ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

アトピーについて・・・連載2

2005-05-11 13:04:00 | 診断即治療と虹彩学
アトピー性皮膚炎 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)


アトピーで苦しむ人の中でも、特に可哀相と思われるのが、脱ステロイドのためのリバウンドで苦しむ人や、偏食や加齢による問題が説明されてないことだと思いますので、今回はその問題を検討するための準備段階にしたいと思います。

自然界に住む微生物は、簡単な無機化合物に戻す働きがあり、汚れた環境を整え、他の生物の生息を助ける役割もしており、道端に倒れた動物の屍骸の分解、オイルタンカー船からの油の流出や湾岸戦争での海岸の油汚れの掃除等々で活躍してくれ、人間は微生物に支えられている部分は大きいものです。

しかし、自然環境の汚染の問題だけでなく、微生物は我々人体の内部でも大きな役割を果たしています。

例えば、私たちの胃腸の中には、百兆個以上の腸内細菌が混在していて、生体内のさまざまな器官や組織の機能に大きな影響を与えているわけですが、昔から日本で食べ続けられている味噌、醤油、納豆、古漬け、糠漬け、外国においてはチーズやヨーグルトなどか知られていて、どれも微生物の働きを利用した食品で、それらを食べていることで、多少の有害物質を食べても健康を維持していけるわけです。

(アメリカの栄養学者の調査でわかったことですが、日本から移住してきた人の糞便を調べますと、日本食を続けている人は、腸内細菌の善玉が多くて、移住してすぐにアメリカ人と同じ食事をした人は、腸内細菌の善玉が少なかったそうです。これは、日本の調味料や漬物がいかに優秀かということです)
                  


微生物を分類するときには、「属」→「種」→「株」と分類し、「都道府県」→「市町村」→「番地」という住所のようになっているのですが、腸内細菌叢(腸内細菌の集合体)は、人間と動物でも異なっていて、人間の糞便などから分離採取した菌株が最も定着率がよく、他の動物から分離採取した微生物は、ヒトへの定着率は悪いとされています。

胃腸に定着した腸内細菌は、どんな働きをするかと言いますと、腸内細菌の存在する動物では、基礎代謝が高いことを示しており、じっとしている時に起る生命活動の基礎代謝が高いということは、体温の維持や臓器器官の正常な働きがなされていることを示しています。

すなわち、アトピーで「寒い、寒い」と連発する人は、基礎代謝も落ちていると考えていいわけで、甘いお菓子やジュースの好きな人の体温が、36.5℃ないのも、基礎代謝が悪いことを示しているわけです。

また、腸内細菌の働きは、先日も書きましたが、
① 食物(タンパク質や糖質や繊維質)を分解して、消化を助ける。
② 脂質(コレステロールや中性脂肪)や糖質の代謝に作用し、血清中の脂肪 やコレステロール、或いは血糖値を正常にする。
というのもありますので、肥満や生活習慣病にも繋がってきます。
「いくら食べても太らない」というのがいい例で、虹彩分析で彼らの腸を覗いてみますと、腸のきれいなことが(腸内環境の良さ)がわかります。

で、それらの腸内細菌がバランスを失って、腸内細菌の悪玉が増える原因としては、抗生物質の服用、偏食、病気、加齢などがあるのですが、普通は自力で回復するのですが、バランスの崩れた状態が長年続きますと、ついには賦活できなくなって、悪玉菌優位の消化器官になってしまうわけです。
その結果として、アトピーや、その他のアレルギー、或いは生活習慣病が発生してくるわけです。

(ストレスも原因に含まれている場合が多いのですが、ストレスと判断する基準がないので、ここでは省いておきます。理由は、多くの病がストレスと関係しているといってもいいのですが、多くの場合は原因が特定できない時の口上として使われていますし、ストレスは関係なしに治せる場合も多いからです)


もう一度繰り返しますと、抗生物質の服用(ステロイド剤含)、食生活、疾病、加齢、等々が主な原因で、腸内細菌のバランスを崩してしまうのです。

すなわち、アルコールの飲み過ぎや砂糖の入った飲食物の摂り過ぎ、薬剤、特にステロイド剤を使うこと、年中お腹を壊す、年中風邪を引く、年齢の上昇等も、腸内細菌のバランスを崩してアトピーを悪化させる原因になるわけです。

例えば、副腎皮質ホルモン(ステロイド等)で、痒みが治まるメカニズムを図示しますと、以下のようになります。


皮膚にトラブルが発生します。(アトピーの痒み等)
     ↓
神経を通じて脳に体の異常を知らせます。
     ↓ 
脳の視床下部は副腎皮質ホルモンを出すように命令します。
     ↓
脳下垂体から副腎に指令が届きます。
     ↓
副腎から副腎皮質ホルモンが出されます。
     ↓
副腎皮質ホルモンが患部に届けば、トラブルが解消されます。


しかし、このメカニズムも脳が正常であればの話で、虹彩分析で見ますと、腸に異常の起っている人は、脳にも異常が起っている場合が多く、その場合は、痒みが治まらないのです。

これは虹彩分析から導き出した持論ですが、脳に異常が発生する原因の一つに、腸内細菌のバランスの崩れが考えられ、腸内細菌のバランスの崩れは、やがて腸内で炎症を起こします。そして、その炎症は、上図の「皮膚のトラブル発生」と同じように、神経を通じて脳に知らされ、脳の視床下部は命令を出しますが、この状態が長く続きますと、視床下部の機能にも異常が発生してきて、自律神経やホルモンのコントロールができなくなってしまうと考えられるのです。

その根拠とするところは、頭部に特別な鍼灸を施すと、痒みがある程度治まることと、ステロイドを長らく使ってきた人には、その効果が薄いことです。
それは、副腎皮質ホルモンを体外から補うことにより、糖尿病へのインシュリン投与と同じようなメカニズムが起り、副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなり、自らの力でトラブルを解消できなくなってしまうのです。
(東洋医学で診断すると、アトピーを患う人は、腸と腎経に異常が出ています)

さらに腸内細菌のバランスが崩れると、悪玉菌が有害物質(アンモニア、硫化水素、アミン、インドール、ヒスタミン、ニトロソアミン、トリプトファン代謝物等)を産生しますので、腸内で腐敗が起り、お腹の冷えや硬さ、臭いオナラ、下痢、便秘、などが起ってきます。(ヒスタミンは痒みの原因となる)

この状態を体外から調べるには、腹部の柔らかさでだいたいわかるのですが、虹彩分析をすると、さらにわかりやすくなります。


きれいな腸


汚れた腸

また、腸内には、糖質を分解して乳酸を産生するものもあり、乳酸菌は腸内のpH値を酸性にして、有害菌の増殖や外来菌の定着を阻止したり、腸の蠕動運動を促したりしていますが、高脂血症の人はある種の乳酸菌の少ないこともわかっていて、乳酸菌を食べる(飲む)と、体が柔らかくなるのはそのためです。

マクロビィオティックでアトピーを治した方も大勢いると思いますが、一度ステロイドで腸内環境を狂わしてしまうと、なかなか抜け出せない原因は、そこ
にもあるのですが、腸内細菌の働きは、もっと重要な働きがあり、「治った」と思っても再発を繰り返すのは、腸だけではなく、肝臓や腎臓もやられてしまっているからです。


ここまで読んで、味噌や漬物を食べていたらいいのか」と勘違いしないでください。
胃潰瘍程度ならそれでいいのですが、アトピーはそう簡単ではありません



そのことについては、次回に書きたいと思います。



お疲れ様でした。
ひとまず「お笑い小話」でも読んで免疫力をUPしていてください。



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