5月25日のNYダウは原油先物WTI相場が、バレル1.31ドル、
2.6%値上りしたことを嫌気して、前日比45ポイント下げ10,457で
取引を終了した。
一方、米商務省は、4月の米耐久財受注高は、1.9%増の2,000億ドル、
新築住宅販売高が0.9%増、年ベース131万件とそれぞれ発表したが、
株式市場は無視した。
米エネルギー省は、直近の原油在庫が160万バレル減少したと
発表した。
米石油協会は、原油供給量は230万バレル増加し、一方
ガソリン供給量は41万バレル減少したと発表した。石油製品
在庫は250万バレル増加したと発表した。
アナリストは、原油在庫を150万バレル、前月比横ばいと
予測していたため、在庫減少を「サプライズ」と受けとた。
「サプライズ」は相場を上にも下にも動かす。
米国経済堅調を示すデータが相次ぎ発表されたことも、
米国の先行き原油需要が強いとのシグナルをマーケットに
送ったようだ。
米国は、世界の原油需要の50%を占める。
夏場の旅行シーズンを控えて原油在庫減少の『驚き』
レポートが、原油先高の思惑を煽った可能性が高い。
米不動産協会は、4月の中古住宅販売高は、前月比4.5%増え、
年ベースで718万件と発表した。
住宅価格(中央価格ゾーン)は、20万6,000ドルへ前年比
15.1%増加したと同協会は発表した。
上記住宅価格は、2000年はじめの5万ドル、10万ドル、15まドルと
上昇傾向にあったが、今回一気に20万ドルを突破した。
住宅ローン金利は、3月の年5.93%が4月に5.86%へ
引き下げられた。長期金利が4.08%へ低下を受けた結果である。
住宅ローン金利は米10年物国債利回りに即連動する。
短期の目標金利は昨年6月以降8回、小刻み利上げされ
現在3%である。短期金利が上昇するなか長期金利が下がる
異常な事態が米国で進んでいる。
長期金利が低位に推移する限り米国の住宅ブーム(バブル?)は
長期間続くかもしれない。
原油相場が50ドル復活、短期金利3%、長期金利4%、そして
住宅バブル。
しかし、原油相場バレル50ドル台復活を嫌気してNYダウは下げた。
奇妙なねじれ現象を抱え込んだ米国経済の先行きはどうなるか?
米国一辺倒。政治も経済もなんでも米国におんぶにだっこの
日本という国の実像が透けて見えるようで落ちつかない。(了)
2.6%値上りしたことを嫌気して、前日比45ポイント下げ10,457で
取引を終了した。
一方、米商務省は、4月の米耐久財受注高は、1.9%増の2,000億ドル、
新築住宅販売高が0.9%増、年ベース131万件とそれぞれ発表したが、
株式市場は無視した。
米エネルギー省は、直近の原油在庫が160万バレル減少したと
発表した。
米石油協会は、原油供給量は230万バレル増加し、一方
ガソリン供給量は41万バレル減少したと発表した。石油製品
在庫は250万バレル増加したと発表した。
アナリストは、原油在庫を150万バレル、前月比横ばいと
予測していたため、在庫減少を「サプライズ」と受けとた。
「サプライズ」は相場を上にも下にも動かす。
米国経済堅調を示すデータが相次ぎ発表されたことも、
米国の先行き原油需要が強いとのシグナルをマーケットに
送ったようだ。
米国は、世界の原油需要の50%を占める。
夏場の旅行シーズンを控えて原油在庫減少の『驚き』
レポートが、原油先高の思惑を煽った可能性が高い。
米不動産協会は、4月の中古住宅販売高は、前月比4.5%増え、
年ベースで718万件と発表した。
住宅価格(中央価格ゾーン)は、20万6,000ドルへ前年比
15.1%増加したと同協会は発表した。
上記住宅価格は、2000年はじめの5万ドル、10万ドル、15まドルと
上昇傾向にあったが、今回一気に20万ドルを突破した。
住宅ローン金利は、3月の年5.93%が4月に5.86%へ
引き下げられた。長期金利が4.08%へ低下を受けた結果である。
住宅ローン金利は米10年物国債利回りに即連動する。
短期の目標金利は昨年6月以降8回、小刻み利上げされ
現在3%である。短期金利が上昇するなか長期金利が下がる
異常な事態が米国で進んでいる。
長期金利が低位に推移する限り米国の住宅ブーム(バブル?)は
長期間続くかもしれない。
原油相場が50ドル復活、短期金利3%、長期金利4%、そして
住宅バブル。
しかし、原油相場バレル50ドル台復活を嫌気してNYダウは下げた。
奇妙なねじれ現象を抱え込んだ米国経済の先行きはどうなるか?
米国一辺倒。政治も経済もなんでも米国におんぶにだっこの
日本という国の実像が透けて見えるようで落ちつかない。(了)