「あ、挙がります痛くないです」と言っていました
ご自分でいろいろ確認していました(^o^)
何年もブログを書いていると、どうも似たような内容になってしまう。
この方以外にも「肩関節の痛みで腕が挙げられない」という記事は何度か書いたことがあります。
だから、珍しいことはありません。
ただ、この方の場合は、肩が原因ではなくて、体幹に原因がありました。
そして、左肩が痛いのですが、右に原因があったのです。
もちろん、治療後は、「痛くないです」と言っていました。
このような症状の場合に一般的に言われることを書いてみます。
代表的な原因としては以下のような状態が挙げられます。
1. 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
- 中年以降に多くみられる炎症で、肩関節周りの組織が硬くなり、痛みや可動域の制限を引き起こします。
- 症状: 腕を挙げる、後ろに回す、着替えなどの日常動作が痛くて困難になります。
- 治療法:
- 物理療法(温熱療法や超音波療法)
- ストレッチや運動療法
- 痛みが強い場合、鎮痛薬やステロイド注射が使用されることもあります。
- 鍼灸治療
2. 腱板損傷
- 肩の回旋筋腱板(腱板)が損傷すると、肩を挙げるときに痛みが生じます。加齢や怪我が原因で発生します。
- 症状: 特に腕を挙げる動作や回す動作で強い痛みがあり、筋力低下を伴うこともあります。
- 治療法:
- 軽度の場合、リハビリテーションや鎮痛薬で対処します。
- 重度の場合、手術が必要になることもあります。
3. インピンジメント症候群
- 肩の腱や筋肉が骨の下で擦れて炎症を起こす状態です。スポーツや反復動作で発症しやすいです。
- 症状: 腕を挙げたときに痛みが強くなり、夜間に痛みが増すこともあります。
- 治療法:
- 鍼灸治療、物理療法、運動療法、鎮痛薬
- 悪化する場合は、手術が考慮されます。
4. 石灰沈着性腱板炎
- 肩の腱に石灰が沈着することで、急激な痛みが発生します。
- 症状: 突然の激しい痛み、腕を動かせなくなるほどの痛みを伴います。
- 治療法:
- 鎮痛薬、ステロイド注射
- 石灰が大きい場合、手術で除去することもあります。
5. 肩関節脱臼
- 肩関節が脱臼した場合、激しい痛みとともに肩が不安定になります。
- 症状: 肩の形が異常に見え、腕を挙げることができなくなります。
- 治療法:
- 速やかに整復を行い、その後リハビリで筋力を回復させます。
- 肘関節を調整するといいです
6. 頸椎の問題(頸椎椎間板ヘルニアなど)
- 首の神経が圧迫されることで、肩や腕に痛みやしびれが出ることがあります。
- 症状: 肩の痛みとともに腕や手にしびれが出ることがあります。
- 治療法:
- 物理療法、鎮痛薬
- 場合によっては手術も考慮されます
治療方法
治療は原因によって異なりますが、一般的に以下の方法が用いられます。
- 上部胸椎を調整するといいです
- 安静: 炎症や損傷が原因の場合、まずは肩を休めることが重要です。
- 鎮痛薬・消炎薬: 痛みや炎症を和らげるために処方されます。
- 物理療法: 温熱療法、超音波療法、リハビリなど、肩の可動域を改善し、痛みを緩和します。
- 運動療法: 肩周りの筋力強化やストレッチを行うことで、症状を軽減します。
- 注射療法: ステロイドやヒアルロン酸の注射で炎症を抑えることもあります。
- 手術: 重度の損傷や治療に反応しない場合には手術が検討されます。
医師の診断を受けて、具体的な原因を特定して治療を進めることをお勧めします。
とまー、大問題のようになることもありますが、頸椎ヘルニア、脱臼、石灰沈着など以外はそんなに心配する必要はありません。
もちろん、診断結果によるのですが、徐々に痛みが出て来た場合の多くは、鍼灸治療で解決できますので、ご安心ください。