白老の自然情報

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大雪で食料不足? ウヨロ川の冬の生き物

2010-01-09 17:00:06 | サケの観察
冬にも遡上するサケの続きです。

サケの死骸を貴重な冬の食料として、厳しい冬に命をつなぐ生き物たちはどうしているのだろうか?それを観察するのも目的の一つでした。
12月中旬の雨で、川原に散乱していたサケの死骸の多くが水中に流されてしまいました。さらに、白老の今年の冬は異常に雪が多く、早くも川原が雪原になってしまったはずです。

先ず感じたのは、12月には最も多かったカラスが少ないことです。トビの数も減っています。カモメは例年どおりにみえます。

生き物たちが生延びるための苦心の跡の幾つかを見ることができました。

トビが飛立った場所です。カモメやカラスは水中で食べるのは見ていましたが、トビも水に入って食べるようです。


浅瀬に多くの死骸があったところです。雪上は足跡でいっぱいでした。


こんなところでも食べていました。トビかカラスだと思います。


これはトビです。できることなら水には入りたくないのでしょう。


雪を掘って死骸を掘り出すものもいます。カラスかトビだと思います。


骨と皮になった干からびた死骸も啄ばんでいるようです。春までには背骨だけになります。


近くに食べた痕も運んだ様子もありません。何も無かったのだろうと思います。足跡はキタキツネのものでした。


キタキツネと思われる足跡と何かを引き摺る跡がありました。川原から始まっていました。 


足跡をたどると河畔林へ続いていました。


林の中ほどに食べ痕がありました。うるさい鳥たちを避けるためか、自分自身の安全のためだろうか。血の痕はありません。かなり干からびた死骸だったと思われます。


旋回するトビ


飛び去るカモメ


先月は5羽ほどいたとういオジロワシは、わずか3羽しか見ることができませんでした。オオワシは、下流域の2羽だけでした。見分けることに慣れていませんのでもう少しいるのかもしれませんが近くの条件が良い川へ移動したのでしょうか。

下流域のオオワシ。強風を避けるためかいつもより低い枝に2羽並んで止まっていました。


おまけにカッケンハッタリのカワガラス↓ チョットだけ水に潜ってくれました。
動画→ http://video.nifty.com/cs/catalog/video_metadata/catalog_100109272942_1.htm
カッケンハッタリはアイヌ語で「カワガラスの淵」という意味だといいます。
白老のアイヌは、かつてここでサケ漁を行ったといわれていますが、今はこれより上流は川の石が大きすぎてサケが産卵できる場所は少なく、遡上するのはわずかです。
コメント (1)
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