国会は9月8日の会期末を待たずに事実上「休会」となり、解散含みの展開で推移しそうだ。 そうだ。
自民党の目的は、国民の為に政治をするのではなく、政権を取る事らしい。「社会保障改革という目的のための手段である消費税率アップ」を、政権を取るという「手段」のために捨てたという事になる。
今回の消費税率アップでのゴタゴタは、「目的であるはずの社会保障改革」ではなく、「手段であるはずの消費税率アップ」に、野田首相が「政治生命」を賭けてしまったことにある。
最近では、「三党(自民・公明・民主)合意で消費税を公共事業に使う! 」(わらし仙人の読書三昧日記)によると、
前略 消費税率の引き上げで一致結束する民主党と自民・公明党の間に、政策面での亀裂が走り始めた。7月25日に都内で講演した民主党の前原誠司政調会長が、「昔の政治に逆戻りするのかという感じがする。公共事業をまたばらまく先祖返りだけは、絶対に認めてはいけない」と自民党や公明党の政策を厳しく批判したのだ。民主党にも責任の一端がある。そもそも、今回の社会保障と税の一体改革で、消費税引き上げ分を実質的に全額社会保障に充当することをしなかったからだ。今回の消費税率引き上げで純粋に新たな社会保障財源として使われるのは、2兆7000億円に過ぎず、10兆8000億円もの「余裕資金」を作りだしてしまった。そこに自民党と公明党がつけ込んだ形になっているのだ。 後略
目的さえもすり替えるようだ。
消費税増税だけが… 最悪のシナリオ この国はどうなる?? で心配したように、「消費税増税だけが行われ何も変わらない」という最悪の結果になる可能性が大きくなってきた。
すこし溯ると、「最低でも県外」は、「手段」どころか、組織としての明確な目的でもない「素人と同じレベルの希望」であったことが混乱を引き起こした。
さらに溯ると、「手段が用意されないまま作られた目的」(絵に描いた餅)「民主党マニフェスト」だ。「政治主導」は手段が目的に見事にすり替わった例だ。
国民の生活が第一?は、まずは、ムダづかいの多い特別会計、政府関係法人の廃止と、官僚の天下りの全面禁止を断行する。増税に頼らずに予算のつくり方を根本から見直し、「国民の生活が第一」の財源を確保する。 と、相変らず言っている。
橋下氏、国政進出いよいよ現実味 国会議員5人以上、維新に合流へ(産経) 口ほどにも無いヤツだ。
手段の目的化を避ける(Seneca21stウェブサイト)
『手段の目的化』~社員全員が見失った「本来の目的」~ ――「ビジネスの落とし穴」 (ダイヤモンドオンライン)