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今年はどうなる? 秋鮭

2018-06-28 19:53:39 | サケの観察

北海道新聞(6/23朝刊)秋サケ昨年比1・8倍予測 さけます水試 3136万匹、依然低水準

によると、道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭)は22日、道内に今秋来遊するサケが昨年実績比80・6%増の3136万7千匹になるとの予測を発表した。胆振を含む「えりも以西」は、昨年の2.3倍ほどとれるいう。

不漁の主な原因は、稚魚が海に出る春先の海水温が低く、育たなかったからだと言う。

ふ化場からの放流時期はさだかではないが、5月末迄に終了するようだ。

2013年の5月下旬の胆振地方沿岸の海面水温は6~9℃ほどだ。

サケの幼魚は水温14℃までは採餌活動が活性化すると言われる。

 

単純に考えると、海水温がもう少し上昇してから放流した方が良いのかもしれない。

因みに、6月中旬の胆振地方沿岸の海面水温は、12~15℃程度だ。

 

一方、川で自然産卵したサケの稚魚はどうなのだろう。

2013年にウヨロ川で行った調査結果から考えてみる。

ウヨロ川のサケの産卵床の水温調査結果の報告

の産卵時期と浮上時期(推定)の関係(図29)によると、

11月以降に産み落された卵は、5~6月末頃に川の砂利から浮上し、川で採餌し成長しながら、海水温が上昇する頃海に下る。

 

 

ウヨロ川のウライは毎年12月の初めにならないと撤去されないが、人工ふ化に必要な親サケの数を捕獲した時点で撤去してはどうだろう。

因みに、1013年のウヨロ川のウライでの捕獲数は、ふ化放流事業に必要な数の251.8%となっている。

 

人工ふ化放流河川におけるサケ野生魚の割合推定」(水産研究・教育機構 北海道区水産研究所)

によると、放流がおこなわれている河川で、ウライで捕獲されたサケに占める野生魚の割合は、調査年や河川により大きく変動するが、0~50%であったという。

又、札幌市を流れる豊平川では、回帰する親ザケのうち、野生魚の割合は60~75%で、豊平川に遡上するサケの大部分は豊平川で自然産卵によって生まれたサケだという。

 

 

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