白老で見たナミキソウの仲間3種「ナミキソウ・エゾナミキ・ヒメナミキ」を紹介しようと調べてみたら、これらは「シソ科タツナミソウ属」であることがわかった。「エゾタツナミソウ」を含めて「シソ科タツナミソウ属」を紹介しよう。
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エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草)シソ科 タツナミソウ属
山地の林内に生える高さ15~40㎝の多年草。
葉は長い柄があり対生、葉身は卵状三角形で、長さは2~4㎝、ほとんど無毛で縁には鋸歯がある。茎の断面は四角。
花は茎の上部に穂状に二列に並んでつき、基部が折れ曲がって立ちあがる。筒部が長い唇形。
花期:6~8月 分布:北海道~本州中部
2004/06/25
花の様子が泡立つ波に似ていることに由来した名前だという。‐納得
猫の手が“おいで おいで“しているようにも見える。招き花?
ここ2年ほど、萩の里自然公園の中央通り、センターハウスの向の道端で観察できた。
四国の足摺岬で撮影したタツナミソウ? 豪華だ。
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ナミキソウ (波来草) シソ科 タツナミソウ属
海岸の砂地や草地、ときに山地の日当りの良い砂地に生え、茎の高さは10~40㎝になる多年草。
茎は断面が四角。葉は対生して、1.5~4㎝の長楕円形。
花は葉腋に2個ずつ同じ向きに咲く。
茎にも葉にも軟毛が多く、葉の縁には鈍い鋸歯があり先は丸いのが特徴。
和名は、波が打ち寄せるようなところに生えることから。
花期:7~8月 分布:北海道~九州
ヨコスト海岸の砂浜の後背地の草地で見られる。 2010/07/22
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エゾナミキソウ(蝦夷波来草)・エゾナミキ シソ科 タツナミソウ属
湿地に生える多年草。ナミキソウの変種。
ナミキソウより大型で、全体に毛が少なく茎の毛は稜上にのみあり、葉の先がややとがるのが特徴。
花期:6~9月 分布:北海道、本州(北部)
2015/08/04
萩の里自然公園の石山大通りの縁に、大きくなった周囲の草の中に消えそうになりながらも毎年エゾナミキが現れる。茎が長くお互い寄り掛って立っているように見える。
ヨコスト湿原のエゾナミキは葉先が尖りすっくと立っていました。2010/07/27
同じヨコストでも海岸に近い湿原では、判断できないような小型のものも見られる。2010/07/26
ヒメナミキかもしれない。
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ヒメナミキ(姫波来) シソ科 タツナミソウ属
低地~低山の湿地に生える10~30㎝の多年草。
茎葉は軟弱で細く無毛で断面は四角形。しばしば枝分かれする。
葉は狭卵状三角形~広披針形で長さ1~2㎝,先はとがらず鋸歯はあるかなく、短い柄があり対生。
花は5㎜ほどで、葉腋(葉の付根)に2個ずつ付く。
花期:6月下旬~9月 分布:北海道・本州・九州
2014/07/28
同じ仲間とは思えないほど小さなヒメナミキが、萩の里自然公園の中央通り山神様の少し先の道路の縁に10㎝ほどの小さなものが現れる。6月頃草刈りをするからかもしれない。
2014/07/28
やや大型のものが、ミズバショウ通りの一本杉も向かい側の湿地の道傍で見る事ができた。
2004/06/25
ウヨロ川入口の傍の湿地にも発見した。2015/08/10
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