白老の自然情報

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サケの命のリレー 冬のウヨロ川

2016-03-03 21:36:38 | サケの観察

12月初め、河口近くに設置された捕獲施設が撤去され、新たなさけが遡上して産卵を始めていた頃、湧き水の小さな支流では、すでに稚魚が砂利の中から浮上して泳ぎ始めていました。

卵があった川底の砂利の中の水温は10℃余りあり、9月中頃産み落とされた卵が孵化、成長して浮上したものと考えられます。

 

♂は「♀の後ろで8の字形に泳ぎまわり、体を震わせ♀に近づく」求愛行動を繰り返しています。♀は無視するかのように、尾ビレで砂利を掘り続けています。残念ながらデジカメの電池切れで産卵は撮影できなかった。

 

これは2010年に、この小川で撮影したカップルです。

翌2011年、稚魚が生まれ海へ下った。それから5年、北太平洋で大きく育ったサケが2015年9月ウヨロ川へ遡上、この小さな川の水を嗅ぎ分けて帰ってきた。そして、「2010年」と同じようにカップルが産卵して、再び稚魚が生まれた。

今年ここで生まれた稚魚達は、2010年撮影したサケの孫達なのではないだろうか?

冬のウヨロ川では、サケの命のリレーが、人知れず繰り広げられています。

ウヨロ川では6月まで、次々と稚魚が浮上して海へ下ります。

水中を良く見ながら川岸を歩くと、彼らの姿を見る事ができます。

2月10日 上空を旋回する一羽のオジロワシを見かけた。厳しい冬を過ごしていることだろう。

そして、稚魚を狙う、カワセミ・ダイサギも姿をみせていました。

 

 


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