白老の自然情報

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秋サケ食べたい! キーワードは野性サケ?

2018-01-30 09:38:16 | サケの観察

最近秋サケが不漁続きで、庶民の魚秋サケの価格も上がり、ロシア産ベニザケや、宮城県産ギンザケ(養殖)が多く売り場に並ぶようになりました。お歳暮の時期にはノルウェー産サケも売り場に復活です。

 

最近の秋サケ不漁の原因について二つの見解があるようです。

一つは、近年、4月期から5月期には極めて冷たく、放流時期に近海の水温が低く海に出たばかりの幼魚が死んでしまう割合が高かった。

https://mainichi.jp/articles/20171030/k00/00e/040/134000c (毎日新聞)

もう一つは、

知床北部沖で夏の海水温が上昇している影響で、道内の河川で生まれた秋サケ(シロザケ)の幼魚が、オホーツク海沖合に移動しにくくなっていることが原因だという。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/156586 (北海道新聞)

 

「近海の海水温が適水温の8~12度になってから放流」した方が良いのか、「ふ化場で稚魚を早く放流するなど、適水温を超える前にオホーツク海の沖合へ移動できる手法」を確立すれば良いのだろうか?

 

冬場に産卵のサケを資源に(NHK 北海道 NEWS WEB)から抜粋

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180129/4588331.html

森田主任研究員は「後期群という冬のサケが、沿岸漁業資源に貢献している可能性というものは、これまで想定されているよりは意外と高いのではないか。
早い時期から漁業資源として貢献している可能性があるのと考えている」と話しています。
どのようにすれば数を増やせるのか、手がかりを探すために千歳川でも詳しい生態を調べています。
森田主任研究員は「生態の調査を進め、冬のサケの本来の姿が分かれば増殖事業にも生かせるのではないかと思っている。
冬のサケも含めて長期的に資源を保全していくということは、漁獲の安定化にも大切なことだと思う」と話していました。

 

札幌ワイルドサーモンプロジェクト

https://www.sapporo-wild-salmon-project.com/

川で産まれたサケ(野性サケ)を増やす取り組みも行われています。

 

ウヨロ川のサケの産卵床の水温調査結果の報告から

http://blog.goo.ne.jp/shiroikumo_2004/e/af81edc656d00944da0877e4a019c033

 

水温の差(川の水温と産卵床内の水温の差)と産卵時期と浮上時期の関係(図29 データラベルは産卵床№)

 

同じ時期に遡上・産卵しても、産卵した場所により水温やその変化の傾向が異なる事から、浮上時期もかなり異なる結果となった。河口近くに捕獲施設があることから遡上数は変化するが、9月から12月にかけて3つのタイプの湧昇水がある場所で、継続的に産卵が行われ、12月から6月にかけて、次々と稚魚が浮上していると考えられる。知見に乏しい素人としては新鮮に感じた。この中に温暖化などの環境の変化を生き抜くサケがいるのではないだろうか。

 

 

 

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