山菜を楽しむ季節です。何故かアズキナばかりが好まれる。アズキナは山菜としての名前で、ユキザサというれっきとした和名がある。
ユキザサ(雪笹)はユリ科の多年草。葉がササの葉に似ていて、雪のように白い花が咲くことからユキザサ(雪笹)と名付けられたそうだ。光合成して、花を咲かせ実も付ける。そして、栄養を球根に蓄え来年に備えます。“これ花咲くの?”には答えに窮しました。
マイナーな山菜2種を食べてみました。
①エゾイラクサのお浸し
エゾイラクサ(蝦夷刺草・蝦夷蕁麻)はイラクサ科の多年草。全草に蟻酸を含む刺があり、皮膚に触れると痛く、後に痒くなる。「カイカイグサ」との別名もある。
アイヌ民族は、若芽を汁ものの具にした(道央、道東)。茎から繊維をとり、糸にして紐や弓弦などに加工した(北海道、樺太)。糸を織り上げて着物を作った(樺太)。[アイヌ民族博物館]
この程度までなら採取時に棘も気にならず、食べても軟らかく美味しい。先端15cmほどを摘む。
これは、子供の頃よく食べたのでその通りお浸しにしてみた。
良く洗い5分ほど茹でる。水に放し数分。花かつおと醤油でいただく。あっさりして美味しい。数十年ぶりだ。懐かしい味がした。
鮭節まだ食べたことありませんが、きっとおいしいだろう。
②ハンゴンソウの酢味噌和え
ハンゴンソウ(反魂草)キク科 多年草
"アイヌの人びとは葉や茎を食用や薬用にしたという。和名の由来としては、薬効から「魂を甦らせる草」としたという説がある。"
地下の部分が紫色をしているので間違わないだろう。
地上から少し下をナイフで切り取る。葉を簡単に取り除き7、8分茹でる。(途中で根元の方を咬んで見る)
茹で汁がきれいな紫だ。根元の方から皮を剥くと簡単に剥けた。苦みがあるのでよくアクを抜く必要がある。
このままだと、数時間水にさらしてアクを抜く。斜め切りにすると20分程でOKだ。
白老ではほとんど見かけなくなってしまった、ウドと間違えるほど美味しかった。お奨めです。
山菜の多くは、去年光合成で地下に貯め込んだ栄養を消費して地上に現れたばかりです。そこを人間がいただくと、この株は今年これで終りです。来年の栄養は今年使った残りしかありません。毎年採り続けるとやがて消えます。
アイヌ民族のように“今年の分、ヒグマの今年の分、来年の分、人間の来年の分…”と、残さなければ毎年楽しむ事はできません。
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