首相“闘う国支援”発言めぐり応酬
国会では3日もイスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件が取り上げられた。共産党の小池参院議員は、安倍首相が中東訪問中に「『イスラム国』と戦う周辺国に支援を約束する」などと表明したことによって、拘束されていた日本人2人に危険が及ぶ可能性を認識していたかただした。 小池参院議員「『ISIL(「イスラム国」)と戦う周辺諸国に総額で2億ドル程度支援をお約束します』このフレーズの中には、非軍事の人道支援だという表現はございません。湯川さん、後藤さんが『イスラム国』に拘束されていると知っていながらこういう演説をやれば、2人の日本人に危険が及ぶかもしれない。そういう認識が総理にあったのか、なかったのか」 安倍首相「テロを恐れるあまり、その脅かしに屈するような態度をとればテロには効果があったと(テロリストは考える)」 小池参院議員「テロに屈するということと、慎重に言葉を選ぶということは違うと思う」 安倍首相「いたずらに刺激する、それは避けなければいけませんが、同時にテロリストに過度な気配りをする必要は全くないんだろうと」「小池さんの質問はまるでISILに対して批判してはならないような印象を受ける」 小池参院議員「テロに屈しない。その一言でさまざまな懸念や批判に耳を貸さないという態度でいいのか」 小池参院議員は、支援を表明するなら人道支援を強調するなど「慎重な物言いが必要でなかったか」と重ねて質問した。これに対し安倍首相は、人道支援の必要性を強調するなど議論はかみ合わなかった。
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