白老の自然情報

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萩の里自然公園にフクジュソウが咲きました

2009-03-20 21:13:01 | 植物(草本)の観察

久しぶりに太陽が出たので、「どうだろうと」と思って見に行きました。
17日にはまだ蕾だったので咲き始めたところでしょう。
まだ葉も開いていません。数株あるのでしばらく楽しむことができるでしょう。



フクジュソウは太陽に向かって咲き、陽が出なかったり寒いとしぼむそうでう。
光沢のある花弁と花の形は受粉をしてくれる虫を呼ぶために太陽の熱を集中させる、
パラボラアンテナの働きをしているのだそうです。
ある調査によると、なんと50%以上が太陽の方向に向きをかえるそうです。
中央部の温度は、気温より6度度も高くなることもあるといわれます。

フクジュソウ(福寿草)は、スプリングエフェメラル(春植物)といわれる、
春早くに咲く植物のひとつです。

萩の里自然公園のフクジュソウは、あまりにも込み入った樹木を数年前に伐採した
ところに突然?数株発見されました。眠っていた昔の種子が環境の変化で発芽したのではないか?
などと言われています。
白老でも昔は普通に山野にあったのではないかと思いますが、今では民家の庭で普通に見られ、
自生するものはごく限られた一部の場所だけだそうです。

カタクリもよく似た運命の植物かもしれません。

一昔前、白老は「山菜王国」といわれました。
今では、「行者にんにく」や「ウド(独活)」は、ほとんど見られなくなりました。
タラノキの生育適地は日当たりの良い荒れ地なので、「たらの芽」は当分大丈夫
かもしれませんが、散策路やフットパスでは、花を咲かせ黒い実を結ぶのを見る
のは少ないです。

白老では、「王国」に気をつけろ!! かもしれません。(苦笑い)

山菜といわれる植物との付き合い方も考えてみる必要があると思います。

(財)日本自然保護協会編集・監修(平凡社)の自然観察ハンドブックに
日本人の自然観の特徴と自然の見かたについて書かれています。
次の5つにまとめられるとそうです。

1.自然を詩的に見る 俳句や短歌か? 
2.自然の変化を好む 「四季のうつろい」好きですね!
3.自然にまかせる。 「水に流す」もこれに入るか?
4.自然を私物化する。
  日本人(和人)は定着型農耕民族であったために、「私の宅地」「私の庭」と
  ういテリトリーの中に、山野で選びとった山草を移植するようになった。
  「美しいもの、良いもの、珍しいものがあったら採ってみる。持って帰って
  飼い、植えるという行動パターン(抜き書き)
5.自然物の名にこだわる。
 「これ何ですか?」… 確かにそうですね。
  でも、名前が分らないと調べることができないとういこともあり、
  私は今でもこれから脱却できないでいます。

 どうかこの跡が、フクジュソウを選びとって持って帰った跡でないことを祈ります。
まだ土は凍っていますので「持って帰った」とすると昨年のことでしょう。
春植物は夏には地上から姿を消しますので、その前の事か、
印しをしておいて適当な時に「持って帰った」か??

ずーと この様な事が書かれる状態であるととうれしいです。

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