夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

数学の先生が教えてくれた音楽(大峡谷)

2010年10月18日 | 面白い話
アメリカの作曲家グローフェが作った
組曲「大峡谷(グランド・キャニオン)」
一度は聞いたことがあると思います。
私がこの曲を聞いたのは今から50年ほど前のことです。

高校時代、数学の先生が
「今日は音楽室に集まれ」という事で
「音楽の先生でもない数学の先生が何の音楽を
 聞かせるのか」と皆不審に思い音楽室に集合。
音楽室にはステレオアンプとどでかいスピーカー
(高さ1mほど)があります。

数学の先生は一枚のレコードを取り出し
「今日はアメリカのグローフェという作曲家が作った
 曲(組曲グランド・キャニン)を聞かせる。眠かったら
 寝ててもいいぞ」といって曲の説明を簡単にしてくれ
レコード(ユージン・オーマンディー指揮、
フィラデルフィア管弦楽団)をかけた。

皆机に臥して行った事もないグランド・キャニオンに
想いを巡らせながら聞き入りました。本当に眠ってしまった
生徒もたくさんいた(長い曲は気分が良くなって寝てしまうのは
あたりまえです)私も曲を聞きながらうつらうつらしていました。
 
組曲「グランド・キャニオン」はいい曲です。
組曲という事で「日の出」「赤い砂漠」「山道を行く」
「日没」「豪雨」と曲が5つに分かれていて
「日の出」は地平線から日が昇ってくる様子、
小鳥の鳴き声がして、だんだんは明るくなって
グランドキャニオンを照らす朝日、情景が浮かびます
「山道を行く」はロバに乗って山道を下っていく
様子がロバの足音と共にのんびりと進みます。
「日没」谷にこだまする音のシンフォニーが素晴らしい。
「豪雨」はポツポツと落ちてくる雨粒から
次第に豪雨になる様が描かれている。
私は「日没」がお気に入り。「山道を行く」も情景が見えていい。

さて数学の先生(若い)は何故この曲を生徒に聞かせたか?
私から考えると「♪サインコサイン何になる♪」と昔
流行り歌にありましたが「数学」=面白くないというのが
大方の考えでしょう。
数学の先生は生徒のやる気のなさ覚えの悪さに嫌気がさして
「数学よりたまには音楽でも聞かせるか」と自分の好きな曲を
持ってきたのでしょう。先生はレコードを聴いている間中
うっすらと目をつぶりうっとりと聞き入っていました。
数学は好きではなかったけど昔はこんな面白い先生がいました。




コメント
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