今日の夕刊に古井由吉さんの「炭」についてのエッセーが載っていた。
「年の瀬にかかると炭火のにおいが懐かしく思い出される。日の暮れのあっさり
早くなった道をたどって家にもどると、炭火のにおいにほっとさせられる。暗く
なった町なかでも。そのにおいがうっすらと夕霧の中に漂っていた。家に帰り
たくなる。今は昔の話である」 と書いてあり炭火の思い出が綴られている。
今は炭火を使うところは焼肉屋や焼き鳥屋位しかない。それらの炭は油が
染み込ませてあるのであまりいい匂いではありません。古井由吉さんは「炭の
熾し方に往生した」と書いてますが「炭を熾す」という言葉が死語になって
しまっている今は、炭を熾せる人も少なくなっています。古井由吉さんの文章を
読んで「うん、そうそう」と思えるのは我々シルバー世代だけになりつつあります。
「炭の懐かしいにおい」とありますが、今どきの若い人は落ち葉焚きの匂いや
炭火の匂いは「臭い」と言う感覚になっているようで悲しいことです。
室内の除菌、消臭で育った世代ですから仕方がありませんが、そうした
ほっとさせる匂いを「臭い」と感じる感性の人間にはなりたくないですね。
今日も婆様の愚痴になりました。
我家はいい匂いのする薪ストーブで暖まってます。
「年の瀬にかかると炭火のにおいが懐かしく思い出される。日の暮れのあっさり
早くなった道をたどって家にもどると、炭火のにおいにほっとさせられる。暗く
なった町なかでも。そのにおいがうっすらと夕霧の中に漂っていた。家に帰り
たくなる。今は昔の話である」 と書いてあり炭火の思い出が綴られている。
今は炭火を使うところは焼肉屋や焼き鳥屋位しかない。それらの炭は油が
染み込ませてあるのであまりいい匂いではありません。古井由吉さんは「炭の
熾し方に往生した」と書いてますが「炭を熾す」という言葉が死語になって
しまっている今は、炭を熾せる人も少なくなっています。古井由吉さんの文章を
読んで「うん、そうそう」と思えるのは我々シルバー世代だけになりつつあります。
「炭の懐かしいにおい」とありますが、今どきの若い人は落ち葉焚きの匂いや
炭火の匂いは「臭い」と言う感覚になっているようで悲しいことです。
室内の除菌、消臭で育った世代ですから仕方がありませんが、そうした
ほっとさせる匂いを「臭い」と感じる感性の人間にはなりたくないですね。
今日も婆様の愚痴になりました。
我家はいい匂いのする薪ストーブで暖まってます。