昼過ぎ、のんびりとTVで映画を見ていたら
義姉から電話あり
「昨日はありがとうね」といってきた
また兄が具合が悪くなったかと思って
「S(兄)がどうかした?」と聞いたら
「困ってるのよ、ご飯食べてくれなくて」という。
ご飯作って出しても
「食いたくねぇ」といって食べないらしい。
義姉もほとほと困っているようで
「何とかならないかしら」と泣きついてきた。
取り敢えず行ってみることにした。
おにぎりとサンドイッチ、イチゴを買って
持って行った。
兄に
「ご飯食べていないんだって?何で
食べられないの?具合悪いから?」と聞いたら
「これ(義姉)に嫌なこと言われたから
飯なんて食う気しねぇ」という。
「そんな事言わないで、食べないと
体力つかないよ」と言ったら
「体力なんかつかなくてもいい」
「ずっと食べないでいたら、動けなくなって
寝たきりになる。また救急車で病院行きよ」
「病院はもう嫌だ、霊柩車の方がいいや」
と減らず口を叩く兄に、
「ああ、そうか、そうか、そんなんだったら
義姉さん、もうS(兄)にご飯作って
あげないでいいよ。自分で作ればいい」と
思わずきつい事言ってしまった。
それにしても、私が持って行ったイチゴを
食べて、菓子も口にしていた。
食欲が無い訳ではない。これは義姉を困らせて
いるだけと感じた。困った兄です。
「何か食べたいものないの?」と聞いたら
「ねぎまを食いてぇな」という
「ねぎまって鶏肉の?」と聞いたら
「マグロの中落ちを長ネギと甘辛く煮たもの」
それではと思い、近くのスーパーへ
マグロを買いに行った。マグロの刺身は高いので
アラがないか探したら、なんと大きな本マグロのカマ
を見つけた。おまけに安い、赤身もあるし
大トロもたっぷりありそう。買いました。
早速、兄のところに戻って
「本マグロのいいカマがあったよ」と見せたら
嬉しそうな顔をした。
義姉とカマの大トロを取り出し、刺身にして
兄に出したら
「旨えや」とペロリと平らげた。
次にスプーンでこそげ取った赤身も出したら
これもあっという間に平らげた。
「全くもう、食べるじゃない」と義姉と台所で
ひそひそ話。
本マグロのアラの赤身は漬けに
して、残りはねぎまを作りました。
私はねぎまを初めて食べる。できあがったねぎまを
食べてみた。マグロが新鮮なためか生臭さが
全くなく美味しい。
兄に
「食べてみる?」と小皿に入れたねぎまを出したら
「旨えなぁ」といって平らげた。
「よかったね、食べられるじゃない」
「これ(ねぎま)を飯にかけてかけて
食うと、たまんねぇぞ」と兄。
取り敢えず食べる気が出てきて良かった。
「これからちゃんと食べないとダメよ
義姉さんを困らせないでね」といった。
義姉は拝むようにして
「ありがとね、本当に助かった」という事で
やれやれ駄々っ子のような兄の振る舞いに
義姉も困り果てている。
帰ってきたらコブシの花がほころび始めていた。

義姉から電話あり
「昨日はありがとうね」といってきた
また兄が具合が悪くなったかと思って
「S(兄)がどうかした?」と聞いたら
「困ってるのよ、ご飯食べてくれなくて」という。
ご飯作って出しても
「食いたくねぇ」といって食べないらしい。
義姉もほとほと困っているようで
「何とかならないかしら」と泣きついてきた。
取り敢えず行ってみることにした。
おにぎりとサンドイッチ、イチゴを買って
持って行った。
兄に
「ご飯食べていないんだって?何で
食べられないの?具合悪いから?」と聞いたら
「これ(義姉)に嫌なこと言われたから
飯なんて食う気しねぇ」という。
「そんな事言わないで、食べないと
体力つかないよ」と言ったら
「体力なんかつかなくてもいい」
「ずっと食べないでいたら、動けなくなって
寝たきりになる。また救急車で病院行きよ」
「病院はもう嫌だ、霊柩車の方がいいや」
と減らず口を叩く兄に、
「ああ、そうか、そうか、そんなんだったら
義姉さん、もうS(兄)にご飯作って
あげないでいいよ。自分で作ればいい」と
思わずきつい事言ってしまった。
それにしても、私が持って行ったイチゴを
食べて、菓子も口にしていた。
食欲が無い訳ではない。これは義姉を困らせて
いるだけと感じた。困った兄です。
「何か食べたいものないの?」と聞いたら
「ねぎまを食いてぇな」という
「ねぎまって鶏肉の?」と聞いたら
「マグロの中落ちを長ネギと甘辛く煮たもの」
それではと思い、近くのスーパーへ
マグロを買いに行った。マグロの刺身は高いので
アラがないか探したら、なんと大きな本マグロのカマ
を見つけた。おまけに安い、赤身もあるし
大トロもたっぷりありそう。買いました。
早速、兄のところに戻って
「本マグロのいいカマがあったよ」と見せたら
嬉しそうな顔をした。
義姉とカマの大トロを取り出し、刺身にして
兄に出したら
「旨えや」とペロリと平らげた。
次にスプーンでこそげ取った赤身も出したら
これもあっという間に平らげた。
「全くもう、食べるじゃない」と義姉と台所で
ひそひそ話。
本マグロのアラの赤身は漬けに
して、残りはねぎまを作りました。
私はねぎまを初めて食べる。できあがったねぎまを
食べてみた。マグロが新鮮なためか生臭さが
全くなく美味しい。
兄に
「食べてみる?」と小皿に入れたねぎまを出したら
「旨えなぁ」といって平らげた。
「よかったね、食べられるじゃない」
「これ(ねぎま)を飯にかけてかけて
食うと、たまんねぇぞ」と兄。
取り敢えず食べる気が出てきて良かった。
「これからちゃんと食べないとダメよ
義姉さんを困らせないでね」といった。
義姉は拝むようにして
「ありがとね、本当に助かった」という事で
やれやれ駄々っ子のような兄の振る舞いに
義姉も困り果てている。
帰ってきたらコブシの花がほころび始めていた。
