この、『賎』、という字がいやですね。
格上、格下。
この言い方のほうがマシかしら。
楽器に上下の序列ってあるだろうか。
そんなことをちょっと考えて、
でもこう考える自分にこそ差別意識があるのかも、
だいたい、差別ってなんだろう・・・
こんな風に思ったのは、今が初めてというわけではありません。
マンドリンを弾き始めた頃は、ちょっと珍しい楽器であることによろこびを感じていました。
それ以外は、他の楽器と比べてどうだとか、あまり考えたこともありませんでした。
その後、日本の音楽大学に(当時は)マンドリン科がないことや、一般的には知名度が低いことや、演歌と古賀メロディーしか弾かないと思われてることや、その他いろいろ、マンドリン弾きとしては胸躍らないような現実に気付いたわけです。
高橋先生は、HPのコラムにこういうことを書いていらっしゃいます。
「弾いている人の数が全然異なる楽器を比べること自体が全くのナンセンスなんですよ」
片岡先生は、記念誌のインタビューで、
「マンドリンはポピュラー寄りの扱いを受けることが多い点について、どうお考えですか」
という質問にこう答えていらっしゃいます。
「確かにスタジオに行くと、なんだマンドリンか、みたいな見方をずっとされていました。でもこの頃は、ずいぶん変わってきたような気がしています。(中略)
本当に音楽を理解していらっしゃるすばらしい方と一緒に弾くと、マンドリンがちっともみすぼらしくない。
音楽のレベルというより、演奏者の物の考え方、お互いを受け入れようとするかしないかの問題なんです。」
つまり、問題は、楽器より人だということですね。
年末に、音楽院の発表会がありました。
受付の仕事をリコーダー科の先生と私の2人でやった時間、ステージでは講師の管弦楽演奏が披露されていました。
受付には音だけ聴こえてきましたが、これが華やかでなんとも楽しそう。
そして、どちらともなく「オケに参加できない楽器はさみしい」という話になったんです。
私からすればリコーダーはマンドリンより活躍の場は広そうに思えますが、実際はそうでもないらしいです。
弦楽と一緒の曲はかなり(時代的、作品的に)絞られてしまうし、リコーダーだけのアンサンブルをしていることが断然多い、ということでした。
音楽の王道を行くようなバイオリン属や管楽器に比べると、活躍の場も演奏人口も少ないけれど、それでも縁があって気に入って自分で選んだ楽器です。
他と比べてどうこうではなく、少しでも理想の音に近づくこと、音楽で楽しむこと、そこによろこびを感じることが全てなんだろうと思います。
格上、格下。
この言い方のほうがマシかしら。
楽器に上下の序列ってあるだろうか。
そんなことをちょっと考えて、
でもこう考える自分にこそ差別意識があるのかも、
だいたい、差別ってなんだろう・・・
こんな風に思ったのは、今が初めてというわけではありません。
マンドリンを弾き始めた頃は、ちょっと珍しい楽器であることによろこびを感じていました。
それ以外は、他の楽器と比べてどうだとか、あまり考えたこともありませんでした。
その後、日本の音楽大学に(当時は)マンドリン科がないことや、一般的には知名度が低いことや、演歌と古賀メロディーしか弾かないと思われてることや、その他いろいろ、マンドリン弾きとしては胸躍らないような現実に気付いたわけです。
高橋先生は、HPのコラムにこういうことを書いていらっしゃいます。
「弾いている人の数が全然異なる楽器を比べること自体が全くのナンセンスなんですよ」
片岡先生は、記念誌のインタビューで、
「マンドリンはポピュラー寄りの扱いを受けることが多い点について、どうお考えですか」
という質問にこう答えていらっしゃいます。
「確かにスタジオに行くと、なんだマンドリンか、みたいな見方をずっとされていました。でもこの頃は、ずいぶん変わってきたような気がしています。(中略)
本当に音楽を理解していらっしゃるすばらしい方と一緒に弾くと、マンドリンがちっともみすぼらしくない。
音楽のレベルというより、演奏者の物の考え方、お互いを受け入れようとするかしないかの問題なんです。」
つまり、問題は、楽器より人だということですね。
年末に、音楽院の発表会がありました。
受付の仕事をリコーダー科の先生と私の2人でやった時間、ステージでは講師の管弦楽演奏が披露されていました。
受付には音だけ聴こえてきましたが、これが華やかでなんとも楽しそう。
そして、どちらともなく「オケに参加できない楽器はさみしい」という話になったんです。
私からすればリコーダーはマンドリンより活躍の場は広そうに思えますが、実際はそうでもないらしいです。
弦楽と一緒の曲はかなり(時代的、作品的に)絞られてしまうし、リコーダーだけのアンサンブルをしていることが断然多い、ということでした。
音楽の王道を行くようなバイオリン属や管楽器に比べると、活躍の場も演奏人口も少ないけれど、それでも縁があって気に入って自分で選んだ楽器です。
他と比べてどうこうではなく、少しでも理想の音に近づくこと、音楽で楽しむこと、そこによろこびを感じることが全てなんだろうと思います。