(つづき)
「キリン」「鶴」「熊」「馬」「猫」「鹿」「鳥」「魚」「犬」「なまず」「亀」「鼠」「牛」「猪」「蟹」「ライオン」「鮟鱇」「千鳥」「猿」「ハブ」に引き続き、福岡県遠賀郡岡垣町に居る「海老」。
ここ「海老津駅前」(西鉄のサイト上は「JR海老津駅」)バス停には、かつて西新と門司を結んでいた「20番」の生き残りという、とても良い血統の系統が走っている。
このバス停はロータリー形式になっており、各方面に行く路線が発着するのだが、時刻表には「20番」について「赤間営業所行き」と「遠賀川駅前行き」が記載されているため、「20番」は赤間営業所と遠賀川駅を結んでいるような錯覚(?)に陥る。
しかし実際は、ここ「海老津駅前」で分断されており、「赤間営業所~海老津駅前」「海老津駅前~遠賀川駅」という2系統が運行されている。
「海老津駅前」出る「6番」は、「波津」行きについて「野間経由かサンリーアイ経由か」「おかがき病院に乗り入れるか否か」があり、2×2=4通りの組み合わせがある。
これに加え、「おかがき病院」止めについて「野間経由かサンリーアイ経由か」があるため、2×2+2で計6つの組み合わせがある。
このように、行先や経由地が複数ある場合、その組み合わせをまんべんなく作るという方式は、
・福岡地区のかつての「71番」の「東区役所経由か県庁経由か」「八田団地経由か八田小学校経由か」(2×2=4)
・同じくかつての「72番」の「流通センター経由か多の津経由か」「土井団地経由か土井駅経由か」「流通センター止めか土井営業所行きか土井団地行きか猪野行きか」(1+2+2+2×2=9)
・現在の「42番」(大橋駅~井尻~昇町方面)の「福岡女学院に乗り入れるか否か」「松ケ丘団地に乗り入れるか否か」「博多南駅行きか惣利南口・月の浦・平野ハイツ行きか」(2+3×(2×2)=14。ただし、「女×松×の月の浦」「女○松×の月の浦」「女○松×の平野ハイツ」は存在しないため、実際は14-3=11)
…などにも似ている。
かつてはこのような方式が今以上によく見られたが、これは、「いろんな組み合わせを作ることによって細かいニーズに対応しよう」という考えではなく、「利用者にとってのわかりやすさよりもバス会社の運用の都合を優先していた」という事情があったのではないかと推測される。
しかし、このように「やたらと系統数を増やす」(YKF)方法だと、時刻表にはたくさんの「列」ができてしまい、「同じ番号のバスなのに、いろいろあってどこに行くのかわからない」という印象を与え、利用者にとっては実際以上にわかりにくくなってしまう。
このため、近年、特に宇美・志免・須恵地区の大改正の頃を境に、利用者側に立った発想が行われるようになり、同じ番号に属するものについては「できるだけ系統数を減らす」(DKH)という傾向になっているように思える(上記「42番」はその例外であり、整理の余地はあると思われる)。
実際、ここの「6番」についても、現在「7番」として運行されている2系統も以前は「6番」の中に含まれており、今以上に複雑だった。
ただ、現在の「6番」も依然「YKF」だし、循環運行する「7番」についても初期の荒江循環線のように内廻り・外廻りともに同番号が付いているなど、とてもわかりやすいとは言えない気もする。
普段から利用している地元の人にとってはそうでもないのだろうか…。
なお、ごく最近についてみると、西鉄の路線バスの全体的な運行本数は減少傾向にあり、少ない本数でいろんなところを結ぶ必要性がより高まってきたことから、便数に反比例して系統数は再び増加に転じているように見え、「DKH」の傾向はやや逆戻りしている感もある。
(つづく)
「キリン」「鶴」「熊」「馬」「猫」「鹿」「鳥」「魚」「犬」「なまず」「亀」「鼠」「牛」「猪」「蟹」「ライオン」「鮟鱇」「千鳥」「猿」「ハブ」に引き続き、福岡県遠賀郡岡垣町に居る「海老」。
ここ「海老津駅前」(西鉄のサイト上は「JR海老津駅」)バス停には、かつて西新と門司を結んでいた「20番」の生き残りという、とても良い血統の系統が走っている。
このバス停はロータリー形式になっており、各方面に行く路線が発着するのだが、時刻表には「20番」について「赤間営業所行き」と「遠賀川駅前行き」が記載されているため、「20番」は赤間営業所と遠賀川駅を結んでいるような錯覚(?)に陥る。
しかし実際は、ここ「海老津駅前」で分断されており、「赤間営業所~海老津駅前」「海老津駅前~遠賀川駅」という2系統が運行されている。
「海老津駅前」出る「6番」は、「波津」行きについて「野間経由かサンリーアイ経由か」「おかがき病院に乗り入れるか否か」があり、2×2=4通りの組み合わせがある。
これに加え、「おかがき病院」止めについて「野間経由かサンリーアイ経由か」があるため、2×2+2で計6つの組み合わせがある。
このように、行先や経由地が複数ある場合、その組み合わせをまんべんなく作るという方式は、
・福岡地区のかつての「71番」の「東区役所経由か県庁経由か」「八田団地経由か八田小学校経由か」(2×2=4)
・同じくかつての「72番」の「流通センター経由か多の津経由か」「土井団地経由か土井駅経由か」「流通センター止めか土井営業所行きか土井団地行きか猪野行きか」(1+2+2+2×2=9)
・現在の「42番」(大橋駅~井尻~昇町方面)の「福岡女学院に乗り入れるか否か」「松ケ丘団地に乗り入れるか否か」「博多南駅行きか惣利南口・月の浦・平野ハイツ行きか」(2+3×(2×2)=14。ただし、「女×松×の月の浦」「女○松×の月の浦」「女○松×の平野ハイツ」は存在しないため、実際は14-3=11)
…などにも似ている。
かつてはこのような方式が今以上によく見られたが、これは、「いろんな組み合わせを作ることによって細かいニーズに対応しよう」という考えではなく、「利用者にとってのわかりやすさよりもバス会社の運用の都合を優先していた」という事情があったのではないかと推測される。
しかし、このように「やたらと系統数を増やす」(YKF)方法だと、時刻表にはたくさんの「列」ができてしまい、「同じ番号のバスなのに、いろいろあってどこに行くのかわからない」という印象を与え、利用者にとっては実際以上にわかりにくくなってしまう。
このため、近年、特に宇美・志免・須恵地区の大改正の頃を境に、利用者側に立った発想が行われるようになり、同じ番号に属するものについては「できるだけ系統数を減らす」(DKH)という傾向になっているように思える(上記「42番」はその例外であり、整理の余地はあると思われる)。
実際、ここの「6番」についても、現在「7番」として運行されている2系統も以前は「6番」の中に含まれており、今以上に複雑だった。
ただ、現在の「6番」も依然「YKF」だし、循環運行する「7番」についても初期の荒江循環線のように内廻り・外廻りともに同番号が付いているなど、とてもわかりやすいとは言えない気もする。
普段から利用している地元の人にとってはそうでもないのだろうか…。
なお、ごく最近についてみると、西鉄の路線バスの全体的な運行本数は減少傾向にあり、少ない本数でいろんなところを結ぶ必要性がより高まってきたことから、便数に反比例して系統数は再び増加に転じているように見え、「DKH」の傾向はやや逆戻りしている感もある。
(つづく)