INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

シューテングスター(39)

2009年11月15日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡県宗像市の「青葉台入口」バス停。

JR赤間駅南口とその背後の住宅地を結ぶ「8番 森林都市線」の終点のひとつである。
なお、「青葉台入口」という名のバス停は、ここ以外に、福岡市東区北九州市若松区にもあり、単に「青葉台」という名のバス停よりも数が多い。

朝野第二」を取り上げた際、「8番」に関して、「枝番が付くのは駅→郊外の方向のみ、というのがルールになっている」と書いたが、「青葉台入口行き」は例外で、「枝番」の付かない「8番」である。
「青葉台入口行き」新設にあたって番号を付ける際、「8-1番」が自由ケ丘南、「8-2番」が広陵台・日赤看護大、「8-3番」と「8-4番」が朝野第二行きとして既にあって、順番でいけば次は「8-5番」だが、「青葉台入口行き」のルートは「8-1番」にもっとも近く、「8-5番」にすると混乱が起きそうなので単に「8番」とした…というのは個人的な推測なので、真相は全く違うかもしれない。
ただ、この推測がもし正しければ、「青葉台入口行き」は表面上は「8番」だが、その裏には「8-0番」とか「8-1-1番」のような番号が隠れていると言えるのかも。

「入口」と付いているが、「青葉台」という住宅団地の「入口までしか行かない」いう訳ではなく、住宅団地内を走りきり、その末端部にある「入口」で終点となる。
なので、バスを主体に考えるならば「入口」ではなくて「出口」ともいえる(かといって「青葉台出口」じゃおかしいですけどね)。

福岡市東区の「27B」「27N」「75番」の終点である「みどりが丘団地入口」(みどりが丘団地口、という場合もあり)も同様に、バス路線的には「出口」に位置するのだが、こちらは、もともと現在の終点である「入口」から団地に入って「みどりが丘団地」で終点という経路だったため、青葉台とは成り立ちがやや異なる。
福岡市南区の「若久団地」のように、「入口までしか行かない」のに逆に堂々と「団地」を名乗る場合もあるなど、このあたりは「団地」の事情によって様々である。

ここから南西方約4.2kmには、九州自動車道若宮インターがあることから、この付近に来ると、「(海老津駅~)赤間営業所~広陵台~葉山~森林都市~自由ケ丘~青葉台~若宮インター~九州道~福岡インター~都市高速~蔵本~天神」のような路線をついつい妄想してしまう。
ただ、現在、福岡市と宗像市を結んでいる「赤間急行」や「26A」は、宗像市だけでなく、沿線の福津市古賀市新宮町、福岡市東区からの利用があってこそ成り立っている訳なので、宗像市域からの利用者のみでは勝算は低そうである。

ちなみに、昔の時刻表では、「8番」に「自由ケ丘七丁目、朝野第二経由朝町行き」や「自由ケ丘七丁目、昼掛経由朝町行き」などの記載がある。
詳しいルートはわからないが、青葉台の開発よりもはるか昔には、この付近から若宮インター方面に少し行ったあたりまでバスが通っていたのかもしれない。
(つづく)
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く・ふ・う(20)

2009年11月14日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
11月末をもって、天神地区の「バスロケーションシステム」(バス停へのバスの接近情報を知らせるシステム)の写真のタイプの表示機が役目を終えるとのこと。
導入されたのが1980年4月28日なので、実に30年近くに渡ってバス利用者の目にふれてきたことになる。

12月以降は、新型のもの(バスナビ)にすぐに切り替わるという訳ではなく、「今後、設置を予定」という表現にとどまっている。
バスの位置情報を、利用者が各自の携帯電話から得られるようになったことで、このような“みんなが見るタイプ”の端末のプライオリティは低くなったということなのかもしれない。

でも、全ての人が携帯の「バスナビ」を使いこなせるという訳でもないので、“みんなが見るタイプ”の端末も何らかのカタチで残してほしいものだ。
(つづく)
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素顔のままで(13)

2009年11月13日 |    ┣ 素顔のままで
(つづき)
福岡県春日市の「放送所前」バス停。

井尻方面行きバス停の英字表記は「HOSOSHO MAE」、昇町方面行きは「HOSOSHO」、バス車内の自動アナウンスや西鉄のサイトでは「ほうそう“じょ”まえ」となっている。

現在ここには、「西鉄大橋駅~井尻六ツ角~放送所前~昇町~博多南駅及び平野台・月の浦」を結ぶ「42番」、「博多駅~諸岡~井尻駅~放送所前~昇町~南福岡駅~雑餉隈営業所」を結ぶ「45番」、「45番」の派生系統で今年春に新設された徳州会病院経由の「45-1番」が停車する。
現在、博多駅方面から竹下を経由して井尻六ツ角まで運行している「46番」も、以前は井尻から南に向かい、ここを通って那珂川町に向かっていた。

後ろに見える赤と白の細長いアンテナが「放送所」であり、これは、NHK(ラジオ第一・第二放送)福岡本局の送信所である。
ちなみに、RKBラジオとKBCラジオの同種の施設は東区の和白干潟にある。

「放送所前」のひとつ北の停留所は「須玖(すぐ)小学校前」だが、福岡女学院経由のバスは「須玖小学校前」までの間に女学院に寄り道(複乗)するため、すぐには着かない。
「複乗」というのは、本線からいったん外れて「寄り道」した後、また本線に戻ることを指す業界用語(?)のようである。
このブログでも以前からこの用語をもっともらしく使用してきたのだが、ほんとは最近までこの用語を知らなかった…。
(つづく)
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お役所前の風景(85)

2009年11月12日 |   ┣ お役所前の風景
(つづき)
熊本市の「県庁前」バス停。

このバス停は以前にも取り上げたことがあるのだが、バスロケーションシステムの表示板に反射する“いちょう並木”がとても美しかったので、再度登場…。
(つづく)
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Day Tripper(5)

2009年11月11日 |   ┣ Day Tripper
(つづき)
福岡県新宮町の国道3号上にあるヒマラヤ…ではなくヒラヤマ。

後ろに見える山はヒラヤマ山脈ではなく、自動車学校や以前取り上げたゴルフ場がある山である。

この上り(←国道3号的には「下り」だが…)バス停には、宗像市方面から国道3号を走ってきた「赤間急行」(バス停の行先案内の部分では「天神バスセンター」行き)、高美台方面からやってきてここ「平山」で国道3号に合流する「新宮急行」(同じく「天神」「西公園」行き)が停車する。
行先案内の部分にある「2 西鉄香椎」は、「JR古賀駅~青柳四角青柳町構口跡太閤水~平山~産業大学南口~西鉄香椎」を結んでいた路線であるが、今年春に廃止となっており、現存しない。

現在ここから出るバスは、全て、福岡市の東の副都心「香椎」の少し手前の香椎東ランプ(バス停でいうと「産業大学南口」)から都市高速道路に入って福岡市中心部に向かうことから、「2番」廃止以降、ここからバスで香椎地区に行くことはできない。
現在の「新宮急行」の前身の「230番」の頃は、香椎東ランプ経由ではなく、香椎、御幸町留学生会館前を経由して香椎浜ランプから都市高速道路に入って都心に向かっており、「香椎への足」としても一応機能していたが、「都心への足」としてみると時間がかかりすぎたため、香椎よりも都心を優先して、現在のルートとなっている。
「赤間急行」についても、一時期、一部の便が香椎を経由していたが(yakuさんが記事にされています)、これも現在は廃止され、「都心への足」オンリーとなっている。

福岡市東区から新宮町、古賀市福津市宗像市方面については、JR鹿児島本線が走っており(かつ、「これでもか」というくらい駅もたくさんできている)、駅から電車に乗れば「香椎」には行ける訳なので、バスが「香椎への足」よりも「都心(天神)への足」を重要視するのはある意味仕方ないことなのかもしれないが、駅まで不便な地域では、どうしても香椎に行きにくい場所が出てきてしまう(「平山」から香椎地区に行こうと思ったら、「産業大学南口」で降りて「産業大学前」まで歩いて「23番」などに乗り換え、「高美台一丁目」まで歩いて「23番」「29-1番」に乗る、「東部青果市場前」で降りて「下原」まで歩いて「23番」「23B」に乗る、「原上公園前」まで歩いて新宮町コミュニティバス「マリンクス」に乗って「福工大前駅」で乗り換え…など手段がない訳ではないが、いずれも結構面倒or遠回りである)。

「2番」の廃止で、「産業大学南口~香椎」間には免許維持路線すら残らず、ここにバスが再び通る見込みはほとんどなさそうだが、本当にそこまで需要がないのか?というのが正直な感想である。
実際、利用者がいないから廃止にしたというのはわかるのだけど、「2番」の末期は一日数本というとても利用しにくいダイヤだったため、それが利用者を遠ざけていたという側面はなかったのだろうか。  
交通機関まで遠い香椎駅東地区、距離的に近いのに香椎までの足が乏しい「東部青果市場前」や「産業大学南口」などの不便を解消するための路線の開設や、「下原」から「新宮緑ケ浜」(新宮営業所)方面に回送しているものの一部営業運転化など、需要掘り起こしの余地はいろいろとありそうな気がするのだが…。
(つづく)
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シューテングスター(38)

2009年11月10日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡県大野城市の「月の浦児童公園前」バス停。

「1番」「6番」西鉄春日原駅「21番」と「23番」が西鉄下大利駅(「21」番の一部は大野城サティまで)、「20番」がJR大野城駅、「42番」が西鉄大橋駅との間をそれぞれ結んでおり、「IIK」は非常に高い。
かつては「12番」が白木原~乙金方面を結んでいたこともあった。

本当の終点はこのひとつ先の「月の浦営業所」なのだが、ここから先は営業所の敷地なので、忘れ物を取りに行くなど、営業所に用がある人以外にとっては実質ここが終点…。
…と、これまで言われてきたが、現在、ここから営業所までの間でも開発が行われていることから、いずれは児童公園前と営業所の間にもバス停ができたりするなどして、そのような認識も過去のものになるかもしれない。

写真の路線図兼運賃表は、「作品」として見た場合には、なかなか見応え(?)がある…。
(つづく)
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く・ふ・う(19)

2009年11月09日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡市早良区の「小田部一丁目」バス停。

以前取り上げたまっ黄色ではなく、黄色になりかけ(?)である。
でも「なりかけ」のほうがより目立つ気もする。

このすぐ先の国道202号「小田部」交差点にて、「2番」「203番」は左折、「204番」「205番」「206番」「214番」は直進、「202番」は右折と、進行方向が3パターンあることから、ここでその再確認を、ということだろうか。

なお、この「小田部一丁目」バス停は「小田部」交差点に最も近い。
一方、「丁目」の付かない「小田部」のバス停は、交差点を左折して一つめにあり「小田部」交差点の最寄りではなく、交差点名とバス停名が(完全には)一致していない
この理由については、今後「小田部」バス停を取り上げる際に考えてみることにする。
(つづく)
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趣に赴く(28)

2009年11月08日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡県宗像市の「構え口」バス停。

「構え口」とは、宿場町の出入口のことで、唐津街道の「赤間宿」の出入口という意味である。
同じく唐津街道の「青柳宿」の出入口にあった古賀市の「青柳町構口跡」バス停は、今年春のダイヤ改正で残念ながら廃止となってしまった。
「出入口」ということは、位置的には宿場街の「端」にあるため、風景としては、ひとつ赤間営業所寄り(写真では奥の方向)の「赤間支所前」バス停のほうがより「宿場」らしい「趣」を味わうことができる。

現在ここには、赤間営業所と東郷駅日の里口を結ぶ「17番」と、赤間営業所と赤間駅南口を結ぶ「8番」の支線(一部は「8-3番」「8-4番」として朝野第二まで)が停車する。
いずれの路線も決して本数は多くないのだが、両者の間で運行間隔の調整が行われている気配はなく、同時刻や数分後の発車が多く見られる。
このような例は他の場所でもたまに見られ、「もっとダイヤを等間隔に近付けるべきだ」と言うのは簡単なのだが、もしこの場所で概ね等間隔のダイヤを実現したとしても、どこか他の場所でもっと大きな歪みが生じる可能性もある訳で、実際はなかなか難しいのかもしれない。
(つづく)
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LED REAL(16)

2009年11月07日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
「6番」の後方のLED表示。

現在の「6番」は「博多駅~キャナルシティ博多前~天神警固神社三越前~警固町~赤坂三丁目~六本松~城南区役所北口~鳥飼五丁目~鳥飼~西新四丁目~西新パレス前」を走っているが、かつては、「市内循環線」として、博多駅を起終点とする循環運行を行っていた。

写真は、「警固町」バス停付近における表示である。
「国体」とは「国体道路」を意味しているのはわかるのだが、「国体道路」のことを「国体」という人はあまりいない気がする。
なお、「国体道路」の「国体」とは「国民体育大会」であり、昭和23年に福岡市で開催された「第3回国民体育大会」に合わせて道路が整備されたことに由来するとのこと。
「国体」には、「国民体育大会」ほかにも「国のあり方」「国家の体制」のような意味もあり、そう考えると、なんだか仰々しくも見える。

「国体道路」は、「祗園町交差点~渡辺通四丁目~警固~赤坂三丁目~大濠一丁目交差点」の道路に付いている愛称である。
ただ、このうち、「赤坂三丁目~大濠一丁目間」を「国体道路」だと認識している人は、あまり多くはない気がする(全く認識されていないという訳ではないですが)。

かつての「赤坂三丁目」交差点は、「警固~赤坂三丁目~大濠一丁目」の方向が「直進」扱いであったのだが、交差点改良により、「警固~赤坂三丁目~六本松」の方向(国道202号)が「直進」扱いとなり、「6-1番」などが通る大濠一丁目方面への道路が「脇道」となってしまったことも、要因のひとつかもしれない。
実際このバスも、赤坂三丁目を過ぎて国体道路から外れても、六本松のあたりまで「国体・西新」と表示していた。
バスの運転手さんのアナウンスを聞いていても、赤坂三丁目から六本松方面も「国体道路」だと認識している方も多い気がする。

こういった誤解が起きる背景には、赤坂三丁目交差点から六本松を経て荒江交差点に至る道路は「別府橋通り」という愛称が付いているものの、荒江交差点から先の「今宿新道」とともにいまいち定着していないことや、警固交差点~赤坂三丁目交差点間は「けやき通り」という市公認とはまた別の愛称でも呼ばれておりこの区間で既に「国体道路」のイメージが薄れていること…などもあるのではないかと思う。

ただ、所詮「愛称」であり、「親しまれてナンボ」という次元の話なので、「親しまれていない」からといって「親しむべきだ」というつもりは全くないし、長い時間をかけて正しい呼び方が定着すればそれでいいし、定着しなくてもそれは仕方のないことなのかもしれない。
(つづく)
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お役所前の風景(84)

2009年11月06日 |   ┣ お役所前の風景
(つづき)
福岡市中央区の「市役所北口・アクロス福岡前」バス停。

明治通り東行きのバス停は、水鏡天満宮の真ん前にあり、この水鏡天満宮が天神の名の由来であることから、ここは「天神」発祥の地といえる。

「市役所北口・アクロス福岡前」は、現在の名称になる前は単に「市役所北口」、さらにその前は「県庁前」であった。
現在のアクロス福岡の場所に福岡県庁があったためである(県庁は、1981年に東公園に移転)。
その当時は、昭和通り上の現在の「天神四丁目」は「県庁通り」、国体道路上の「春吉」は「県庁裏」だった。
なお、「県庁通り」と「天神四丁目」の間には、「歴史資料館前」という名称だった時期もある。

福岡市役所は、このバス停だけでなく「天神福ビル前」「天神大和証券前」「天神コア前」「天神バスセンター博多大丸前」「天神一丁目」…など、多くのバス停から近く、とても利便性の高い位置にある。
「福岡市の場合、一般の窓口業務は主に各区役所で行われているため、市役所が天神の一等地にあり続ける意味があるのだろうか、とたまに思ったりもする」と、以前書いたことがあるが、「こども病院をアイランドシティに移転して問題ない」と言うのであれば、「福岡市役所をアイランドシティに移しても問題ない」のでは?という気もする。
まあ、私自身は市役所が市の中心部にあることの便益を享受している身ではあるのだけど…。

東行きのバス停には、市内各地からやってきた「博多駅行き」が平日計383本と、数多く停車する(100円循環バスを除いた本数)。
以前は、ここから同じルートを通って博多駅に行く便であっても、「1番」「3番」「12番」「13番」56番」「57番」…と、数多くの行先番号が付いていたが、今年の春以降、市内どこからやってきたバスであっても、「天神→明治通り→博多駅」の間(厳密には天神より少し前から)は全て「3番」に統一されるようになったため(100円循環バスを除く)、ここ「市役所北口・アクロス福岡前」には物凄い数の「3番」がやってくる。
でもバス停の行先案内の部分は、「博多駅行き」の行先番号の数が減ったことで「博多駅行き」が占める「横幅」が狭くなり、他の相対的に少ない便数の路線たちの中に埋もれて、本数の割には目立たなくなってしまった感じである。
(つづく)
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Day Tripper(4)

2009年11月05日 |   ┣ Day Tripper
(つづき)
福岡県直方市の「コスワエ」バス停。

この道路はコスワエのために新しく整備され、この先にはコスワエがあり、このバス停はこれからコスワエに向かう人や今日のコスワエについて語り合う人たちでいつも賑わっている…という訳ではない。
珍しい名前のバス停としてかなり有名なようだが、コスワエとは何か?について私はよく知らない(おそらく大字の下の小字の名前?)。

2006年4月1日のダイヤ改正で、それまで九州自動車道の若宮~八幡インター間で、北九州方面に向かう高速バスは「直方パーキングエリア」に、福岡方面に向かうものは「鞍手パーキングエリア」に別々に停車していたものが、上下ともに「直方パーキングエリア」に停車するように改められた。
これに合わせ、「コスワエ」を通る「68番」(直方~鞍手車庫~遠賀川駅)も「直方PA(パーキングエリア)口」経由に改められたのだが、その際、「コスワエ」バス停も「直方PA口」に向かう新道に移設され新しくなっている。

“謎めいたカタカナの停留所名”と“新しい一直線の道路”…、「いったいここはどこなんだ?」という、「異国情緒」とはまた違う不思議な感覚に見舞われる。
(つづく)
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シューテングスター(37)

2009年11月04日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡県宗像市の「朝野第二」バス停。

赤間急行」が停車する国道3号上のバス停「南郷朝野団地入口」の「朝野団地」とはここのことを指すようだ。
福岡と北九州の中間に位置する宗像市だが、「第一」「第二」は地名の前ではなく後に付く。

「朝野第二」は赤間駅南口(一部は赤間営業所)からやってくる「8-3番」「8-4番」の「狭義の終点」となっている。
一方、ここを始発とする路線は「8番」として運行されており、枝番は付かない(枝番が付くのは駅→郊外の方向のみ、というのが森林都市線のルールになっている)。
バス停の路線図兼運賃表には「例の青三角」もあり、かなり年季が入っているが、この地区の路線にあまり動きがないことを物語っているといえるだろう。

なお、「8-4番」は朝の時間帯に3本だけ運行されるもので、自由ケ丘七丁目地区を通る「8-3番」に対して、この地区を通らずに国道3号を通ってショートカットする路線である。
かつては「8-4番」のルートを通る郊外(朝野第二)→駅(赤間駅南口)の方向の路線もあったが、現在は、駅→郊外の方向のみが運行されている。

朝の時間帯に、駅から郊外に向かって速達便を運行するというのは、一見矛盾しているようにも見えるが、おそらく「送り込み」的な性格、即ち、「郊外→駅の路線を運行するために郊外まで行くことが目的なので、郊外までは別に回送にしても構わないのだけど、駅→郊外も利用する人がいるかもしれないから、一応営業運転しておこうか」という、いわば「良心的」な発想があるのではないかと思われる(←実際に「8-4番」を普段から利用しているという訳ではないので、あくまで想像の域を出ませんが)。
かつて大橋駅から早朝に運行されていた「快速62番 那珂川営業所行き」、現在西鉄二日市から早朝1本だけ出ている「急行 山口行き」、現在の「410番」なども、これと似た考え方なのかもしれない。
(つづく)
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趣に赴く(27)

2009年11月03日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡市早良区の「原往還」バス停。

バス停の行先表示の部分は、原則として赤の小文字が経由地、黒の大文字が行先なのだが、このバス停では、途中の経由地であり終点ではない「次郎丸」「田隈」が黒文字で書かれている。
ただ、これは誤りではなく、「2番」「201番」は同じ番号でこの2つの経由地があることから、そのことを敢えて強調する意味があるのではないかと思われる。

「原往還」の「往還」とは、「重要な道路」「往復」のような意味を持つ言葉であり、「日田往還」「中津往還」「門司往還」など、「街道」の名称にもよく見られる。
」を取り囲む4つのバス停には、「原団地前」「原四丁目」「原二丁目」「原往還」と、全てに「原」が付いているが、「原往還」という名称はこの4つの中では異彩を放っている感じである。

「原」地区は、ちょんびんさん都市高502さん、広福ライナーの魔女さん、レパード乗りさん…と、バス好きの方を多く輩出する土地柄のようである。
三瀬街道太閤道の交差する場所という、古くからの交通の要衝であり、かつ、鉄道(旧筑肥線地下鉄)から少しだけ離れているいうのも、どこか影響しているのだろうか??。

私の地元は「原」よりももっと郊外だったので、「原」地区に対してはある種、「都会」のイメージを持っていた。
天神を「ランクA」、地元のスーパーマルキョウなどを「ランクE」とした場合、「ダイエー原店」(現在の原サティ。原往還バス停のすぐそば)や「アニマート原店」(当時の尺度では大型書店)、「マクドナルド」(地元にはなかった)、「東洋ボール」と「ラパール」(ボーリング場と焼肉屋。2つセットで中学生の“打ち上げ”コースになっていた)などがある「原」地区は、子供のころの私の中の勝手な繁華街格付けで「ランクC」に位置する場所であった。
なお、「ランクB」は西新地区、「ランクD」はユニード野芥店(現在のグルメシティ)あたりだろうか(この段落は、かなりどうでもいい話でしたね…)。

この「原往還」バス停がある県道内野次郎丸弥生線のうち、早良口~原~次郎丸間については、先般の道路愛称募集で「原通り」という愛称が付いた。
ちなみに私は、ダメもとで「原往還」という愛称を応募してみたのだが、やはりダメだった…。
(つづく)
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愛をください(21)

2009年11月02日 |    ┣ 愛をください
(つづき)
キリン」「」「」「」「」「鹿」「」「」「」「なまず」「」「」「」「」「」「ライオン」「鮟鱇」「千鳥」「」「ハブ」に引き続き、福岡県遠賀郡岡垣町に居る「海老」。

ここ「海老津駅前」(西鉄のサイト上は「JR海老津駅」)バス停には、かつて西新と門司を結んでいた「20番」の生き残りという、とても良い血統の系統が走っている。
このバス停はロータリー形式になっており、各方面に行く路線が発着するのだが、時刻表には「20番」について「赤間営業所行き」と「遠賀川駅前行き」が記載されているため、「20番」は赤間営業所と遠賀川駅を結んでいるような錯覚(?)に陥る。
しかし実際は、ここ「海老津駅前」で分断されており、「赤間営業所~海老津駅前」「海老津駅前~遠賀川駅」という2系統が運行されている。

「海老津駅前」出る「6番」は、「波津」行きについて「野間経由かサンリーアイ経由か」「おかがき病院に乗り入れるか否か」があり、2×2=4通りの組み合わせがある。
これに加え、「おかがき病院」止めについて「野間経由かサンリーアイ経由か」があるため、2×2+2で計6つの組み合わせがある。

このように、行先や経由地が複数ある場合、その組み合わせをまんべんなく作るという方式は、
・福岡地区のかつての「71番」の「東区役所経由か県庁経由か」「八田団地経由か八田小学校経由か」(2×2=4)
・同じくかつての「72番」の「流通センター経由か多の津経由か」「土井団地経由か土井駅経由か」「流通センター止めか土井営業所行きか土井団地行きか猪野行きか」(1+2+2+2×2=9)
・現在の「42番」(大橋駅~井尻~昇町方面)の「福岡女学院に乗り入れるか否か」「松ケ丘団地に乗り入れるか否か」「博多南駅行きか惣利南口・月の浦・平野ハイツ行きか」(2+3×(2×2)=14。ただし、「女×松×の月の浦」「女○松×の月の浦」「女○松×の平野ハイツ」は存在しないため、実際は14-3=11)
…などにも似ている。

かつてはこのような方式が今以上によく見られたが、これは、「いろんな組み合わせを作ることによって細かいニーズに対応しよう」という考えではなく、「利用者にとってのわかりやすさよりもバス会社の運用の都合を優先していた」という事情があったのではないかと推測される。
しかし、このように「やたらと系統数を増やす」(YKF)方法だと、時刻表にはたくさんの「列」ができてしまい、「同じ番号のバスなのに、いろいろあってどこに行くのかわからない」という印象を与え、利用者にとっては実際以上にわかりにくくなってしまう。
このため、近年、特に宇美・志免・須恵地区の大改正の頃を境に、利用者側に立った発想が行われるようになり、同じ番号に属するものについては「できるだけ系統数を減らす」(DKH)という傾向になっているように思える(上記「42番」はその例外であり、整理の余地はあると思われる)。

実際、ここの「6番」についても、現在「7番」として運行されている2系統も以前は「6番」の中に含まれており、今以上に複雑だった。
ただ、現在の「6番」も依然「YKF」だし、循環運行する「7番」についても初期の荒江循環線のように内廻り・外廻りともに同番号が付いているなど、とてもわかりやすいとは言えない気もする。
普段から利用している地元の人にとってはそうでもないのだろうか…。

なお、ごく最近についてみると、西鉄の路線バスの全体的な運行本数は減少傾向にあり、少ない本数でいろんなところを結ぶ必要性がより高まってきたことから、便数に反比例して系統数は再び増加に転じているように見え、「DKH」の傾向はやや逆戻りしている感もある。
(つづく)
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愛をください(20)

2009年11月01日 |    ┣ 愛をください
(つづき)
キリン」「」「」「」「」「鹿」「」「」「」「なまず」「」「」「」「」「」「ライオン」「鮟鱇」「千鳥」「」に引き続き、福岡県中間市に居る「ハブ」。
ただし、表記は「垣生」である。
もしここに空港ができれば、どんなに機能が乏しくても「ハブ空港」になり得る。

中間市は、遠賀川を挟んだ東側は北九州市のベッドタウン、西側は農村と工場といった感じで、東西の風景がかなり異なる。
この「垣生」は、川の西側、中間市の遠賀川に2本架かる橋のうちの一本(遠賀橋)のたもとに位置する。

遠賀橋の架け替え、それに続くJR筑豊本線の下をくぐる新道の開通、そしてさらにその西側の県道拡幅と、このあたりの道路の状況もここ十年くらいで大きく変わった印象がある。
また、ここを通る「69番」(直方~中間)も、以前は橋を渡って大膳橋から折尾方面に向かうものもあった(晩年は、折尾→砂山口という系統が、朝1本だけ残っていたと思う)が、現在では、橋を渡って少し行った「筑鉄中間」までの運行のみとなり、道路の近代化とともに、寂しくなってしまった。

ただ、JR筑豊本線の下をくぐる新道の開通後も、バスは垣生駅前の踏切を通る旧道を走っているので、その点ではまだ「風情」を感じることができる。
新道ができると、旧道のほうは、新道に合わせてハブのようにクネクネ曲がることを強いられることが多いが(規模や立地は異なるものの、福大前や倉瀬戸付近における外環状道路と県道大野城二丈線の関係にも似ている)、そこをバスで通るのも、それはそれで味があるものである。
(つづく)
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