スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンアディユ&因果論

2008-03-10 19:55:22 | 中央競馬
 土曜日に中山競馬場ではオーシャンステークスという重賞が行われました。ここで1.7倍の1番人気に推されていたのがサンアディユ。昨年7月,新潟でアイビスサマーダッシュを勝つと9月のセントウルステークスも勝ってサマースプリント王者に。続くスプリンターズステークスアストンマーチャンの2着だったものの11月に京阪杯も勝利。その後,休養に入り,30日の高松宮記念に向けての始動戦でした。
 しかしこの日はゲートの中で暴れました。体勢が立ち直ったと判断されたのかそのまま発走となりましたが,大きく出遅れ。馬群に取り付くところまではいきましたがそれが精一杯。16頭立ての16着。15着の馬からも5馬身離される大敗でした。もう少し適切な処置ができなかったものか,河村清明さんもおっしゃっているように,なんとも後味の悪いレースでした。
 レース後,サンアディユは栗東のトレーニングセンターに戻りました。しかし日曜の昼になって心不全を発症,急死してしまいました。
 この急死と土曜の一件と,因果関係があるとはいえません。しかし,すでに身体に異変を感じていたから走るのを嫌がったとか,大きく出遅れて馬群に取り付くレース振りが過度に負担になったとかいうことはないとはいえません。因果関係があるとはいえませんが,ないとも言い切れないだろうと思います。
 競馬というのは,ことばによって人間とコミュニケーションを取れない馬という動物が争うスポーツですから,こうしたアクシデントというのはどうしても避けられない一面があります。僕も競馬ファンとしてそれはよく分かっていますが,さらに後味の悪さが増幅された感は否めず,とても残念なことでした。
 今日はサンアディユのために永久欠番を。馬と一緒にしては怒られるかもしれませんが,そういえば友人も,虚血性心不全だったのです。

 明日は玉野記念の決勝です。並びは伊藤-中井の中部近畿,守谷-三宅-米沢の中国四国,松岡-合志-紫原の九州に阿部。難しいですけど地元の三宅選手でしょうか。

 これで観念と意志が同一のものであるということ,より厳密にいうならば,Xの観念とXの観念を肯定ないしは否定する意志作用とが同一のものであるということは証明できました。そこで意志は一般的な意味で思惟の様態であるということがすでに明らかになっているわけですから,これによって観念もまた思惟の様態であるということ,すなわち観念なるものが実在するならば,それはどのような観念であったとしても,必ず思惟の様態として実在することも明らかになったということになります。十全な観念は観念であるわけですから,どんな十全な観念も,必ず思惟の様態として実在するでしょう。これはこの十全な観念がどの知性のうちにあるのか,逆のいい方をすれば,この十全な観念がどんな知性の一部あるいは全体を構成するのかということに関係なく,きわめて一般的な事柄です。そこでこのことを利用して,十全な観念の発生について考えていくことにします。
 スピノザの哲学を貫く基本的な原理のひとつは,いわずとしれた因果論です。この大前提となっているのが第一部公理三。これは十全な観念に限らず,どんなものであっても,そのものの発生ということを考えるならば,必ず立ち返らなければならない公理です。なお,この公理には公理としての疑念があるのはかつて考察した通りですが,公理の内容は正しいと結論していますので,ここではそれは問題にせず,便宜的にこれが公理として成立しているものと考えます。
コメント
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