20日に行われた名古屋大賞典を勝ったメイショウトウコン。お伝えしたように母系はナイトライトの一族になりますが,父であるマヤノトップガンは日本の名馬の一頭ですので詳しく紹介します。
デビューは3歳1月。3月に4戦目で未勝利を脱出すると,5月に2勝目,7月に3勝目を上げました。
秋,菊花賞のトライアルを連続で2着すると続く菊花賞を制して重賞初勝利にして大レース制覇。これは結果的に同年のダービー馬タヤスツヨシの引退レースとなったレースです。続いて有馬記念に出走すると,体調不安が囁かれていたのですが,意表の逃げに出て逃げ切り,大レース連勝。最優秀3歳牡馬に選出されると共に,年度代表馬にも輝きました。
翌年の初戦となった阪神大賞典は,ナリタブライアンとマッチレースとなり,2着に敗れました。しかしこのレースは日本の競馬史に残る名勝負であったと思います。続く天皇賞はサクラローレルの5着に破れたものの,宝塚記念を制して大レース3勝目。
秋はオールカマーで再びサクラローレルの4着となり,続く天皇賞は2着。連覇を狙った有馬記念も7着に敗れ,この年は1勝しか積み上げられませんでした。
翌年も現役続行。阪神大賞典優勝をステップに天皇賞に進むと今度はサクラローレルを差し切って優勝。大レース4勝目。このレースが現役最後のレースになりました。
種牡馬としては重賞勝ち馬こそ5頭出ているものの,大レースの勝ち馬はまだ。自身もそうでしたが,産駒も全般的に晩成タイプが多いようです。
明日は高松宮記念。スーパーホーネット◎に期待します。スズカフェニックス○,プレミアムボックス▲,ファイングレイン△,フサイチリシャール△,キンシャサノキセキ△で。
また,日本時間今夜から明日未明にかけて,ドバイでの招待レース。日本馬が出走するのはレース順に,UAEダービー,ドバイデューディフリー,ドバイワールドカップ。4頭の健闘を期待します。
これで今回のテーマに関する考察は終りにしてもよいと思うのですが,この,第二部定義四には十全な観念idea adaequataの本性essentiaと十全な観念の発生とが共に含まれているという結論は,スピノザの哲学におけるひとつの特徴をもたらしていると僕は考えています。そこで,このことについても少しだけ触れておくことにします。
スピノザの哲学は,特殊性と一般性の考え方から,真理veritas一般なるものは,真の観念idea veraあるいは十全な観念の総体であると考えられます。このとき,真理であるものが真理であるといわれる根拠,つまり一般的に真理の性質というものが,こうした考察から帰結できると思います。
僕たちは真理というものを,多くの場合はその外的特徴denominatio extrinsecaに依拠して考えます。すなわち第一部公理六を適用し,観念が観念の対象ideatumと一致する場合にはそれを真理とみなし,逆に一致しない場合にはそれを虚偽falsitasとみなします。しかしスピノザの哲学では,こうしたことが不可能です。なぜなら観念の発生は,その内的特徴denominatio intrinsecaに依存し,外的特徴には依拠しないからです。このことは,単に観念の対象がなくても観念はあることができるということだけでなく,スピノザがよくいうように,観念が観念の対象の写し絵ではないということ,あるいは対象を撮影した写真のようなものではないということも意味します。
つまり真理の真理たるゆえんは,観念の外的特徴ではなく内的特徴に求められなければならないのです。いい換えれば,それが真理であるということを証明するような観念は,真の観念ではなく,十全な観念であるということになるのです。
デビューは3歳1月。3月に4戦目で未勝利を脱出すると,5月に2勝目,7月に3勝目を上げました。
秋,菊花賞のトライアルを連続で2着すると続く菊花賞を制して重賞初勝利にして大レース制覇。これは結果的に同年のダービー馬タヤスツヨシの引退レースとなったレースです。続いて有馬記念に出走すると,体調不安が囁かれていたのですが,意表の逃げに出て逃げ切り,大レース連勝。最優秀3歳牡馬に選出されると共に,年度代表馬にも輝きました。
翌年の初戦となった阪神大賞典は,ナリタブライアンとマッチレースとなり,2着に敗れました。しかしこのレースは日本の競馬史に残る名勝負であったと思います。続く天皇賞はサクラローレルの5着に破れたものの,宝塚記念を制して大レース3勝目。
秋はオールカマーで再びサクラローレルの4着となり,続く天皇賞は2着。連覇を狙った有馬記念も7着に敗れ,この年は1勝しか積み上げられませんでした。
翌年も現役続行。阪神大賞典優勝をステップに天皇賞に進むと今度はサクラローレルを差し切って優勝。大レース4勝目。このレースが現役最後のレースになりました。
種牡馬としては重賞勝ち馬こそ5頭出ているものの,大レースの勝ち馬はまだ。自身もそうでしたが,産駒も全般的に晩成タイプが多いようです。
明日は高松宮記念。スーパーホーネット◎に期待します。スズカフェニックス○,プレミアムボックス▲,ファイングレイン△,フサイチリシャール△,キンシャサノキセキ△で。
また,日本時間今夜から明日未明にかけて,ドバイでの招待レース。日本馬が出走するのはレース順に,UAEダービー,ドバイデューディフリー,ドバイワールドカップ。4頭の健闘を期待します。
これで今回のテーマに関する考察は終りにしてもよいと思うのですが,この,第二部定義四には十全な観念idea adaequataの本性essentiaと十全な観念の発生とが共に含まれているという結論は,スピノザの哲学におけるひとつの特徴をもたらしていると僕は考えています。そこで,このことについても少しだけ触れておくことにします。
スピノザの哲学は,特殊性と一般性の考え方から,真理veritas一般なるものは,真の観念idea veraあるいは十全な観念の総体であると考えられます。このとき,真理であるものが真理であるといわれる根拠,つまり一般的に真理の性質というものが,こうした考察から帰結できると思います。
僕たちは真理というものを,多くの場合はその外的特徴denominatio extrinsecaに依拠して考えます。すなわち第一部公理六を適用し,観念が観念の対象ideatumと一致する場合にはそれを真理とみなし,逆に一致しない場合にはそれを虚偽falsitasとみなします。しかしスピノザの哲学では,こうしたことが不可能です。なぜなら観念の発生は,その内的特徴denominatio intrinsecaに依存し,外的特徴には依拠しないからです。このことは,単に観念の対象がなくても観念はあることができるということだけでなく,スピノザがよくいうように,観念が観念の対象の写し絵ではないということ,あるいは対象を撮影した写真のようなものではないということも意味します。
つまり真理の真理たるゆえんは,観念の外的特徴ではなく内的特徴に求められなければならないのです。いい換えれば,それが真理であるということを証明するような観念は,真の観念ではなく,十全な観念であるということになるのです。