スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京シティ盃&第二部定理五の意味

2008-03-12 21:51:32 | 地方競馬
 大井競馬は3月は再来週にもう1開催ありますが,そこから夜の開催。つまり昼の開催は今回でしばらくありません。今日は東京シティ盃が行われました。
 発馬が心配されたベルモントサンダーもきちんと出て,一斉の発走。先手はナイキアディライトが奪い,外にブローザウインド,内にシルヴァーゼット。前半の600メートルは34秒6のハイペース。
 3コーナーにかけて外をプライドキムが上がっていき,これをマークするようにベルモントサンダーで,前が一塊になって直線へ。内のナイキアディライト,ブローザウインドが粘るところ,馬群の中からフーバーダム,そして内2頭の外に出てきたシルヴァーゼット,4コーナーは最後尾から外に出てきたベルモントストームの3頭が最終的に抜け出し横一線でゴール。写真判定となりましたが,大外のベルモントストームが1着,僕には勝ったように見えたシルヴァーゼットがハナ差で2着,さらにハナ差でフーバーダムでした。
 優勝したベルモントストームは2005年のグランドマイラーズ以来の勝利で南関東重賞は4勝目。1200メートルは本来は忙しい馬だと思うのですが,今日は上がりも時計もやや掛かる決着となり,ものの見事に追い込みが決まりました。鞍上の船橋の石崎隆之騎手は昨年の桜花賞以来の南関東重賞制覇で,東京シティ盃は2001年のサプライズパワー以来の3勝目。管理する船橋の出川克己調教師は1997年のアマゾンオペラ以来の東京シティ盃制覇です。
 ベルモントサンダーはいつもより早めの競馬。これは悪くなかったと思いますが,終始外を回るレースで,それでも勝てるほどの力はなかったということだろうと思います。

 第二部定理五の意味というのは,最も簡単に考えるならば,次のようなことであるといえると思います。
 第一部定理一五が意味している事柄を第一部公理三に応じて考えるならば,どんなものも神を原因として生じるということになります。当然ながらこのことは観念にも妥当しますから,どんな観念も,神がなくてはそれを考えることができない,いい換えれば,どんな観念も神を原因として何らかの知性のうちに,または何らかの知性そのものとして発生するということになります。しかしこのとき,神は第一部定義六により絶対に無限な実体なのですが,どんな観念であれ,ある観念の原因としての神というのを考える場合には,それをそのように絶対に無限な実体と考える必要はなく,単に思惟する限りにおける神,いい換えれば,神の思惟の属性と考えれば十分なのです。つまりこの部分の全体的な意味は,観念の起成原因は神の思惟の属性であるということになります。
 しかしこれは第二部定理六を,思惟の属性に関して個別に述べているにすぎません。この定理五を理解する上で重要なことは,あくまでも観念の原因はそうした神の思惟の属性そのものであって,観念の対象ではないということだと思います。観念というのは現実的には必ず何かの観念,すなわちXの観念であるわけですが,Xの観念の起成原因を考える場合に,Xについては考える必要はないということが,この定理における最も重要な部分であると思います。
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