スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ブリスコ兄弟&第二部定理九の意味

2008-03-17 19:13:03 | NOAH
 プロレスの世界でブリスコ兄弟といえば,かつてはジャックとジェリーでしたが,今はジェイとマーク。その新ブリスコ兄弟は,森嶋選手が新王者になったNOAHの日本武道館大会で,GHCタッグに挑戦しました。王者組は初防衛戦の後,杉浦選手に目の負傷があり欠場していたのですが,無事に癒え,復帰。しかしどうもGHCタッグ王者になると負傷や病気で欠場というケースが多いように感じられます。
 ブリスコ兄弟は去年の正月がNOAH初参戦。そこでGHCジュニアタッグに挑戦するといきなりタイトルを獲得。すぐに失冠しましたがこれは快挙。王者組は両者ともに元GHCジュニアヘビーの王者ですので,ジュニア選手によるタッグ選手権。もっともジュニア同士のGHCヘビー級選手権があったくらいで,NOAHの場合はヘビー級は無差別級という意味であり,ジュニアの選手とヘビーの選手が戦うのも日常茶飯事です。
 試合はかなり白熱しまして最後までどちらが勝つか分からなかったのですが,最後はブリスコ兄弟の連携を丸藤選手が空中で切り返して不知火を決めるという,おおよそ考えられないような技を出しまして王者組の防衛。ブリスコ兄弟としては明らかに勝機があっただけに惜しまれる内容でした。

 明日からは静岡で日本選手権競輪が開催されます。グランプリを除けばこれが競輪の最高峰のレースということになります。

 第二部定理九は証明は省略しますが,意味を把握する上で注意しなければならないことがありますので,その点を述べておきます。
 まずこの定理は,個物の観念というのを対象としている定理です。これを字義通りに把握しますと,観念というのは必ず何かの観念,たとえばXの観念として実在するわけですが,このときに,このXなるもの,すなわち観念の対象が個物である場合の観念を対象としているということになります。ところが,現在の考察の上で必要なことは,そのような,観念されたものが個物であるような観念ではなくて,その観念自体が個物,この場合は当然のことながら思惟属性の個物となるわけですが,思惟属性の個物としての観念なのです。そこで今は,この定理はその対象が個物であるような観念についての直接的な言及ですが,これを,思惟属性の個物としての観念というように理解することにします。
 この置き換えは,僕の考えではまったく問題ありません。というのは,第二部定理七によれば,Xの観念がもしも十全な観念でありさえすれば,Xの秩序とXの観念の秩序は一致します。したがって,Xがある属性の個物であるならば,Xの観念は思惟の属性の個物であるとみなしてよいということになると思うからです。そして現在は,十全な観念について考えているわけですから,Xの観念が混乱した観念の場合は排除されても,あるいは対象として考えられなくても問題ありません。よってここではこの定理を,思惟属性の個物としての観念についての言及であるとみなすことにします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする