ツイッターとかで店頭での買い占め状況が実況されたことも原因の一つだとか言われている。
マスコミでお米の検査の話を流したからといって、急にお米に恐怖心を持っても意味がない。
実質、何が放射能汚染されているのかは国は「わからない。」はずである。福島の牛肉出荷停止も、実際農家自身が検査依頼をしたことで露見したのであって。国自体は「全ての食材を検査することはできない。」のである。
マスコミも特定の食材ばかりを取り上げずに、多様な食材の検査結果について丹念に報道するべきであろう。
立命館の教授によれば、自然界には放射性カリウムが一定量存在するとのこと。カリウムとセシウムでは、身体に取り込んだ際の蓄積の仕方が同じではない様な気がするのだが。水田にカリウムを撒くと、米がセシウムを吸収しずらくなるというので、何だかややこしい。
とにかく、多数の他人の行動につられて恐怖心で買い占めをするのはやめて頂きたい。気分的に安心したからといって、それが安全であることの証明にはならないのである。
何が一体危険なのか、それは実際に調査していかないとわからないものである。
わからないものに怯えても実質的な安全性の確保になる保証などない。食材の危険性が明らかになれば出荷停止になるはずなので、(政府を信用すれば。)それまでは気分的に怯えても意味などないのである。
気分的には微量であってもセシウムが検出されると、できれば食べたくはないのは人情というものであろう。だが、生物的半減期を考えれば「ごく微量。」であれば自然界の放射性物質よりも少ないはずである。
そういう比較対象もきちんと報道しないから、得体が知れずに恐怖心ばかりを煽ってしまうのである。
放射線が細胞を破壊するといっても、太陽や蛍光灯、果ては種類によってはLEDの紫外線も同様に細胞を破壊するし。ヒトという生物は微量の放射能に対しては多少の耐性は持っていると考えても構わないはずである。
単に数値を公表するだけでなく、比較対象や実質的危険性も含めて報道してくれないと、理論的に考え、判断することすらできないのである。
マスコミというのはセンセーショナルな話で視聴率ばかりを追求するので、扇動的な内容に偏りがちである。報道番組で妙な音楽とか使うのも含め、意味のない演出をするのはやめるべきである。タレントのケツを追いかける暇があるなら、あらゆる食材を各社共同で調査すべきなのではないのか。
政府ができないことであるなら、できるところがやれば良いことは少なからずあるはずだ。マスコミというのは、事実上権力でもある。政治家の悪口を垂れ流している暇があるならやるべきことは、もっとあるはずではないのか。
基本的にマスコミというのは「文系」なので、理論的に考えるよりも観念的に大衆扇動をするのが大好きである。
その方が「数字」とか「金」になるからだ。
無論、そうした行動に本質的意識が欠けていることは、今更言うまでもなかろうと思うのだが。
大衆も含めて誰もわからないんだろうな。
うんざりだ。
面倒臭い。