霊長類研究者の中ではサルの利他的行動習性を「人間性の萌芽」などと主張しているが
先天的行動習性という遺伝的進化の「結果」を都合よく抽出しても人間性の論証にはならない
そもそもサルの社会においては平等や公平という概念はなく 高崎山のサル達は餌のサツマイモを与えれば我先に奪い合いをするものであり
奪い合い競争で生き残った個体の遺伝子の方が拡がりやすく遺りやすかったという淘汰圧力による収斂進化の「結果」でしかない
ヒトにおいても 自己が属する集団組織に対する忠誠忠実さを優先することによってユダヤ人大量虐殺が引き起こされたのであり 振り込め詐欺師が仲間内に飯をおごっても人間性の論証にはならず 東京電力福島第一原子力発電所において原発の津波に対する脆弱性を傍観放置したのも 日本大学において組織腐敗を傍観放置したのも それが先天的に安心満足であるという本能習性による「社会形成習性」に因るものであり ニホンザルが毛づくろいをする「習性」があるとしても 先天的本能習性で「人間としての社会性」を立証することは原理的に不可能である
そもそも先天的本能習性というものは あくまで環境依存的に決定するものであり チンパンジーがゴリラを襲うのも食料資源の枯渇による奪い合いであり こうした「結果」によって引き起こされる淘汰圧力は より凶暴な個体種への収斂進化を促すものでしかない
平素 環境資源が安定的で奪い合いの必要がないにも関わらず サルは必死になって奪い合いをするものであり それこそ環境資源が枯渇すれば殺し合いも全く厭わない生物である
断じて「小さな子供を優先しよう」などとはサルはせず 力の強い身体の大きな威圧的個体が環境資源を独占する利己的な野獣に過ぎない
ヒトにおいても先天的には同じであり 力の弱そうな少数派を攻撃することによって多数派に同調迎合忖度服従するという忠誠忠実さを発揮することによって 集団内部における評価や報酬を得ながら 同時に個人が自律的な社会的責任判断選択を放棄できることによる安心満足によって ヒトは独裁などの組織腐敗を傍観放置する先天的本能「習性」を発揮するからこそ 人間性を著しく損なう結果に陥るのである
「ヒトには先天的に人間性が組み込まれている」とでも主張しておけば 衆愚マスコミは「自分達には先天的に人間性が組み込まれている優秀な生物なんだ」とでも勝手に勘違いし その論理的には根拠のないデマで安心満足することで鵜呑みにし 何の批判もしなくなるという重大な認知上の欠陥(バカ)を持った生物である
衆愚に人気のある論説を垂れ流しておけば 人気取りや金儲けにおいては有利であり 論理的根拠の欠落や反証の一切を無視して「学術権威(肩書)の多数」だけを根拠に少数派の意見を平然と黙殺排除するのがNHKを筆頭とするマスコミの「習性」である
太平洋戦争において新聞社が反戦意見を黙殺排除した原因とは 民衆からのバッシングやボイコットなどによる経営上の不利が理由であり 結局マスコミは先の無謀な戦争からは何も「反省」もしていなければ「学んで」などいないのである
気分的には「反省」しているような感覚があるのかも知れないが 実質的には「なぜ組織の利益を優先し 個人が自律的な社会的責任を負わなかったのか」については全く理解しておらず 組織内部の多数決や大衆迎合を優先することによって組織を構成する個人が自律的な論理検証をしなくなるという 先天的な認知上の重大な欠陥によって非科学的デマや嘘が平然と垂れ流されることになるのである
「バックファイア効果」や「認知的不協和理論」や スタンレー:ミルグラムによる権威に対する服従心理実験の結果というものは 多数大衆からは人気は得られないのはわかっている
そうした「自分にとって都合の悪い話」や「気分が悪い話」には耳を貸したくないという「心理(情動)」が働くからである
こうした「心理(情動)」そのものがヒトの先天的な認知上の重大な欠陥なのであり 気分や感情が短絡的に「自分の意識」だと錯覚しているからこそ 様々な組織腐敗をも引き起こす原因となるのである
NHKの職員達は 生物学者共の嘘やデマや誤謬を垂れ流しておいても 何とも「思わない」であろう
その「思わない」という主観的情動こそがデマや嘘を傍観放置する原因であり 自己の主観的な「思い」こそが「自分の意識の本質」だと錯覚している慢心があるからこそ 論理的に根拠のないデマや嘘が平気で「常識」として通用してしまうのである
サルが利他的行動を採ることはあるが 決して利他的行動だけを主体的に選択することはなく 状況や環境によっては平然と凶暴性を発揮するのが「遺伝的進化によって結果的に組み込まれた先天的な本能習性」というものである
これは「ヒトという種の生物」においても全く同じことが言えるのであり どんなに多数のヒトが平和的であることを枚挙しても 「ヒトは平和的にしか行動しない」ことの科学的論証には一切ならない
プーチン政権内部においては プーチン体制にとって有利な「利他的行動」が働いているからこそ プーチン政権が維持可能なのであり 振り込め詐欺師であろうと日本大学田中英寿理事体制であろうと 原発の津波に対する脆弱性を傍観放置した東京電力福島第一原子力発電所などの組織腐敗も 子供のイジメであろうとメカニズム構造は全く同じである
「ヒトは勝てそうにない相手には逆らわない」ものである
テロリストや通り魔が狙うのは大抵無抵抗な女子供であり 暴力団や暴走族が標的にされることはない
学術権威の肩書を持った生物学研究者に対しては NHKなどのマスコミは一切逆らわずに何の検証も反論も持たずに鵜呑みにし 平気で垂れ流すのも 権威肩書に逆らうことが主観的に「怖い」からであり 同時に漫然と鵜呑みにしておいた方が「安心」だからである
それなら少数派の反論は隠蔽黙殺しておいた方が「安心」なのは当然であり ヒトの先天的本能習性的には「必然」ですらある
だが そうした「ヒト」の先天的本能習性に因る認知上の重大な欠陥こそが あらゆる組織腐敗を温存放置傍観し 嘘やデマでも鵜呑みにしてしまう最も根源的原因なのである
遺伝的進化というものは決して万能ではない
「(後天的に)思ったように進化すること」ができるような都合の良い 衆愚の気分が良くなるようなものではない
ヒトの女性が性的暴力を振るわれた際に 萎縮して戦意を喪失する性質があるのも 性的暴力を振るわれた際に抵抗できない女性の遺伝子の方が拡がりやすく遺り易かったという「結果」である
現代人が生活習慣病に陥り易いとしても 単に現代社会の中で繁殖を繰り返しただけでは生活習慣病にならないような「進化(淘汰圧力による収斂)」が生じるメカニズムやアルゴリズムは働かない
バカな芸能人は「進化で月経の痛みがなくならないのかしら」などと言い出すものだが 遺伝的進化が促されるためには必ず淘汰圧力による収斂が必要であり 月経の痛みが少ない個体以外が全て死ぬか 繁殖できない環境条件が必要であり 月経が痛い女性が全員社会的排除を受けるような社会でなければ「遺伝的進化によって月経の痛みがなくなる」ことはないのである
どんなに自分が属する集団組織に対する利他的行動を採ったとしても むしろそれこそが個人の自律的な社会的責任放棄による組織腐敗の温床となるのであり 断片的な日和見主義を発揮して主観的に安心しても 結果的に論理的根拠に基づいた少数異端の意見を黙殺排除することによって マスコミは嘘やデマを充分に排除することができなくなるのである
東京大学の脳生理学研究者の全員が「ヒトには自由意志などない」などと主張しているとしても それが論理的根拠に基づいた科学的論証であることの証明にはならない
意識よりも先に情動行動を促す脳神経細胞の反応があるとしても それは単に情動や欲望が意識より先行しているだけの話であって 「殴りたいと思ったからといって殴る以外の選択が一切不可能である」ことの論証には全く当たらず 「ヒトには自由意志などない」という主張は非科学的デマでしかなく これを訂正しないというのはNHKを筆頭としたマスコミの怠慢である
「欲望そのものを欲することはできない」のは確かだが ヒトの全てが欲望のままにしか行動選択が不可能であることの論証にはならない
欲望と行動が直結しているのであれば それは単なる「バカ」か 知能の低いサル以下の認知判断能力しか持たない生物の話にしかならない
デマをデマとして認識できないのであれば それはもはや「人間」としての認知能力としては働いていないということである
たとえプーチン政権幹部を国際司法裁判所で刑罰の判決を下したとしても それが腐敗した独裁政権が形成される根源的原因究明や再発防止につながることはない
それはオウム真理教幹部や教祖を死刑にしてもカルト宗教団体がなくならないことや 通り魔やテロリストを死刑にしても刑務所に入れても通り魔事件やテロ事件がなくなる論理客観的根拠には一切ならないのと同じであり
そもそも「刑法判決で解決」というヒト(衆愚)の先天的「道徳」観念こそが社会安全性を著しく損なう最も根源的原因であり 失敗学や危険学において刑法停止措置を行うのも ヒトの先天的な「道徳」観念による倒錯を排除するのが目的である
錯覚を錯覚であると認知識別するのは 論理客観的検証性(考え)である
どんなに強く「思って」も「悩んで」も それは全て主観的感覚に過ぎず 論理客観的根拠に基づいた真実の論拠にはならない
ところがヒトという種の生物は マイケル:サンデルの「トロッコ問題」などという悩ましいだけの命題で「悩んだ」ことによって あたかも「自分はたくさん考えたから 頭が良くなった」などと倒錯し 「頭を良くしてくれたサンデル先生」を主観的に「好き」になることで簡単に批判精神を失い 「トロッコ問題が解決できれば倫理的問題も解決する」と勝手に勘違いするバカである
養老孟司の意味のない話に人気が集まるのも オウム真理教などのカルト宗教に人気が集まるのも 「自分の気分が良くなること=頭が良くなった」という身勝手な慢心が働くからであり ヒトという種の生物である以上は全てのヒトに程度の差こそあれ 先天的な認知上の重大な欠陥は存在しているものであると考えるべきであり
自らの頭の悪さを自覚することを「怖れ」てはならない
自分の頭がどのようにバカなのかを自覚できれば バカに陥らずに済むのであって その分は「頭が良くなった」とは言えるのである
つまり 「頭が良くなる」というのは決して「気分が良くなること」ではなく むしろ自分の先天的な頭の悪さを論理客観的に自覚する必要性を伴う「嫌なこと」でもあるのだ
多数派や権威に逆らうことは 多数派に迎合同調しないということでもあり 決して気分が良くなるわけでも 主観的に安心できる話でもない
ヒトという種の生物は 先天的には主観的気分が安心満足であることを短絡的に安全性か何かだと錯覚するという 認知上の重大な欠陥を持っている存在であり これは遺伝的進化によって解消されるメカニズムもプロセスもアルゴリズムも存在していない
だからこそ未だに戦争が引き起こされたり 「軍拡競争=安全保障」などというバカげた観念に囚われてしまうことに陥るのである
苫米地英人は最新型トマホークによる敵基地反撃能力の保有が反って危険だと主張していた
トマホークという亜音速の巡航ミサイルは中国にもロシアにも通用せず むしろ相手国からの攻撃を誘発する「理由」にされかねないのだという
ヒトは「攻撃能力こそが抑止力だ」と錯覚する性質がある
相手を力ずくで抑え込むことこそが安全だと「思って」いるからであり これは話の一切通用しないバカなヤクザや薬物中毒患者には通用するが 国際外交においては話が別である
ロシアや北朝鮮は現状無法なヤクザ国家にようになってしまっているものの 太平洋戦争の時には日本もまた同じような暴力国家だったのであり 陸軍将校達による昭和天皇に対する下剋上によって 事実上天皇の意向を無視した無謀な戦争へと突入してしまったのである
軍隊という「同じヒトの集団組織」を どうして文民が統制しなければならないのかと言えば 兵隊というのは上官に対する命令に逆らうことない非民主的組織であるが故に個人が自律的な社会的責任判断選択をしない性質があるからである
上官の命令にさえ従っておけば 組織内部において評価報酬が得られるが 逆らえば如何なる理由があろうとも軍法によって理不尽な懲罰を受ける立場だからこそ ミャンマー軍事政権のような暴力的政権も成立してしまうのである
畑村洋太郎による国会原発事故調査委員会報告書にあるように 最も根源的原因として「個人が自律的な社会的責任を負わなかったこと」が挙げられており これは原発事故に限ったことではなく あらゆる「人災」において共通する普遍的原因でもある
無責任なデマを撒き散らしている霊長類研究者や 認知科学研究者や 哲学者は学術界からは徹底排除する必要がある
そのためにはまずマスコミが「何がデマや嘘なのか」を責任持って理解認識しなければならない
幼稚園児じゃあるまいし「だってみんなが言っているから」などという言い逃れが通用して困るのは私個人だけではない
Ende;