エピジェネティクスによって親世代の行動や環境が子供世代に影響を及ぼすことは知られている
どの遺伝子にメチル化やヒストン修飾が起こるように変異するのかは 結局ゲノムや遺伝子同様に主体的に「選択」することなどできない
親世代 例えば母親が妊娠期に充分な糖分を摂っていないと 子供世代が肥満になりやすいと言われているのだが こうしたエピジェネティクスが生ずるかどうかは個体が主体的に選択することなどできず
あくまで祖先の生息環境において親世代の環境が子供世代に影響を及ぼした個体種への収斂進化の結果であることに何ら違いなどない
エピジェネティクスと言えども生存や繁殖にとって不利な変異種の全てが死滅した結果 生存や繁殖にとって有利な性質を持った遺伝子やゲノムを持った個体種への収斂進化が起きたに過ぎず 都合の良いエピジェネティックが生ずるように主体的に選択したのではなく あくまで生存や繁殖にとって都合の良いエピジェネティック性を持った個体種への収斂進化の結果でしかない
生存や繁殖に不利なメチル化やヒストン修飾が起きるようなゲノムに変異が起きれば必然的に淘汰され 現存生物としてはいなくなるのである
要するに エピジェネティクスと言えども所詮はゲノム発現の仕方に依存するものであって 従来「遺伝子だけで全てが決定していた」という根拠のない常識(固定観念)を覆しただけの話であって どのようなメチル化やヒストン修飾が生ずるように変異するかは個体には選択不可能なものであり どのようなエピジェネティクスが生ずるのかは個体の意図目的が影響を及ぼすメカニズム構造やプロセス過程は一切論理的にも実証的にも証明されていない
そもそも母親は「子供が肥満になるように」という意図目的のために妊娠期にダイエットをするわけではなく むしろ意図目的とは無関係に子供世代が肥満になりやすくなってしまっているのであり 親の意図目的は遺伝子に影響を及ぼしてなどいないのである
妊娠期にダイエットをしても 子供世代が肥満にならないように変異することを選択することはできず 何ら親世代の意図目的選択は遺伝的変異に影響を及ぼすことは出来ない
進化生物学者共は従来の「生存戦略」概念を事後正当化するためにエピジェネティクスにこじつけているだけであって 論理的にも実証的にも一切何も論証していないのである
エピジェネティクスと言えども所詮は突然変異によってもたらされ 生存や繁殖において有利な性質を持った個体種への収斂進化の「結果」であって どのようなエピジェネティクスが生ずるのかは誰にも「選択」などできず あくまで淘汰による収斂進化の結果以上の何も論証できないのである
Ende;