脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

P2P

2014年02月16日 | 脳梗塞
みなさん、P2Pって何のことか分かりますか?
専門家同士の話題になってしまいますが、これはMRIやCTなどの画像(Picture)を撮影して脳梗塞の診断がついてから、血管内治療をはじめるために穿刺する(Puncture)までの時間のことです。
Picture to Puncture、略してP to P (P2P)というわけです。
アメリカ人は略すのがうまいですねー。

これ以外にも今回よく出てきた言葉は
Door to Needle (D2N)で、病院の扉(Door)を入ってから、tPAの注射(Needle:針)までという意味です。

心臓の方ではDoor to balloon (D2B)という言葉がよく使われているようで、それにちなんだものだと思います。
とにかくどちらも入院から治療までの時間を示すものであり、脳梗塞においてもできる限り早く治療を開始しようというのが今回のメインメッセージでした。

私たちもP2P、D2Nを合い言葉にして、迅速な治療を実現していきたいと思います。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする