[あらすじ] トイレはなぜ玄関の近くに有るのだろう。
来訪者ににおってしまうではないか。
一日、考えた。
いや、丸々一日中トイレについて考えていたわけではないが。
そもそも、日本の厠という物は、別棟になっていた。
家の裏手にちょこんとそれだけの小屋が建てられていた。
排泄は隔離されていたのだ。
家に取り込まれてからも、隅っこだった。
だいたい、縁側の突き当りに有る。
すぐわきに手水が有る。
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各家庭に謎の掟が有りそうだが、
私が育った家庭では、「トイレに入っている間は扉を閉めない」という習慣が有った。
おおっぴらに開きっぱなし、というわけではない。
ちゃんと閉めない、というくらいの感じだ。
扉が閉まっていないから誰も入っていないのだろう、と思って開けると、
そこには先客がいるのだ。
なんなのだ。迎え入れているではないか。
※
温泉に行ったときに、脱衣場から続いているトイレに入ろう . . . 本文を読む
[あらすじ] USBで充電できる完全防水の小型な
自転車のライトを去年の7月に買った。
充電のしかたが悪かったせいか、充電池がダメになってしまった。
充電0になる前に充電すべし。
フル充電からさらに充電しようとするな。
この2つをしくじったようなのだ。
これをやると、すぐにダメになる。
充電できなくなったら、使い物にならない。
小型軽量で、取り外して持ち歩けるのが良くて選んだ。
自転車のライ . . . 本文を読む
春は、交通身の安全運動を展開しそびれてしまった。
母が老健に入っているうちに、家のメンテナンスを集中的に進めていたのだ。
それだけで3月と4月が過ぎて行った。
秋は先取りだ!
※
車の運転をしていて、危なかったことが有る。
いろいろ有るは有るのだが、ここ半年くらいの間に2度、同じ事が有った。
夕方~夜に運転していて、駐車場から道路に出るところでの事だ。
歩道を走って来た自転車とぶつかりそう . . . 本文を読む
その日にやる事を、書き並べる。
大事も小事もとにかく書く。
休憩でコーヒーを淹れることも書く。
※
済んだ事は容赦なく線を引いて消す。
チェックなんかじゃ目立たない。
ズバズバ消せば、読みやすい残りが際立ってくる。
※
小事を片付けると、項目がたくさん消えて行く。
これはこれで快感。
厄介な事は残りがちだが、先に小事が片付いていると、
集中しやすいということも有る。
また、気力が有れば . . . 本文を読む
中高一貫教育の私立の女子校で育った。
共学の小学校と幼稚園も付属していて、5歳で引っ越して来てから
まんまと13年間、ひとつの学校に通った。うーむ、箱入り。
私立の学校は、良くも悪くも、教師が入れ替わらない。
そして子どもにとって、先生との出会いは、
その教科の出来不出来に、いや、好き嫌いに直結する。
中学で入試を受けて入って来る子たちは優秀だ。
同級生に、算数満点トップで入学した子がいる。
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小学1年生から5年生までの間、図工はたしかずっと同じ先生だった。 私自身は絵を描くことも工作をすることも大好きだが、 図工の授業は好きではなかった。 ついでに、その先生が私のことを「ンあっこ」と鼻にかかった発音で呼ぶのがイヤだった。 いや、発音がイヤだったんではなく、「あきこ」なら「あっこ」と呼ぼうという それがイヤだった。 子どもの頃の私は多分いわゆるボーイッシュというやつで、 ボーイッシュと . . . 本文を読む
[あらすじ] ウォッシュレットを、外せるだけ外して便器と便座を掃除した。
存在を知らなかった消臭フィルターとか脱臭カートリッジとか見付けて交換した。
さて、いくらピカッピカに掃除したって、お母85歳が一回使えば元の木阿弥よ。
あんまり汚れないようにするには、カバーだのマットだのが必要だ。
・床マット
私が室内でスリッパを履くようになったのは、この1年くらいのことだ。
それまでは冬でもなんで . . . 本文を読む
いろんな苦手意識を持っていて、その中のずいぶんな割合で
母親の言葉で刷り込まれたものが多く有るもんだと、つくづく思う。
日常的なところでは、掃除ができない、なんて思い込まされている気がしている。
「○○しなさい!」と言われただけで、
「○○できていない、ダメだ。」という意味にまでなってしまっているのか。
※
実際は、掃除はけっこう好きなほうだと思う。
目が利き鼻が利くので、細かい汚れを見落とさ . . . 本文を読む
[あらすじ] アップリンク渋谷で鉄砲光丸の『河内の語り屋』と
『初代桜川唯丸 江州音頭革命記』を観た。
『河内の語り屋』の冒頭は、盆踊りの会場を探し回るシーンから始まる。
映画全体の長さの割に、このシーンは長く続く。
会場を見付けるのがどれだけたいへんだったか、ということが伝わってくる。
盆踊り好きなら知っている、東京の盆踊りの日程を網羅して告知するサイトが有った。
頼りになるそのサイトは、今 . . . 本文を読む
先週の水曜日、錦糸町の河内音頭の会場で、チラシをもらった。
一枚は、河内音頭会東京殴り込み・アゲイン、
9月にいつも浅草木馬亭でやってるヤツか。
受け取って、おお行きたいな、という表情をしていると、
さっと二枚目三枚目を渡された。
翌々日になって、よくよくチラシを見直した。
殴り込みのチラシの画、これはつげ忠男の画じゃないか!
河内音頭につげ忠男とは、しっくり来るなあ。
何かそんな作品が有ったっ . . . 本文を読む
[あらすじ] よねざわいずみさんの『トランスジェンダリズム宣言』は、 15年前の本だが、現在にも有効な提言がいっぱい詰まっている。 執筆陣が進んでんだか、世の中が進歩しとらんのか。 https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/0375807b5e08b34c22dacc4acbf5d940 https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/dc46755 . . . 本文を読む
こんなお巡りさんはいない。絶対にいない。
主役の両津勘吉が破天荒なのは言うまでもない。
何かとマニアックな知識と技術を持ち、何が有ってもくぐり抜ける体力が有る。
その上、ワキを固める警察官たちもまた極端だ。
大富豪の子女だの、警察寮の自室に引きこもり何年だの、銃器マニアだの。
とかなんとか今さら私が説明するでもないだろう。
それに、連載は2年前に終わっている。
まとまった時間、集中して勉強した . . . 本文を読む
訓練された甲斐犬は、6mのコンクリートの壁を跳び越えるという。
そんな話を聞いてしまうと、大概の犬のジャンプ力は当たり前に思えてくる。
2年前に死んだ飼い犬のカバサ雑種は10kgと小柄ではあったが、
私が自分の目より高く持ったボールをジャンプして咥え取ったものだ。
カバサの母犬サクラは我が家から次の家に引き取られた翌日に脱走した。
その家のおばあちゃんがサクラを追って角を曲がると
そこは袋小路 . . . 本文を読む