台風の置きみやげ

凄い台風でしたね。
被害に合われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地では仮設住宅の冠水など
本当に大変なご苦労だと思います。
それに比べたら、些細なことで恐縮ですが、
ウチの娘も、学校を出たら雨と風で
びしょ濡れになり、駅に着いて
電車に飛び乗ったら、その途端に運転見合わせで
濡れたままクーラーの効いた車内で
３時間半ほど過ごすという、
（指先の感覚が無くなるまで冷えたそうです。）
帰宅困難者となりました。
無事に帰って来たから言えることではありますが、
これも人生経験のひとつですね。
私は昼過ぎ頃から、これはヤバいのでは......、
と思い、早く帰るようにメールをしたのですが、
あまり深刻に受け止めなかったようで、後悔してました。
さんざん気を揉んで、私も疲れました。
台風が去った後、様子を見に外に出たら、
コウロギやスズムシが、普段より大きな声で、
歓喜しているように一声に鳴いてびっくり.........。
こんな凄いオーケストラのような虫の声は、
生まれて初めて聴きました。
あの、大変な風雨に堪えてこんなに元気に鳴いて.....
と思ったら、さらに感動しました。
翌朝、散らばった木の葉や枝を掃除していたら、
夫が銀杏をたくさん拾ってきました。
ぼとぼと落ちていて、あっという間に
袋いっぱいなったそうです。
もうこんなに熟しているのですね。
台風は、本当に恐ろしかったけれど、
虫の鳴き声や銀杏など、
思わぬ置きみやげも残してゆきました。
こんなとき、良くも悪くも自分は自然の営みの中で
生きているのだなあ............と実感します。