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「君たちはどう生きるか」




宮崎駿監督の新作を事前に何も情報を得ることなく、観に行きました。
意図的に宣伝をしないという形を取ったと聞いていました。
ファンタジーということも知らず、「君たちはどう生きるか」という
タイトルから神秘性を感じられないように思えました。
ですから、混迷のこの時代をどう生きるのか…..というような現実的な
もしかしたら、ちょっと教訓的なお説教めいた内容かも.....
と想像していました……..が、それは浅はかな凡人の発想でした。
受け止め方は、人それぞれ全く違うのかもしれませんが、私には
死後の世界、霊的な世界が実在するとしたら、
「君たちはどう生きるか」という問い掛けであり、
メッセージとしか受け取れませんでした。
人は生きている間も睡眠中に幽体離脱し、霊的世界に里帰りして、
今後の人生の作戦会議をしたり、癒しの時間を過ごして、
また肉体に戻り現世の活動をしていると云われています。
宮崎監督の研ぎ澄まされたイメージ力により、そんな霊的世界の
昔住んでいたような、訪れたことがあるような懐かしさや
不思議さが見事に視覚化されているように感じられました。
映画の中には、いつものようにかわいらしかったり、魅力的な
キャラクターがたくさん出ているにも関わらず、それらを宣伝に
使うことなく、グッズもこのパンフレットの表紙と同じ絵柄の
ノートやファイルだけです。
もちろんそれも既に売り切れて、映画館には何もありませんでした。
パンフレットの中身も説明的な文章は本当に最小限で、映画の場面の
グラフィックで埋め尽くされています。
声優さんも、パンフレットにもエンドロールにもお名前だけで、
誰がどの役なのか書かれていません。
物質的なことに惑わされず、映画の中の何よりも大切なメッセージを、
感じ取ってほしいという意図のように思えました。
また、映画のラストでは、哲学者カントの
「死後の世界がなければ、この世の正義は成立しない」
という言葉を思い出しました…………。
もう一度観たい……..と思っています…………..。

わんこ、ニャンコと仲良しのインコ………..
こちら
「君たちはどう生きるか」にも、サギ、インコ、ペリカンなどの鳥たちがたくさん………..。































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