2015年6月23日 岡山県
旧大原家住宅 重要文化財
岡山県倉敷市
旧大原家住宅は寛政7年(1795)に主屋の建築が着工され,その後座敷部分が増築され, その先には広い庭が続いています。また,主屋の後ろには蔵が建ち並び, 防火の役目も果たしています。主屋は本瓦葺,厨子二階建てで,屋根は一見入母屋造に見えますが,実際には切妻造りで妻側に付庇を設けた庇付き切妻屋根となっています。また倉敷窓,倉敷格子といった倉敷独特の意匠も備えています。蔵は土蔵造りで,外壁は腰に瓦を張りつけ,目地を白漆喰で盛りあげる『なまこ壁』で仕上げられ,そのコントラストは非常に美しく,倉敷の町並みの景観を特徴づけています。倉敷市ホームページより
大原孫三郎(1880.7.28 倉敷生 1943.1.18. 没)
実業家。倉敷紡績,倉敷絹織 (クラレの前身) などの経営者として両社を大きく発展させる一方,労働問題にも強い関心をもち,従業員の待遇改善を実行した。また,高野岩三郎を所長に迎えて大原社会問題研究所 (現法政大学大原社会問題研究所) を設立し,日本の社会問題研究の水準向上に貢献,ほかにも大原農業研究所 (現岡山大学農業生物研究所) ,倉敷労働科学研究所 (現日本労働科学研究所) ,大原美術館を設立するなど,社会・文化事業にも尽力した。
cosmophantom