2017年8月24日 【ぐるり東北2017】 秋田県
桜櫓館
秋田県大館市字中城
桜櫓館は大館市、市制施行前の最後の町長を務めた桜場文蔵氏の私邸でした。建築の特徴としては、2階の屋根に突き出るように四方にガラス窓を配した展望台を作った事にあります。
桜場氏が町長選に出馬したときは、まだ工事の最中でした。その後町長に初当選した桜場氏は『この展望台から一人眼下の町を一望しながら町政に思いを巡らせた』といわれています。 昭和8年建築
桜櫓館は、大館旧市街地が度重なる大火に見舞われながらも奇跡的に残る、市街地では数少ない昭和初期の本格木造建築として貴重な存在です。 昭和55年(1980)、大館郵便局の局舎新築に際して、建物を曳き屋して現在地に移転しました。
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