厳しい寒波で引きこもりながら、ミズアオイの実を採集して種を分別しました。長さ2ミリほど。そこで夏の花の話題です。
岡山県では絶滅しそうなミズアオイ。倉敷川で唯一の自生地を守る活動が行われていますが、ヌートリアやジャンボタニシという外来生物の食害を受けて、安心できるほど回復しない様子です。去年9月16日の観察会の自生地、花は数本。
古来から日本には普通にある雑草だったものが、気が付いたら息も絶え絶え。水田のあぜ道は減り、川の護岸工事が進み、外敵が増え、ミズアオイにとっての環境が変わってしまったのですね。
それを守るための種なので、今年こそは育てようと思っていたのに・・・本来、春休みの間に蒔くはずが、うっかり遅くなって5月の連休に蒔きました。そのため数本しか発芽せず・・・苦労の栽培となりました。
7/15 まだこのくらい(泣ける!)
バッタに食べられるのがこわくて、真夏の間サンルームで過保護栽培をしました。
結果、9/13にやっとこのくらい(鉢が小さすぎる)。
9/27 やっと開花
虫が受粉を助けているようです。
しばらく咲き続けましたが、10/16寒くなると急速に弱り・・・
種を地面に落とすために、実の付いた茎がみんな下を向いてきました。
こんな実
すっかり枯れるのを待っていたら、真冬になっていました。たった二株育った株から、おそらく数百数千の種ができ、本来なら、その中から、ちょうどいい場所に落ちて春を迎えたものが芽を出すのでしょう。
この春は、バケツ栽培にしようと思います。