いばらの出てくる絵があると聞いて、兵庫県立美術館で開催中のバーン=ジョーンズ展に行きました。
バーン=ジョーンズは19世紀後半に活躍したイギリスの画家です。ロセッティに学び耽美主義とかラファエル前派と分類されています。ウィリアム・モリスと親交が深く、本の装丁をはじめタペストリーやステンドグラスなど、デザインや工芸の分野でも才能を発揮しました。
どこかで見た感じの絵だと思ったら、ロセッティと同じモデル、という場面も。装飾的で耽美的、少女マンガの絵にとても似ています!神話や物語が題材で、夢のような画面。肉感的なところがなくてひたすら美しい。この細さとか、足長スタイルとか、中性的なところとか、劇画ではなく、昔の少女漫画の世界でした。比べてくれるなと怒られそうですが。
入り口の大看板の写真です。野生のバラっぽいですね。ヨーロッパのどこの花を題材にしたのやら。同じ題材で何度も描いているので、きっとこのツルバラもかなり観察して描いていると思われます。棘の多い太いツルバラの茂みなども他の絵に出てきていました。永遠の眠りについたお姫様の周りでは、イバラも咲き進むのをやめて、散ることなく時が止まっているのです~「The Briar Rose いばら姫」。画家も、楚々として、でも実は手ごわいノイバラのことが気に入っていたのでしょう。
見かけても、素早く飛んでしまうアオスジアゲハ。7月のある日ヒロハマウンテンミントで吸蜜に夢中になっていました。後ろ羽にハートマークが並んでいますね。きれいな色です。
暑い間、昆虫写真ばかり撮って喜んでいました。今日は、新見美術館で第32回SSP写真展 「自然を楽しむ科学の眼2011-2012」を見て刺激を受けてきました(最終日)。
この夏は、セグロアシナガバチの巣を時々覗いていました。
(7/8)
草から草へ、枝から枝へと、獲物を探して飛び回っています。虫の幼虫が獲物のようです。獲物を探している時そばにいても無視してきます。巣に近づいて敵と疑われると刺されます。
(8/20)
先日、ヒメスズメバチの記事を書いた翌日、なんと、この巣はもぬけの殻になっていました。スズメバチに見つかってしまったのでしょう。
見つからずにいる巣は、かなり巧妙な場所にあるためか、運よく生き延びています。スペインの破壊から逃れることができたマチュピチュの遺跡(子どもが今旅行中)が頭をよぎります・・・ちょっと大げさでした。