地方都市の歳末の、商店街の様子です。地元の皆さんは普段決して撮らない光景、今年の思い出としてお届けします。(前回の倉敷はこちら)
まずは大原美術館前。振り返って左方向に商店街への入り口があります。
新年に向けてアルバイトの特訓中。
プロモデルさん起用、今年のポスター。
駄菓子屋さん前。
八百屋さん。
どこの地方にもある古い商店街の目抜き通り。
明るくイメージチェンジしてがんばっています。
ショーウインドー。こんな服とは縁のないお嬢さん方のハンドルカバー付き自転車。
倉敷自然史博物館でお飾り作りの講習会があって、子どもと参加しました。暮れになると毎年決まってお座敷に藁を広げ、黙々と自宅用のお飾りを作っていた父がもういなくなって、気がつくと何も教えてもらっていなかった・・・・でも、こうして地域の方に教えられて、お飾り文化は我が家に少しだけ残った、そういう体験でした。
どんなテクニックなのかと楽しみに参加しましたが、あまりに難解で、理解するのがやっと、作業についていけません。細かい作業を写真に撮ることはできませんでしたので、ほんの一部をご紹介します。
お飾り用に収穫された、穂の出る前の若い藁。これから編む部分を水で湿らせて木槌で叩いてやわらかくし、右縄・左縄の網目の方向が左右対称に外から内に向くように組んでいきます。
グラマラスな形にするために芯に丸めた藁を組み込んだりして、ひねりの方向を確認しながら仕上げます。藁を扱ったこともない人が、そんなに簡単にできる作業ではなく、途中で暗澹とした気持ちになりながら何とか形にできました。ここに、昆布・ウラジロ・ホンダワラ・ダイダイをつけたら完成です。家によって、地域によって、形もつける飾りも違うようです。
一方歳末の商店街の八百屋さんでは、きれいなお飾りがたくさん天井から吊り下げられていました。売り物のふっくらと立派で美しいこと。やっぱり買えばよかったかなあ。
体温があるような、ちょっと艶のある花びら
説明的なサザンカ
変形した白い雄しべがポイントになった花の顔
こちらからしか撮れない、時間によって色が違って写る、花が咲きすぎる・・・そういう我が家のサザンカです。
これを撮っていたら、10年以上散歩の姿をお見かけするだけだった方とお話しする機会ができました。亡くなった父と同じお年でした。健康のために1日1時間半のウォーキング習慣・・・・坂を下りたところのフェンスに自転車でぶつかって前歯を折って泣いていた、うちの子の事を知らせてくれたことがありました・・・・・いろんなことがあったものです・・・・ただすれ違って目礼するだけだったお知り合い・・・・若い時に腰痛で苦しんでいた時、偶然試した”断食療法”で痛みが取れたそうです・・・・そんなこともあるのですね。
とても色の濃いイヌコウジュのような穂を見つけました。さわっているとシソともナギナタコウジュとも違う個性的な香りがあります。メリケンカルカヤといただいたナギナタコウジュを添えて、野趣たっぷりのリースになりました。
ほとんどのアジサイはキレイさっぱり刈り取られてしまいましたが、物陰に少し、残っているガクアジサイを見つけました。庭師さんが、もののあわれを感じて残していったのか(まさか手抜き?)。青かったガクが今や深い赤になってぶら下がり、すぐそばには透かし模様になったガクもあり、こんなものに小さく驚いています。