先日、東京港区白金台にある自然教育園を歩きました。目黒駅からも近い道路沿いにひっそりと入り口があって、踏み入れると都心とは思えないうっそうとした森が広がっていました。(この森の一角が東京都庭園美術館で、こちらの方はずっとおしゃれな雰囲気です)
入り口の桜、咲き始め
自然を求める人たちがたくさん歩いていました。
自然を学ぶことができるように工夫されていました。国立科学博物館附属なんですね。
春の草花の季節は始まったばかり、バイモが雑草のようにいたるところに群生していました。
松林だった園内を自然林として保護して以来、樹木の自然な移り変わりを観察できるように手を加えないでいるため、コナラに次いで次第にシイなどの常緑照葉樹林に変化しているそうです。
ここにある松は大きく深く割れていて、蛇の鱗のように見えました。
ムクロジもたくさん落ちていました。
ミヤマカンスゲ。森全体は自然のまま保護されていますが、遊歩道沿いには山野草や里山の樹木が植えられて観察できるようになっています。
楽しげなヤブレガサの芽吹き
コナラの芽生え
コブシがいたるところで満開
すがすがしい散歩となりました。
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同じ日に、恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館に行きました。
倉敷在住の新進写真家虫上智さんに、偶然券をもらっていたので(もらった時はとても機会がないだろうとあきらめ半分でしたが)、最終日の「日本広告写真家協会公募展」を見ることができました。チラシの中に、ドライフラワーアレンジのような 作品が写っていたので見てみたいと単純に思ったのですが、三点組写真のその作品は、透明なビニール傘をモチーフにしたアイデア作品だったので驚きました(ポスターの中の左側の写真たち、経済産業大臣賞 馬場 道浩 MOTTAINAI傘プロジェクト)。これから大阪展もあります。
いつも現像してもらっているフォトショップドルフィンの虫上さんのサイトはこちらです。
ピンクのネコヤナギを干しておきました。乾くとねずみ色に変わったのでちょっとがっかりでしたが、猫をなでるような感触はそのままでした。早春の雰囲気が出したいと思って取り合わせを考えました。
素材は、ネコヤナギ・カワラハハコ・アジサイ・コムラサキ・アワユキヒルガオ・リュウカデンドロン・スパニッシュモス。
2年前のネコヤナギのリースは、記念品として廊下の壁にかけたままです。鉢植えは、鉢が小さいために大きくなれないでいますが健在で冬越し中。乾燥した土地なので、庭に植えると枯れそうなので植えることができません。何とか小さい鉢のまま花を咲かせたいなんて、欲張っています。
植物園で楽しみなのは、外国の植物を簡単に見ることができることですね。名前の表示も助かります。もともとマツボックリに興味があるので、針葉樹の説明は特にうれしいものでした。
スプラッシュマツ。リキダマツ、テーダマツなどもありましたが、三葉で木もマツボックリも似ているようで、見ただけでは違いは全くわかりませんでした。
その中で特徴的だったのはこのストローブマツ。葉や枝振りがしなやかで優しい感じ。五葉です。
球果も細長いものです。以上アメリカ地区にて。
セコイア。メタセコイアと似ています。
実の形が少し違って、セコイアの方が軸が太い~
スイショウ。実はバラバラにならないで落ちるようです。
ラクウショウ。公園や神社でも見かけることが多いのですが・・・・実はバラバラになるので木の実の飾りには向きません。以上3種、スギ科の落葉樹。
ユサン。緑が鮮やかで葉の先がとがっています。中国の植物コーナーにありましたが、まだまだ幼木でした。そのすてきなマツボックリが見たいものです・・・・
ウォレミア ノビリス。別名ジェラシックツリー。最古の種子植物で、オーストラリアに100株ほどが自生するだけだそうです。恐竜時代の絵にでてくるような、シダのような葉。まだ小さいものでした。ナンヨウスギ科。実はどんなのでしょう。
この実の垂れ下がり方は、鈴がぶら下がっているように見える。名前の由来は、「山伏が首にかける篠懸(すずかけ)に見立てたもの」(山と渓谷社・樹に咲く花)とのこと。プラタナスの仲間でよく見かけるのはスズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキの3種類で、これまであまり区別しないで見てきましたが、この写真の種類スズカケノキは葉の切れ込みが深いらしいので、今年こそは近所の街路樹のプラタナスがどれなのか覚えようと思います。
実は飾りに使えますが、落ちてこないので高枝切りで採らなくてはいけません。しかもかなりの大木になると採取は不可能。ですから、どこででもは採れません(笑)また、熟しすぎたものははじけて綿毛の付いた無数の種に分解することがあるので要注意です。
以上、楽しい植物園歩き6時間(まさか~)でした。