ミズアオイという水辺の植物が、県内唯一の自生地、倉敷川小瀬戸橋付近で保護繁殖されているらしい・・・本日見てきました。きれいに護岸整備された川岸の一角がミズアオイのために整備されて、数十の株が花をつけていました。
きれいなお花です。。。
しかし、きれいなお花が絶滅しそうだから保護しましょう、という単純な問題ではないことにやっと気がついた私です。ひとつを守れば解決するコトではありません。
たまたま最近「倉敷の自然を守る会編 自然への思い 岡山」という本が手元にやってきたので、どれどれ、ミズアオイのことが書いてあるかな、と探してみました。
そして見つけた記事に感じ入ったのです。そこには昭和38年吉岡川を覆うミズアオイの群落写真。それを見て思い出しました。もっと豊かな植物や生物が住んでいた水辺があったこと。川には不思議な水草や魚や虫がいたこと。昔はミズアオイや同じ仲間のコナギを食用にもしたほど普通の植物だったそうです。
また備中国分寺五重塔の格天井に描かれている様々な植物の絵の中に、ミズアオイも描かれているというお話もありました。170年前、農村の秋の風物詩として親しまれていた花だということ。
それなのに、今や、ほとんど絶滅してしまっているとは。なんとまあ。よく言われることですが、便利さと引き換えに、豊かさや人間らしさを失っているよ、という警告ですね。
高梁川中流、井倉洞周辺の河原を歩きました。日差しは全く衰えていませんが、雲は秋らしい姿。
白いオオイヌタデが咲いていました。
水の流れ。
こんなところにもアサガオの仲間を発見。白いのはマメアサガオ。ピンクの花は色違いのような、でも、ホシアサガオ、かもしれません。似たようなものがあるとは、またまたうっかり、よく観察しませんでした。