例年は花の後すぐ刈り取っていたのですが、この冬はがまんしてやっと綿毛の姿まで待ちました(花はこちら)。はじめは花びらが枯れてくしゃくしゃになったかたまりでしたが、その枯れた花びらが次第に取れたそのあとに、チークブラシのような柔らかい控えめな綿毛の子どもが現れます。
十分成熟して飛び立つ直前の綿毛。雪に濡れても、乾くとまたふくらんできました。
今はどうやらメジロの季節みたいです。少しじっくり見てみようと外を気にしていると、ヒサカキの実が一番のお気に入り。たいていつがいです。矢のように飛んで茂みの中に留まり、枝の中をせわしなく移動しながら実をつつきます。姿はあまり見せてくれません。数分で飛び立ち、数分でまた別の(だろうと思われる)組がやってきます。10羽くらいの群れも飛んで来ました。こんなにひっきりなしに来るのに、黒い小さい実はまだまだなくなりません。
となりにあるマサキの木にももぐりこみますが、実はあまりついていないのですぐ飛び去ります。はじけてオレンジ色の中身が出てきたところだけを器用につまみ出して食べるようです。近くにノイバラやピラカンサもありますが、メジロは全く行きません。
2階のベランダに椅子を出してしばらく眺めていると、赤い実をつけたアクラの木にもたまにやって来ます。味のことはわかりませんが、小さなメジロは、自分が食べる大きさをはっきりわきまえていますね。
ミカンを切ってよく見えるところに吊り下げました。切っていないと食べに来ません。無理はしない、一箇所で長居をしない・・・・。気をつけないと、ヒサカキの下では猫がじっとメジロの動きを見つめていました。