10月25日に見かけたアサギマダラ。羽に書かれた文字の意味を知りたくて、アサギマダラ・マーカーの広場の写真掲示板で尋ねました。すると・・・
この一頭の小さな蝶が、石川県宝達山でこの印をつけられたことがわかり、さらに、その方に詳しい活動を伺うことまでできました!この文字は、石川県MMさんが宝達山で366番目にマーキングした、という意味だったのです。9月13日から42日間で直線距離360キロを移動してきたとは以下メールのご紹介です。
「宝達山は、標高637mの山で、移動中のアサギマダラが9月にたくさん飛来し、頂上付近では乱舞が見られます。頂上まで車で上ることができ、毎年、何度もマーキング会が開かれ、近くの宝達小学校からもマーキングに上ってきます。今年のマーキング数は、みんなで1516頭で、宝達小学校の子供達は182頭にマーキングしています。
宝達山から飛ばしたアサギマダラは、真っ直ぐ南下し三重県や和歌山県から太平洋岸コースをたどるものがほとんどですが、日本海コースや瀬戸内コースを行くものも記録されています。今回の瀬戸内コースは、2001年に広島県府中市で再観察されたものに続く2頭目の記録です・・・・
全国各地では、何万の数のアサギマダラにマーキングしているかと思います。私たちマーカーは、いつとも知れない再観察の便りを楽しみに待っています。今回のお便りは、私がマーキングした中の今年の初記録で、とびっきりうれしいものでした・・・・」
宝達山でマーキングした蝶のうち、その後の足取り情報が入る割合は1%位とも。11月にかけて、九州・沖縄・台湾までも渡っていくこの蝶の便りを待つ子どもたち。ロマンだなあなんて、大人になって気づくのでしょうね。
この度のアサギちゃんとの遭遇、最初で最後かもしれない大事件。また続きが書けることを願って、来年からはこの花が咲いたら、台所から日に何度も外をのぞくことになるでしょう。