広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

最近のパン 他

2014-05-08 20:40:51 | ランチパック等パン類
パン類の話題をいくつか。
●さらに由利高原鉄道シリーズ
たけや製パンが3月に第1段4月に第2段を発売した「由利高原鉄道シリーズ」。5月もひっそりと新商品が出ていて、ホームページによれば「ミルククロワッサンドーナツ」と「メロンみるく蒸し(←尻切れとんぼなネーミング)」。(4月以前のものも発売継続)
4月発売のものをさらに2つ食べた。
ミルクなホットケーキ ジャージー練乳クリーム&粒あんサンド
「洋生菓子」扱いで、2枚1組×2個入りという、通常のホットケーキやローソンからたけやが受託製造した金足農業のパンケーキと同じ系統。
あんこもクリームも多め
ジャージー牛乳は生地に入っている。練乳クリームがいい感じで、おいしい。

ミルクまんじゅう こしあん
中身はこしあん1種類だけのようだが、これより小さいのが6個入って1セットになったのものもある。
高さがある
前から言っているように、たけやはあんこを作るのがなかなか上手で、和菓子の味はあなどれない。
これはあんこに加えて「皮」がユニークでおいしい。ジャージー牛乳が入っているだけあって、ちゃんとミルクっぽい味を感じる。


●マックスバリュ限定
4月16日から、秋田市に本社を置くマックスバリュ東北の店舗限定で4種類の菓子パンが発売された。たけや製パンが製造する。

マックスバリュ東北の4月15日付ニュースリリースには、「株式会社たけや製パン様と協働開発したオリジナルパンを期間限定で発売いたします。」とある。最近は役所などで「協働」という言葉が流行しているが、この場合は「共同開発」でいいんじゃないかな。あえて「協働」とした理由はあるのかな…

マックスバリュ東北は、現在は秋田、青森、岩手、山形、新潟の5県で店舗展開するが、そのうち新潟を除く4県の農産物を挟んだ「ふんわりロール」というパン。
秋田のジャージー牛乳、岩手の山ぶどう、山形のラ・フランス、青森のりんごをそれぞれ「使用したフィリングをサンドしました」。

「物流網と店舗網の活用により、秋田県はもちろん、岩手県・山形県・青森県・新潟県のマックスバリュとザ・ビッグで販売いたします。」そうで、約100店。(同社運営でもウエルマートでは発売されていない可能性がある)
たけやの製品が秋田県外にも広く流通することになる。
いずれも1個税込み100円。5月中旬まで24万個を販売予定。

ということで、マックスバリュ東北とたけやのお膝元である秋田市内のマックスバリュへ行ってみたのだが、店によるのか時間帯によるのか、在庫がなかったり、全部見切り品に寄せられたりしていることもある。
ふんわりロール 青森県産りんご 291kcal、ふんわりロール 秋田県産ジャージー牛乳 296kcal
包装にはマックスバリュの「マ」の字もなく、知らない人は通常のたけや製品だと思ってしまう。
また、「秋田県産ジャージー牛乳」についてそれ以上の言及(牧場名等)はない。おそらく花立牧場工房ミルジーだと思うけど。

さて、パン業界では「フィリング」という言葉をよく使う。
このふんわりロールでも、「りんごを使用したフィリングをサンド」とある。僕はあえて「ジャム」と表現しないからには、何かクリームみたいにしたものを挟んでいるのかも、と期待していた。(僕はジャムパンはあまり好きでないので)
大きくて食べごたえがある
中身は、
なーんだ
おそらく「ジャム」と呼べる条件を満たしていないのだろうが、要はジャムパンだ。量はやや少なめ。
この大きさでこの価格なら、仕方ないか。

ジャージー牛乳のほうはクリーム状で、おいしかった。白いパンは柔らかくて食べやすい。

※2015年6月に第2弾が発売された。


●派生商品ラッシュ
たけやの5月の新商品から。
まずはロングセラー商品の派生商品が盛ん。
少々予告したように、「学生調理」をベースにした「中年調理」3種。パッケージの色と具は、緑が「チーズササミカツ&ごぼうサラダ&焼ビーフン」、赤が「メンチカツ&カレーキャベツ&焼きそば」、黒が「油淋鶏&チーズポテト&ナポリタン」 。
仕入れ量が少ないもしくはゼロの店もあり、入手は難しいようだ。なお、要保冷なので、菓子パン売り場ではなく、サンドイッチ類と同じ売り場に置かれている店が大部分なので、置いてあるとしても見つけにくい。
※これについての新聞報道で、学生調理の発売が1986年であること、当初は高校の売店向け限定の商品で、人気が出たため後に一般向けにも販売したということが分かった。
【5月16日追記】朝日新聞秋田版によれば、「5月中の期間限定の予定だったが、売れ行き好調のため、販売期間の延長を検討している。」
また、たけやは「パンの県内シェア約6割の地場大手。」だそう。もっと高いと思っていたが、そんなもんか。

「アベックトースト」初の派生商品として2012年10月から発売されて、後に発売終了となった「メープル&マーガリン」が、包装を少し変えて再登場。
「粒あんグッディ」の派生商品(初?)として、「塩練乳フィリング」を入れた「あん練乳グッディ」、背割れコッペにコーヒークリームを入れた「コーヒー」にチョコホイップを入れた「Wコーヒー&チョコホイップ」も登場。


●ここはどこ?
5月のまったくの新商品として、たけやのホームページで推しているのが、「ここ。北海道 DELICIOUS HOKKAIDOU」なるシリーズ。いや、ここは秋田ですけど…
ホームページには5種類出ていて、いずれも北海道産の原料を使っているということらしい。「ポテトサラダパン」「かぼちゃあん&ホイップ」「ソフトフランス練乳」「練乳クリーム北海道」と、
カスタード&ホイップ 346kcal
「北海道産の牛乳が入ったカスタードとホイップクリーム、シュークリーム感が味わえるドーナツです。」

まあ、クリームがおいしい、柔らかいドーナツといったところ。

【10日追記】パスコ(敷島製パン)でも、「北海道こだわり素材」として、北海道産原料を使った5種類のパン類は今月から6月まで発売している。


●S14Yの謎
最後にたけやから離れて。
複数の製造拠点がある食品メーカーでは、その商品がどこで製造されたかを分かるようにしなければならないことが法令で定められている。
パンなどでは工場名を直接記載しなくても、「製造所固有記号」で記すことができる。その場合は消費者庁に届け出て、顧客から問い合わせがあった時には教えなければいけないことになっている。

ここで、イオンのプライベートブランド、トップバリュシリーズのパン。
やわらか仕込み食パン使用 シュガーマーガリンブレッド 305kcal(製造所による違いなのか301kcalのものも存在する模様)
4月9日に新発売ということのようだが、それ以前からあって包装が異なった。(トップバリュシリーズでは、包装デザインのリニューアルを進めている)新パッケージでは、栄養成分が表面と裏面両方に記載されている。

税込み78円とずいぶん安いが、パンが1枚しか入っていないから。
柔らかくて味が優しく、けっこう好き。シュガートーストといえば、イギリストーストかこれかな。

これも製造所固有記号が表記されているが、裏面には、
「宮城県の工場で作っています。」
今までなかった、工場の所在地が表示された。(上記301kcalのは埼玉県で作られたもの)

昨年、工場の従業員による冷凍食品農薬混入事件があった。
製品の回収が遅れたのには、プライベートブランド製品において製造所固有記号しか記されないため、回収対象商品かどうかが分かりづらかったことも一因とされた。
それを受けて、イオンではパッケージをリニューアルし、工場所在地を記すことにしたのだろう。(だったら製造所名そのものを書けばいいようにも思うが…)
【11日追記】パン以外のトップバリュ商品の新パッケージでは上記と同じ書式で「国内の工場で作っています。」と表記しているものもある。マヨネーズと紙パックジュースで確認。ということで、必ずしも製造地を具体的にを明らかにするために表示しているのではないのかもしれない。【13日追記】食用油は県名を表示していた。法則が分からない。


山崎製パンでも、製造所固有記号を表示している。
自社工場はすべて「Y」から始まる記号であり、公式ホームページでも説明されている。
例外が、当ブログではおなじみの「TK」と「KD」。(ホームページには掲載されないが、Wikipedia等には出ている)
ヤマザキと関係がある、たけや製パンと工藤パンの工場で受託製造しているもの。自社工場製では「製造者」となっている山崎製パンの社名や所在地が、委託分は「販売者」として表記されている点でも識別できる。(この辺りも法令で定められているようだ)

BIGナポリタンロール 289kcal
ヤマザキのこんな製品があったのだけど、その製造所固有記号。
「S14Y」!?
初めて見た。
「Y」で始まらないし、裏面を見ればヤマザキが「販売者」になっている。
ということは、山崎製パン以外の企業に委託していることになる。たけや、工藤パンに次ぐの新たな提携先ということか?
東北地方近辺なんだろうけど、どこだろう? ヤマザキに聞けば教えてくれるだろうけど。
コメント (4)
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