広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

花のある美しい街

2017-09-14 00:20:27 | 秋田のいろいろ
秋田市内の公園や市の施設で、こんなものを見かけることがある。
プランター
どこにでもありそうな、プラスチックのプランター。標準サイズよりは心持ち大きめかな。
しかし、側面には、
昔から定番のサルビア
秋田市章と「花のある美しい街 秋田市」。
ペチュニアは昔はプランターに植えることはなかった。サントリーなどが花期の長い品種(サフィニア)を開発したことで普及したようだ
このプランター、昭和末期頃には、街中などでも、もっとよく見かけた気がする。おそらく市内の各町内会にも配られていた。
「花のある美しい街 秋田市」の文字は、丸ゴシック体の中でも初期に多用された「ナール」というフォントだと思う。現在では、ほとんど使われない。
現在見かけるプランターは、どれも文字が薄れたり、プランター自体が汚れたり表面が劣化したりしていて、新しいものは見たことがない。
どこの公園・施設にあるわけでもなく、例えば秋田市役所本庁舎にはないはず。

おそらく今は新規導入をしておらず、物持ちのいい施設が、昔のプランターを使い続けているのだろうか。
屋外でプラスチックのものを使うわけで、耐久性には限りがある。経験上、いくら大事に扱っても、欠けたり割れたりして見た目が悪くなってしまう。
2011年に開所した、北部市民サービスセンターにはあったけれど、前身の土崎支所・土崎公民館から引き継いだのかもしれない。


起源をさぐろうと、「花のある美しい街 秋田市」で検索したら、忘れていたけれど当ブログで過去に登場した言葉だった。
秋田市役所先代庁舎にあった花時計の記事。
花時計が設置された1980年から、秋田市が「花百万本! 花のある美しい街づくり運動」を開始し、花時計がそのシンボルだった。

その後、「~運動」がどう展開したのかは分からないが、フェードアウトしたのだろう。
関連して「花のあるまちづくり協力員」(2000年度までは女性限定で「フラワーレディ」の愛称)制度もあったが、秋田市建設部公園課のホームページには「市民から募集した花のあるまちづくり協力員により、千秋公園や大森山公園の公園花壇の手入れを行っていますが、平成20年度で終了しました。」。
ほかにも、町内会への花苗の交付も同年、生け垣を整備する人への支援は前年で打ち切られており、2008年が節目であったようだ。

ということは、9年以上前のプランターなんだろうか。けっこう長持ち。

そして、
こんなプランターも
表面に凹凸の加工がある、重そうなプランター。
こちらも秋田市章と「花のある美しい街 秋田市」だけど、市章がカラーで、文字は手書きっぽい。文字自体は型があるのか、近隣の複数のプランターで大きな差がない(微妙に違っている気もする)。
文字はくっきり、本体は真っ白でとてもきれいだけど、モノは古そうな感じもする。

隅にシールが貼ってあり、「キングプランター FRP製/(株)東新樹脂」とある。FRP=樹脂製なんだ。見た目よりも軽いのかな?

キングプランターは現在も製造されており、製造元の東新樹脂は埼玉県行田市にある。
シールでは、電話番号の市外局番が「0485」となっているが、現在は「048」。
ここの市外局番が3桁化されたのは1999年7月なので、このプランターはそれ以前の製造ということになろう。

このプランターが置かれているのは、秋田駅東口の市営駐輪場。正式名称「秋田駅東自転車等駐車場」。2004年7月に、隣のアルヴェと同時オープンしたそうだ。
それ以前は、近くに仮設駐輪場があったらしいから、元はその辺で使っていたものだろうか。

ところで、このプランターに植えられているもの。
花じゃない!
「自転車をおりてください」の看板と、枯れた(もしくは枯れかけ)の木。実質的には車止め代用。これで「花のある美しい街」ですか…

ちなみに、「自転車をおりてください」の看板は、アルヴェ公共棟の「秋田市民交流プラザ管理室」名義になっている。
設置場所の通路自体は管理室の管轄なのかもしれないけれど、ここを自転車で通るのは駐輪場利用者が大部分のはずで、どちらかといえば駐輪場のものっぽい雰囲気がする。駐輪場はアルヴェとは直接関係はなく、交通政策課所管。

※花のある美しい街プランターの別バージョンについて、この記事後半。
コメント (2)
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