信号機の話。昨2017年から「低コスト」な信号機が登場したことは前にも取り上げた。
低コストの車両用信号機は、従来より点灯する部分とボディが少し小さくなって、見た目にインパクトがあった。秋田県警の場合は、従来通り縦向きで、以前から使っている着雪対策のカプセルを装着するなど、全国的には独特な設置方法のようだ。一部では、まっ平らでフード(庇=ひさし)がないのに、横方向などからの誤認を防ぐ視野角制限機能を持った「インナーフード」信号機も設置されていた。
一方、歩行者信号機は、大きさは従来の薄型LEDタイプと同じ。青森県などではフードなしで設置されていたが、秋田県では短いフード付きで設置していたので、従来と変わりなかった。以上が昨年までの流れ。
※車両用信号機/歩行者用信号機のことを専門的には、それぞれ「車灯」/「歩灯」と呼びますが、分かりにくいので、ここではあまり使わないことにします。
最近、2018年度分の信号機設置(新設または更新)工事が始まっている。
秋田県警の信号機更新には、LED化、着雪対策など、その時々の重点目標みたいなのがあるようだ。今年度の目標は「歩行者用信号の充実」かもしれない。
具体的には、小さな交差点など、横断歩道はあるものの歩行者用信号機が設置されていなかった(車両用で兼用)ところに、歩行者用を新設するもの。LED化、着雪対策はひと段落し、高齢者歩行者の交通事故防止が求められる中、歩行者用に力を入れようということか。
秋田市内では、寺内堂ノ沢【末尾のリンク先・2019年度の記事に画像あり】や外旭川病院前に新設。
ほかに、茨島交差点の南隣・ハローワーク秋田入り口の交差点では、北側にあった自転車横断帯を歩行者も横断できるようにされた。これは、バス停付近にある横断歩道橋を撤去する計画があるようなので、それを踏まえているのかもしれない。
単純な交換工事としては、電球式の中でも旧型が残っている川尻十字路周辺の道路改良工事に合わせての更新などがあるはず。
ここで取り上げるのは、牛島の国道13号と並行する、旧道。
西・楢山方向から来て羽越本線・羽州街道踏切を渡ると、左手に「北都銀行帳票センター」がある。かつて牛島支店だった建物。
東側から。右の白い建物が旧支店、奥が踏切、左方向が国道
旧支店前は城南中学校方向の道が分岐する丁字路。反対方向は、車は行き止まりだが、歩行者は国道の下をくぐって、市営住宅や羽後牛島駅方向へつながる。
城南中の生徒や買い物の人たちが旧道を横断するはずで、旧支店前・踏切寄りに横断歩道があった。そこに、
信号機が付いた!
南側から。左が踏切、奥が城南中方向
既存の横断歩道を活かした押しボタン式信号。車両用は旧国道側のみの設置で、城南中側から来る車用の信号機はない、(感応式などでない)スタンダードな押しボタン式。
単純な押しボタン式信号ではあるのだが、設置された信号機も、その設置方法も、なかなか珍しい。
仁井田側から踏切~楢山方向
現在は、警察庁の通達により、車両用信号機は1方向につき(設置条件を勘案した上で)1台の設置でいいことになっているが、仁井田から踏切へ向かう側は2台が設置された。正面の1台では足りないと判断したことになる。
実際の運転者の視点では、上の写真よりはやや右寄りになるものの、ここは狭い旧道でもとりわけ道幅が狭く、道路に若干角度があり、しかも道路標識も立っている。そればかりか、普通は信号機が設置されるべき位置に、青い道路案内標識(方面及び方向)がでーんと立ちはだかっている。
案内標識は道路管理者の秋田市が設置したもので、わりと新しいタイプ。そのわりには、牛島駅(正しくは羽後牛島)、秋田駅、楢山の3つだけを案内し、そもそもこの狭い道に必要なのかと感じる存在。
とはいっても、前からある案内標識に対して、信号機をつけるからどけろとは、県警も言えなかったのだろう。こんな設置方法になった。
いろいろと同居
本来は案内標識だけが設置されるべきその柱に、踏切ありの警戒標識(古い蒸気機関車版)、カーブミラー、「ここは海抜6メートル」の表示が付いていた。ここまでは秋田市の管轄。
そこへ今回、車両用信号機、「押ボタン式」表示板、押しボタン箱、ミラーで隠れているが歩行者用信号機も追加設置。太い柱の立派な案内標識だから問題はないだろうけど、ずいぶん“荷が重い”ことだろう。
そんなわけで、正面となる信号機は案内標識をジャマしないよう控えめに設置され、それを補うために、右側手前にもう1台設置したのだろう。
全国的には、このように案内標識に信号機を同居させる事例はちらほらあるようだ。しかし、秋田県警では、電力・電信の柱に対しても、あまり同居させたがらず、自前の信号柱を設置することが多いように感じているので、かなり珍しい設置方法ではないだろうか。
車両用は、横方向のアームではなく、信号機後方から上下にはさんで前へ突き出す設置方法。これは、カーブした交差点などでたまにある。
反対側の歩行者用信号機は、ちょうどいい位置にあった電力柱に設置。反対側の車両用は、新たに信号柱が立てられた。
そして、設置された信号機本体。当然、低コスト仕様。
蒸気機関車と低コスト信号機
今回は、車両用・歩行者用とも(車両用は確認し忘れたけどおそらく)、信号電材製の信号機。秋田県警では好むメーカーだが、昨年は設置例が少なかった。
車両用はフードがない。桜五差路のインナーフードタイプと見かけは同じだが、その機能はないようで、コイト電工のフラット形と同じ雰囲気(細部のデザインは異なる)。
歩行者用は、秋田にもついに登場。フードのない「フードレス歩灯」。
しかも、上下をパイプで挟むものではなく、上から吊り下げる設置方法。以前から街路灯と一体化した交差点では行われていた設置方法だが、なんでもない普通の場所では珍しい。
アームは角材のようで無骨というか安っぽく見えなくもない
上の写真で、信号機本体とアームの間に、大きめの金具があり、その中にバネが入っているのが見えるだろうか。
これは、トラックなどが信号機を引っかけた時、一時的に跳ね上げ、バネの力で元の位置に復元するという、破損防止(軽減)のしかけ。信号電材の得意分野のようだ。
ここ以外の今回設置された歩行者用信号機も、同じタイプ、同じ設置方法で、これがこれからの秋田県警の標準なんだろう(過去の例からして、数年で方針転換する可能性あり)。
寺内堂ノ沢などでは、既存の別方向の歩行者用信号機をいったん取り外して、増設される新しい信号機の吊り下げアームにまとめて再設置(つまり1本の新しいアームから違う向きの歩行者用信号機が2台ぶら下がっている)という方法も取られた。高知など県によっては前からやっていた方法だが、秋田ではこれまでなかった。まとめたほうが安上がりそうで、いいのでは。
正面から(寺内堂ノ沢のもの。背後に付け替えた既存の信号機がある)
LED式の歩行者信号機は、点灯部分のLEDの粒が見えるタイプと、粒が見えず人の形の部分が全部光るタイプがあった。都道府県によって方針があるようだが、これまで秋田県や青森県では、粒が見えないタイプが圧倒的多数だった。
しかし、低コストタイプでは、粒が見えるタイプが基本になったようだ。
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写真のように正面からは問題なく見えるが、側面方向からだと、従来より見えにくくなったような気もする。誤認を防ぐためにインナーフード的な仕組みが内蔵されているのだろうか。
左が低コスト・右は低コスト化前の薄型(コイト電工製?【10月4日訂正】日本信号製)
↑上の写真は、ハローワーク入口。今回、音響式も追加され、スピーカーが新設。
薄型の短いフードの歩行者用を見た時は驚いたものだが、フードがないのを見ると改めて驚くというか不思議な物体に見える。短くてもフードがあるのとないのとでは、印象が違う。
(再掲)2017年設置の弘前の低コスト歩行者用
↑青森県で昨年度設置された低コスト歩行者用信号機は、京三製作所名義だが、信号電材で製造されたOEM製品。2017年11月製造。
青森のものは、赤と青の点灯部分の左右と上に、フードを取り付けるネジ穴があった。必要に応じて取り付けられるようにということなのか、製造工程上の都合【19日補足・ボディの構造やデザインは、低コスト化前の信号電材製品と(おそらく)まったく同一なので、以前の型を流用していると思われる】なのか。
一方、秋田のものは2018年6月製で、デザインは同じだがネジ穴がない。そんなわけで、前面がかなりスッキリした。点灯部分がやや盛り上がっている【19日補足・フード付きの従来の同社製品も同じくらいだっけ? フードがなくなったことで盛り上がりが目立つのかも】のは、デザイン的なアクセントなのかもしれないし、着雪対策なのかも。
これからの標準タイプ?
【19日追記】ネジ穴がなくなったことにより、車両用に続いて歩行者用信号機も、フードと訣別した。
最後に、踏切方向から来た時の視点。
左が城南中方向
こちら方向は原則に従い、車両用が1台。
踏切の先に信号機がある場合、青信号につられて踏切に進入してしまわないよう、誤認防止措置が取られることがある。
入札の資料によれば、ここも青灯にだけ、インナーフードにする指示がされていたはず。しかし、実際には、踏切の手前側からでも青点灯が認識できてしまう(少なくとも歩行者の視点では)。インナーフードが取りやめになったのか、調整不具合なのか。
現地へ行ってみたところ、稼働直後ということもあるのだろうが、歩行者も運転者も、新しい押しボタン信号にちょっと戸惑っている人がいるように感じた。
この場所は、狭い旧道の中でも特に狭いし、合流する道もある。そこに信号機ができて、とてもごちゃごちゃしてしまった印象。
左手前の薄い板が信号機なのです
しかも車両用信号機は方向によっては小さいのが1台、歩行者用も薄っぺらで、信号の存在に気づかない人もいるかもしれない(仁井田側からの車両用信号機は2台あって、見落としはないと思う)。それに、案内標識の太い柱に押しボタンが設置された側では、ボタンの反対方向から歩いて来ると、太い柱に隠れてボタンの存在にまったく気づかない可能性がある。
歩行者向けの「押しボタンはこの裏側にあります」という表示とか、車両用信号機に目立たせるためのシマシマの背面板(いわゆるゼブラ板)を追加するとか、できることがあるような気がする。
※2019年度の歩行者用信号機について。
低コストの車両用信号機は、従来より点灯する部分とボディが少し小さくなって、見た目にインパクトがあった。秋田県警の場合は、従来通り縦向きで、以前から使っている着雪対策のカプセルを装着するなど、全国的には独特な設置方法のようだ。一部では、まっ平らでフード(庇=ひさし)がないのに、横方向などからの誤認を防ぐ視野角制限機能を持った「インナーフード」信号機も設置されていた。
一方、歩行者信号機は、大きさは従来の薄型LEDタイプと同じ。青森県などではフードなしで設置されていたが、秋田県では短いフード付きで設置していたので、従来と変わりなかった。以上が昨年までの流れ。
※車両用信号機/歩行者用信号機のことを専門的には、それぞれ「車灯」/「歩灯」と呼びますが、分かりにくいので、ここではあまり使わないことにします。
最近、2018年度分の信号機設置(新設または更新)工事が始まっている。
秋田県警の信号機更新には、LED化、着雪対策など、その時々の重点目標みたいなのがあるようだ。今年度の目標は「歩行者用信号の充実」かもしれない。
具体的には、小さな交差点など、横断歩道はあるものの歩行者用信号機が設置されていなかった(車両用で兼用)ところに、歩行者用を新設するもの。LED化、着雪対策はひと段落し、高齢者歩行者の交通事故防止が求められる中、歩行者用に力を入れようということか。
秋田市内では、寺内堂ノ沢【末尾のリンク先・2019年度の記事に画像あり】や外旭川病院前に新設。
ほかに、茨島交差点の南隣・ハローワーク秋田入り口の交差点では、北側にあった自転車横断帯を歩行者も横断できるようにされた。これは、バス停付近にある横断歩道橋を撤去する計画があるようなので、それを踏まえているのかもしれない。
単純な交換工事としては、電球式の中でも旧型が残っている川尻十字路周辺の道路改良工事に合わせての更新などがあるはず。
ここで取り上げるのは、牛島の国道13号と並行する、旧道。
西・楢山方向から来て羽越本線・羽州街道踏切を渡ると、左手に「北都銀行帳票センター」がある。かつて牛島支店だった建物。
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旧支店前は城南中学校方向の道が分岐する丁字路。反対方向は、車は行き止まりだが、歩行者は国道の下をくぐって、市営住宅や羽後牛島駅方向へつながる。
城南中の生徒や買い物の人たちが旧道を横断するはずで、旧支店前・踏切寄りに横断歩道があった。そこに、
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既存の横断歩道を活かした押しボタン式信号。車両用は旧国道側のみの設置で、城南中側から来る車用の信号機はない、(感応式などでない)スタンダードな押しボタン式。
単純な押しボタン式信号ではあるのだが、設置された信号機も、その設置方法も、なかなか珍しい。
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現在は、警察庁の通達により、車両用信号機は1方向につき(設置条件を勘案した上で)1台の設置でいいことになっているが、仁井田から踏切へ向かう側は2台が設置された。正面の1台では足りないと判断したことになる。
実際の運転者の視点では、上の写真よりはやや右寄りになるものの、ここは狭い旧道でもとりわけ道幅が狭く、道路に若干角度があり、しかも道路標識も立っている。そればかりか、普通は信号機が設置されるべき位置に、青い道路案内標識(方面及び方向)がでーんと立ちはだかっている。
案内標識は道路管理者の秋田市が設置したもので、わりと新しいタイプ。そのわりには、牛島駅(正しくは羽後牛島)、秋田駅、楢山の3つだけを案内し、そもそもこの狭い道に必要なのかと感じる存在。
とはいっても、前からある案内標識に対して、信号機をつけるからどけろとは、県警も言えなかったのだろう。こんな設置方法になった。
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本来は案内標識だけが設置されるべきその柱に、踏切ありの警戒標識(古い蒸気機関車版)、カーブミラー、「ここは海抜6メートル」の表示が付いていた。ここまでは秋田市の管轄。
そこへ今回、車両用信号機、「押ボタン式」表示板、押しボタン箱、ミラーで隠れているが歩行者用信号機も追加設置。太い柱の立派な案内標識だから問題はないだろうけど、ずいぶん“荷が重い”ことだろう。
そんなわけで、正面となる信号機は案内標識をジャマしないよう控えめに設置され、それを補うために、右側手前にもう1台設置したのだろう。
全国的には、このように案内標識に信号機を同居させる事例はちらほらあるようだ。しかし、秋田県警では、電力・電信の柱に対しても、あまり同居させたがらず、自前の信号柱を設置することが多いように感じているので、かなり珍しい設置方法ではないだろうか。
車両用は、横方向のアームではなく、信号機後方から上下にはさんで前へ突き出す設置方法。これは、カーブした交差点などでたまにある。
反対側の歩行者用信号機は、ちょうどいい位置にあった電力柱に設置。反対側の車両用は、新たに信号柱が立てられた。
そして、設置された信号機本体。当然、低コスト仕様。
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今回は、車両用・歩行者用とも(車両用は確認し忘れたけどおそらく)、信号電材製の信号機。秋田県警では好むメーカーだが、昨年は設置例が少なかった。
車両用はフードがない。桜五差路のインナーフードタイプと見かけは同じだが、その機能はないようで、コイト電工のフラット形と同じ雰囲気(細部のデザインは異なる)。
歩行者用は、秋田にもついに登場。フードのない「フードレス歩灯」。
しかも、上下をパイプで挟むものではなく、上から吊り下げる設置方法。以前から街路灯と一体化した交差点では行われていた設置方法だが、なんでもない普通の場所では珍しい。
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上の写真で、信号機本体とアームの間に、大きめの金具があり、その中にバネが入っているのが見えるだろうか。
これは、トラックなどが信号機を引っかけた時、一時的に跳ね上げ、バネの力で元の位置に復元するという、破損防止(軽減)のしかけ。信号電材の得意分野のようだ。
ここ以外の今回設置された歩行者用信号機も、同じタイプ、同じ設置方法で、これがこれからの秋田県警の標準なんだろう(過去の例からして、数年で方針転換する可能性あり)。
寺内堂ノ沢などでは、既存の別方向の歩行者用信号機をいったん取り外して、増設される新しい信号機の吊り下げアームにまとめて再設置(つまり1本の新しいアームから違う向きの歩行者用信号機が2台ぶら下がっている)という方法も取られた。高知など県によっては前からやっていた方法だが、秋田ではこれまでなかった。まとめたほうが安上がりそうで、いいのでは。
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LED式の歩行者信号機は、点灯部分のLEDの粒が見えるタイプと、粒が見えず人の形の部分が全部光るタイプがあった。都道府県によって方針があるようだが、これまで秋田県や青森県では、粒が見えないタイプが圧倒的多数だった。
しかし、低コストタイプでは、粒が見えるタイプが基本になったようだ。
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写真のように正面からは問題なく見えるが、側面方向からだと、従来より見えにくくなったような気もする。誤認を防ぐためにインナーフード的な仕組みが内蔵されているのだろうか。
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↑上の写真は、ハローワーク入口。今回、音響式も追加され、スピーカーが新設。
薄型の短いフードの歩行者用を見た時は驚いたものだが、フードがないのを見ると改めて驚くというか不思議な物体に見える。短くてもフードがあるのとないのとでは、印象が違う。
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↑青森県で昨年度設置された低コスト歩行者用信号機は、京三製作所名義だが、信号電材で製造されたOEM製品。2017年11月製造。
青森のものは、赤と青の点灯部分の左右と上に、フードを取り付けるネジ穴があった。必要に応じて取り付けられるようにということなのか、製造工程上の都合【19日補足・ボディの構造やデザインは、低コスト化前の信号電材製品と(おそらく)まったく同一なので、以前の型を流用していると思われる】なのか。
一方、秋田のものは2018年6月製で、デザインは同じだがネジ穴がない。そんなわけで、前面がかなりスッキリした。点灯部分がやや盛り上がっている【19日補足・フード付きの従来の同社製品も同じくらいだっけ? フードがなくなったことで盛り上がりが目立つのかも】のは、デザイン的なアクセントなのかもしれないし、着雪対策なのかも。
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【19日追記】ネジ穴がなくなったことにより、車両用に続いて歩行者用信号機も、フードと訣別した。
最後に、踏切方向から来た時の視点。
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こちら方向は原則に従い、車両用が1台。
踏切の先に信号機がある場合、青信号につられて踏切に進入してしまわないよう、誤認防止措置が取られることがある。
入札の資料によれば、ここも青灯にだけ、インナーフードにする指示がされていたはず。しかし、実際には、踏切の手前側からでも青点灯が認識できてしまう(少なくとも歩行者の視点では)。インナーフードが取りやめになったのか、調整不具合なのか。
現地へ行ってみたところ、稼働直後ということもあるのだろうが、歩行者も運転者も、新しい押しボタン信号にちょっと戸惑っている人がいるように感じた。
この場所は、狭い旧道の中でも特に狭いし、合流する道もある。そこに信号機ができて、とてもごちゃごちゃしてしまった印象。
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しかも車両用信号機は方向によっては小さいのが1台、歩行者用も薄っぺらで、信号の存在に気づかない人もいるかもしれない(仁井田側からの車両用信号機は2台あって、見落としはないと思う)。それに、案内標識の太い柱に押しボタンが設置された側では、ボタンの反対方向から歩いて来ると、太い柱に隠れてボタンの存在にまったく気づかない可能性がある。
歩行者向けの「押しボタンはこの裏側にあります」という表示とか、車両用信号機に目立たせるためのシマシマの背面板(いわゆるゼブラ板)を追加するとか、できることがあるような気がする。
※2019年度の歩行者用信号機について。