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国立病院~弘前大正門の変化

2022-01-15 19:51:14 | 津軽のいろいろ
2021年12月の弘前。前回の弘前大学文京町地区(文京町キャンパス)の裏・西側の変化に続いて、2021年に新たな動きが複数生じた、キャンパス東側・富田大通り(青森県道127号)の正門周辺について。

正門の北側(土手町方向)は、県道の線形が特徴的で、沿道の店や施設にも印象的なものがあり、弘前大学周辺の光景として、関係者にはなじみが深いことだろう。
Googleマップ航空写真に加筆。黄色いのが富田大通り
↑この航空写真は2021年12月に公開されていたもので、焼肉モ~モ~は解体前。年明けに新しい画像に更新されて、新しい建物が写っている。

まずは、上の航空写真の北・土手町方向から、正門に向かって、富田大通り沿道の以前の状況をまとめておく。
2008年(一部2006年)に新規開通した県道109号との交差点。109号はここが起点で、松森町方向へ抜ける。
ここから南の富田大通りは南東方向へ角度が付いていて、土手町から来ると、ここが突き当たりのように見える。そこに焼肉モ~モ~やスーパーがあったのだが、2020年に見たように閉店・解体され、ドラッグストアが新たに建てられた。

モ~モ~の隣には酒類のディスカウント店(?)「酒ショップ サン」があった。
モ~モ~やサンの一帯は、もとは全部弘前銘醸の工場だった。サンは弘前銘醸自身が運営している。スーパーの建物は1986年(モ~モ~は後年オープン)、サンは1994年にできた。サンから大学側には、今も弘前銘醸の事務所やレンガ造りの工場がある。
この区間は車道も歩道もほかより狭く感じられる。歩道と弘前銘醸との境には赤れんがの塀が続き、それに主に医療機関の広告看板がびっしり付けられている。

県道は弘前銘醸の敷地を過ぎないうちに、また真南へ方角を変える。少なくとも明治時代からこの線形だったが、これも城下町特有で弘前に多い、カギ型道路(桝形)の1つなんだろうか。
この突き当りには、古くて低層の建物と、背後に新しい高層の建物が見える。国立病院機構弘前病院(以下、国立病院)である。
前回の分譲地の看板でも触れたように、弘前大学医学部附属病院とは別で、厚生労働省所管の旧・国立病院の1つ。起源は陸軍病院までさかのぼり、この土地で120年以上続いている。今年4月には、弘前市立病院と統合して、この場所が新中核病院「弘前総合医療センター(仮称)」になる。4月なのにまだ仮称でいいの?

この国立病院前の交差点が、なかなか複雑。
県道に角度が付いている上、交わる市道がまた独特な角度で2本(うち1本は一方通行入口)と、病院の出入口も加わり、五叉路。一通があるので、実質的には変形四差路。
信号機のサイクルも独特。国立病院から出る側の車両用信号機は感応式。それと同時に青になる、富田大通りの南側を渡る歩行者用信号機は押しボタン式で、タイミングにより待ち時間が長い。【この記事最後のほう参照】

国立病院前を過ぎると、多少カクカクするが、ほぼまっすぐ南下。西に弘前大学の敷地が続き、東には小さな店が点在する。道幅は多少広くなる。

以上が、この区間の概要。
続いて、北から順に2021年12月の状況。逆光や工事で、写真が撮りづらいアングルがあり、分かりづらいかもしれません。
メガ富田店と岩木山。右が土手町方向
県道109号との交差点の信号機は、これまで電球式(車両用は縦型)だったのが、(モ~モ~が解体途中だったであろう)2021年1月時点で、LED式(車両用は横型)に更新された。
建物は、モ~モ~と新しいメガで一見大差ない。しかし、モ~モ~は交差点角ギリギリに建っていたのが、メガは引っ込んで、角も駐車場になった。角から車の出入りは不可。

ドラッグストア「メガ」は、スーパーマーケット「カブセンター」「ベニーマート」も経営する、紅屋商事の店。紅屋商事は本社は青森市だが、「弘前本部」というのが弘前市内にあり、どうも実質本社のようだ。
メガは秋田市内にも以前から2店舗あり、2020年9月には八橋(泉との境)に「メガ新国道店」をオープンさせた。富田店は2021年9月17日オープンと1年違いなこともあり、建物の外観がそっくり。

駐車場をはさんだ南に、酒ショップサンがあった。
(再掲)2020年11月
歩道ほぼギリギリまで建物があり、白い2階建てほどの高さ(天井が高い平屋?)で、酒をいろいろ売っているのだからそれなりの大きさ(広さ)があった。それが、
小さく黒くなった!!
上の写真ではメガの建物が見えているが、サン時代はモ~モ~の建物は見通せなかったはず。
陸奥新報の報道「弘前銘醸「街の酒店」で再出発」で知っていたのだけど、2021年11月22日に「弘前銘醸 ハチドリ酒店」として新装開店(と報道しているが、建て替え・リブランドでしょう)した。
・赤れんが倉庫をイメージして外装、内装に所々レンガを使いシックな雰囲気に。
・従来通り県内の地酒やシードルをほぼ全銘柄そろえる。
・買った酒をその場で楽しめる「角打ちコーナー」を新設。
・有料試飲、量り売りも始める。
上の写真で、フェンスから手前(南)は月極駐車場だが、以前からそうだった。その南が、今の弘前銘醸本体の敷地。振り返ると、
縦書き「焼肉モ~モ~」の看板。あえて残しているのか?
ここまで来ると、れんが塀の広告、仕切りもなく色を塗っただけの狭い歩道、国立病院の(主に古いほうの)建物と、弘大が近いことを感じさせるものに囲まれ、懐かしくなるとともに、身が引き締まる。

少し進む。
左の車が出てくる所が国立病院の門。右が弘大正門方向
向かい側、病院の門の右・大学方向の県道沿道で工事中。建物がなくなり、以前よりも奥の病院の新しい建物がよく見える。詳細は読めないが「道路を広げています」の工事看板。
国立病院から弘大正門の向かい側にかけては、県道に面してギリギリに、古い木造や低層ビルの建物が連なっていた。昔は学生相手のお店だったっぽいものもあるが、今は、営業していないもののほうが多い。在住当時の僕はこちら側はさほど歩かなかった(遠回り、信号待ち等の理由)のだが、特に今工事されている国立病院寄りは古く雑然とした建物が連なっていた印象。

Googleマップストリートビューでさかのぼれる2013年5月以降の建物の状況を、国立病院側から。
1.建物全体が「七福薬局」の看板と化した、古くて小さいおそらく空き家。→昔は工藤パンの看板などがある青果店みたいな、コンビニ的な商店だったか??
2.空き地
3.焦げ茶色の2階建てビル。1階はヒーリングショップ、空き店舗。2階は整骨院?、「弘前大学アイバンク」の小さな看板も
4.奥まった所にあるアパートの駐輪場。→昔は別の何かがあったかも
[教育学部附属特別支援学校方向への市道分岐]→後述のハウスマックス方向にもつながるが、1度も通ったことがない
5.平屋の店だったような空き家。→2014年6月時点で解体、2015年8月には市道側に続く月決駐車場の一部と弘前学院大学の看板スペースに
6.一部2階建ての長屋のような建物。→居酒屋、炭火焼きなど3店舗
[弘前大学前下りバス停]
7.アパート
ハウスマックス方向への市道分岐]
8.みちのく銀行ATM跡→今は看板スペース
9.不動産屋と美容室の入る2階建て
[押ボタン式信号]向かい側に大学正門・上りバス停
Googleストリートビューより。1と6

今回工事で解体済みまたは解体途中だったのは、1から6にかけて。3のビルは一部残る? 5の学院大の看板は残っていた。
下りバス停から解体途中の6
6の長屋は、近年は看板や店構えは比較的新しそうな飲食店だったが、昔は場末の居酒屋みたいな古い酒場みたいな風情だったような気がする。
炭火焼き店は2021年6月に「道路拡張の為、店舗が解体される事になりました。」として閉店、10月に城東へ移転。

解体された区間の向かい側、弘前銘醸~大学敷地側では、コーンと工事看板(向かい側とは別?)が置かれていたが、目立った工事はされていなかった。
「道路を広げています」2022年3月25日まで

弘前総合医療センター発足後にかけて、敷地内で建物の建て替えなどが続くようだが、その前の道路の風景も変わることになりそう。
ここと直接関係はないが、富田大通りの土手町寄り、住吉入口バス停付近での拡幅工事が行われていることを昨年取り上げた。今回はバスに乗ってぼーっとしている間に通り過ぎてしまい、よく分からなかったが、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅前(大規模な工事中だった。後日)方向の新しい道路とつながるらしく、こちらも激変か。

また、報道によれば、弘前総合医療センター発足に合わせて、朝の一部路線バスが病院に乗り入れる。(おそらく岩木や相馬方面などから)中央弘前駅前→(富田大通り)住吉入口→医療センター。
ほかに、弘前駅~医療センターは特別運賃を設定する。今は駅から徒歩圏にある市立病院の代替ということで、手厚い対応がされるのか。
今は、弘前大学前バス停が「国立病院機構弘前病院へご用のかたはこちらでございます」で、微妙に歩かされるのだが、駅からのバスも病院内に入るのか? 現行は運賃が初乗り170円の末端だが、100円にでもなるのか? 病院で乗降すれば誰でも安いのなら、弘大関係者も乗りそう。
【16日追記】4日の弘前市長記者会見で内容が発表されていた。現時点では文字起こしが未アップで動画のみ公開のため、面倒で見ていないが、運賃低減は患者と付き添い1名が100円になるということらしい。

弘前大学前上りバス停から工事区間・国立病院方向。信号柱左が大学正門
もう1つ変化。大学正門前の押しボタン式信号の信号機一式が、更新された。2020年12月頃とのこと。以前の信号機は、1979年製造だったので40年以上の活躍だった。いずれ別記事にて

弘前の話題は続く

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