秋田駅東西自由通路・ぽぽろーどの装飾から2題。
昨年末にクリスマス仕様から正月仕様への改装中だった、フォンテAKITA2階出入口前のクリスマスツリー(正月ツリー?)。フォンテが設置し、秋田公立美術大学が授業の一環でデザインをしている。
【18日追記】手すりに取り付けられた、美大が関わっていることの案内板がクリスマス後に取り替えられたようで、これが「ニューイヤーツリー」であると書いてあった。
(再掲)クリスマス直後
その後、
1月2日。全体に↑年末よりぐっと華やかに
ツリー本体に、円形とひし形の飾りが加えられた。
ツリーてっぺんは、クリスマス前には、サンタクロースの帽子をかぶった独特なタッチのナマハゲの顔(平面の絵。ダルマにも見える?)が付いていて、年末には取り外されて黒い枠だけになっていたが、再び顔が付いた。
ひし形の紙には「福」の文字とナマハゲの口?
東西面には(帽子なしの)ナマハゲの顔、南北面には「フォンテさ、け~!(フォンテに来い)」「いいもの、ね~が~?(いいもの、ないか)」の吹き出し。
そして、周囲には赤いハシゴ状のものを設置。絵馬(たぶん紙製)がぶら下がっていて、自由に書けたようだ。
さらに、現在は、
周囲の絵馬掛けがなくなった。松の内が明けたからということか?
これだけ変遷すると、クリスマスツリーをずっと出したままにしているとは言いにくい。でも、やっぱりクリスマスツリーに見えちゃうな。いつまで置いておくのか。
移動して、中央改札口前付近。
ナマハゲの巨大面、秋田犬バルーンが置かれていたが、昨年秋頃からこんなものも。ご存知のかたも多いでしょう。
白い布団のようなもの
「秋田米 サキホコレ」
秋田県が育成した、米の新品種「サキホコレ」のプロモーション。
2022年度から一般作付・市場デビューすることになっているが、2021年度に先行作付・先行販売(昨秋)が行われた。秋田県内ではそれなりに購入や食べる機会・手段があり、精米の市販時には行列と売り切れが続出した。一方、首都圏では売れ残ったそうで、県外のPRに課題があるようだ。
クッションにしたらふかふかで気持ち良さそうなこれは、米袋のつもりらしい。「2kg」と書いてあるが、実際に米を入れたら1俵(60kg)は、入らないか。
正面以外からでは白い謎のオブジェ
米のPRに、米袋を大きくして飾るというのは、斬新かもしれない。
改札口周辺には、ほかにもサキホコレプロモーションがある。
吊り下げる旗は、以前からあった、あきたこまちと「美人を育てる秋田米」が1枚ずつと、
サキホコレが2枚
さらに、1月になるまで気付かなかったが、いつの間にか、
常設の置き竿燈もサキホコレ
以前から、時期に応じて垂れ幕の文言が替わっていたが、それが「サキホコレ プレデビュー販売中」に。
それだけでない。提灯。
設置当初から、改札口向きが佐竹家の家紋「扇子に日の丸」、その裏が矢留の秋田市章(ここでは秋田市竿燈会の紋として?)だった。市章は当初は黒だったが、2020年に若草色に変わったのに気付いた。それが今は、
現在は、両面とも「サキホコレ」のロゴ(米袋と同じ)の提灯(一部は「七夕」と「秋田米」)に替わっている。提灯まで作る(竿燈まつりが2年連続なくて、提灯屋さんの手は空いているはず)とは、秋田県の力の入れようが分かる。竿燈自体が、稲穂をモチーフにしたものとされるので、米の宣伝にはふさわしいのかも。
サキホコレの袋は、株式会社日本デザインセンター代表の原 研哉氏のデザイン。文字の揮毫ではなく、全体のデザインということのようだ。
落款印のようなものは「秋系八弐壱」の文字(別に読めない丸い印もある【末尾追記↓参照】)。サキホコレの名が付く前、育種段階からの呼称(秋田県では「系統名」としているようだ)の「秋系821」を示している。
サキホコレに絞られる直前の最終候補は、ほかに5つあって、その1つに「秋の八二一(あきのはちにいいち)」があった、カタカナで「ハニー」かと思いきや漢数字という意外性でおもしろいと思った。あと、ラオウ、画王、ラ王、【14日追記・モナ王、】陸王とつながるような「稲王(いなおう)」なんてのもかっこよかった。ほかは、秋うらら、あきてらす、べっぴん小雪。
一般アンケートを経て、佐竹知事がサキホコレに最終決定した。6つの中で唯一のカタカナ名で昔の農林省育成品種みたいだし(それも悪くないと思う)、「秋田」と結び付かなくていいのかなと思った。まだ食べてもいないのだけど、サキホコレは、あきたこまちをしのぐ知名度と人気になるか。
【29日追記・サキホコレパッケージ等の印鑑風デザインについて】1月29日付 秋田魁新報の投書欄・声の十字路に、秋田市の71歳の人による「サキホコレの今後に期待」が掲載。
秋田県内で入手しづらいことを知った県外の知人が、投稿者にサキホコレを送ったのだという。お礼の電話で「パッケージの篆刻は何と書いてあるか」が分からない話になり、投稿者は後日、県庁を訪れたついでに受付で聞いてみたところ、担当課の職員が来て説明してくれたという内容。投稿には「県提供」として5つの印の画像も掲載。
1つは楷書の「秋田米」、もう1つは上記「秋系八弐壱」。上記「読めない丸い印」が「炊飯技能不問」、あとは四角い「秋田県空山水」、四角くて赤地に白抜きの「謹製米」とのこと。
ためになった。単なるデザインの記号でなく、日本で売る商品に記される、日本語の文字なのだから、読みやすくするか説明をつけるかするべきだと思う。
ちなみに、知事印など秋田県庁の公印は、2000年前後に縦書きから横書きに改められた際、安っぽいけれど容易に判読できる楷書体に変わっている(秋田市の公印は、横書き化後も印鑑らしい書体。秋田市交通局の回数券の陰影)。
昨年末にクリスマス仕様から正月仕様への改装中だった、フォンテAKITA2階出入口前のクリスマスツリー(正月ツリー?)。フォンテが設置し、秋田公立美術大学が授業の一環でデザインをしている。
【18日追記】手すりに取り付けられた、美大が関わっていることの案内板がクリスマス後に取り替えられたようで、これが「ニューイヤーツリー」であると書いてあった。
(再掲)クリスマス直後
その後、
1月2日。全体に↑年末よりぐっと華やかに
ツリー本体に、円形とひし形の飾りが加えられた。
ツリーてっぺんは、クリスマス前には、サンタクロースの帽子をかぶった独特なタッチのナマハゲの顔(平面の絵。ダルマにも見える?)が付いていて、年末には取り外されて黒い枠だけになっていたが、再び顔が付いた。
ひし形の紙には「福」の文字とナマハゲの口?
東西面には(帽子なしの)ナマハゲの顔、南北面には「フォンテさ、け~!(フォンテに来い)」「いいもの、ね~が~?(いいもの、ないか)」の吹き出し。
そして、周囲には赤いハシゴ状のものを設置。絵馬(たぶん紙製)がぶら下がっていて、自由に書けたようだ。
さらに、現在は、
周囲の絵馬掛けがなくなった。松の内が明けたからということか?
これだけ変遷すると、クリスマスツリーをずっと出したままにしているとは言いにくい。でも、やっぱりクリスマスツリーに見えちゃうな。いつまで置いておくのか。
移動して、中央改札口前付近。
ナマハゲの巨大面、秋田犬バルーンが置かれていたが、昨年秋頃からこんなものも。ご存知のかたも多いでしょう。
白い布団のようなもの
「秋田米 サキホコレ」
秋田県が育成した、米の新品種「サキホコレ」のプロモーション。
2022年度から一般作付・市場デビューすることになっているが、2021年度に先行作付・先行販売(昨秋)が行われた。秋田県内ではそれなりに購入や食べる機会・手段があり、精米の市販時には行列と売り切れが続出した。一方、首都圏では売れ残ったそうで、県外のPRに課題があるようだ。
クッションにしたらふかふかで気持ち良さそうなこれは、米袋のつもりらしい。「2kg」と書いてあるが、実際に米を入れたら1俵(60kg)は、入らないか。
正面以外からでは白い謎のオブジェ
米のPRに、米袋を大きくして飾るというのは、斬新かもしれない。
改札口周辺には、ほかにもサキホコレプロモーションがある。
吊り下げる旗は、以前からあった、あきたこまちと「美人を育てる秋田米」が1枚ずつと、
サキホコレが2枚
さらに、1月になるまで気付かなかったが、いつの間にか、
常設の置き竿燈もサキホコレ
以前から、時期に応じて垂れ幕の文言が替わっていたが、それが「サキホコレ プレデビュー販売中」に。
それだけでない。提灯。
設置当初から、改札口向きが佐竹家の家紋「扇子に日の丸」、その裏が矢留の秋田市章(ここでは秋田市竿燈会の紋として?)だった。市章は当初は黒だったが、2020年に若草色に変わったのに気付いた。それが今は、
現在は、両面とも「サキホコレ」のロゴ(米袋と同じ)の提灯(一部は「七夕」と「秋田米」)に替わっている。提灯まで作る(竿燈まつりが2年連続なくて、提灯屋さんの手は空いているはず)とは、秋田県の力の入れようが分かる。竿燈自体が、稲穂をモチーフにしたものとされるので、米の宣伝にはふさわしいのかも。
サキホコレの袋は、株式会社日本デザインセンター代表の原 研哉氏のデザイン。文字の揮毫ではなく、全体のデザインということのようだ。
落款印のようなものは「秋系八弐壱」の文字(別に読めない丸い印もある【末尾追記↓参照】)。サキホコレの名が付く前、育種段階からの呼称(秋田県では「系統名」としているようだ)の「秋系821」を示している。
サキホコレに絞られる直前の最終候補は、ほかに5つあって、その1つに「秋の八二一(あきのはちにいいち)」があった、カタカナで「ハニー」かと思いきや漢数字という意外性でおもしろいと思った。あと、ラオウ、画王、ラ王、【14日追記・モナ王、】陸王とつながるような「稲王(いなおう)」なんてのもかっこよかった。ほかは、秋うらら、あきてらす、べっぴん小雪。
一般アンケートを経て、佐竹知事がサキホコレに最終決定した。6つの中で唯一のカタカナ名で昔の農林省育成品種みたいだし(それも悪くないと思う)、「秋田」と結び付かなくていいのかなと思った。まだ食べてもいないのだけど、サキホコレは、あきたこまちをしのぐ知名度と人気になるか。
【29日追記・サキホコレパッケージ等の印鑑風デザインについて】1月29日付 秋田魁新報の投書欄・声の十字路に、秋田市の71歳の人による「サキホコレの今後に期待」が掲載。
秋田県内で入手しづらいことを知った県外の知人が、投稿者にサキホコレを送ったのだという。お礼の電話で「パッケージの篆刻は何と書いてあるか」が分からない話になり、投稿者は後日、県庁を訪れたついでに受付で聞いてみたところ、担当課の職員が来て説明してくれたという内容。投稿には「県提供」として5つの印の画像も掲載。
1つは楷書の「秋田米」、もう1つは上記「秋系八弐壱」。上記「読めない丸い印」が「炊飯技能不問」、あとは四角い「秋田県空山水」、四角くて赤地に白抜きの「謹製米」とのこと。
ためになった。単なるデザインの記号でなく、日本で売る商品に記される、日本語の文字なのだから、読みやすくするか説明をつけるかするべきだと思う。
ちなみに、知事印など秋田県庁の公印は、2000年前後に縦書きから横書きに改められた際、安っぽいけれど容易に判読できる楷書体に変わっている(秋田市の公印は、横書き化後も印鑑らしい書体。秋田市交通局の回数券の陰影)。
やめたならやめたと書けば良かったのに。
秋系821、サキホコレが一番無難でした。
秋野なんとかは読みにくいしNHKのアナウンサーみたいだしと。
なぜかめんこいなの悲劇になりそうな気も心配してます。
まず県外で売れ行きが空振りしてるのと、県民は野球場や電車やニュースでこまちに対するイメージが劇的に高すぎです。
外旭川のサッカー場をJAが指定管理、ネーミングライツ化してサキホコレスタジアムにするか、自分がかねてから提案している自由席付き鈍行型新幹線を「サキホコレ」にするか、ニュースサキホコレを導入か…
ほかはハルウララ、法テラス、なんかの化粧品など、パクってきたようにも感じられるネーミングでもありました。その点ではサキホコレがまさに無難でしょうか。
でも、サキホコレ=秋田と結びつけて覚えてくれる、県外消費者がどれだけいるか。日本全体の農業のために、秋田県が育種してくれたことにはなるかもしれませんが。
あきたこまちは本当に素晴らしいネーミングでした。「美人を育てる秋田米」のフレーズともマッチしていましたが、これからは性差別と言われるでしょうし(知事いわく稲王を避けた理由もそれだったとか)。
咲き誇るはいいけれど、その後に“実り誇って”くれることを願うばかりです。
結構インパクトがありますね。
サキホコレ、千葉や都内の親戚からも不評便りが。
やっぱり売れ残っていたそうです。
向こうは別格とも言える新潟コシヒカリの味に馴染んでいるので生半可な味では高評価をしてくれないのでしょう。
首都圏は諦めて東北や北海道で勝負するのもありでしょう。
秋田で山形や新潟産米があんまり売っていないこと自体異常だと思うのです。
袋を見れば品種名は伝わるでしょうが、秋田と結びつけてもらいづらいでしょう。
秋田産エダマメは、首都圏での知名度も評価も、だいぶ上がってきているようです。サキホコレもじわじわと評判が上がるといいのですが…大消費地はシビアですからね。
たしかに、はえぬき・どまんなか・つや姫など、食べてみたいと思いつつ、秋田では入手困難。お隣を偵察することも必要です。