「入院」カテゴリーにしますが、「通院(外来)」も含めた秋田大学医学部附属病院のひっそりとした変化2つ。
●はすの実 ひっそりと閉店
病院正面の左(西)に、2017年にできた2階建ての「秋田大学本道40周年記念会館」がある。2階はホール「本道記念講堂」で、1階が「レストラン はすの実」。
※この記事の通り、「本道(ほんどう)」は秋大が独自に(勝手に)命名した、医学部【3日補足・医学部本体と附属病院】の所在地。本来は広面字蓮沼など(複数の所在地にまたがる)で、附属病院としては蓮沼を主に使っている。レストランの名も、蓮沼にちなむ。
レストランはすの実は、会館正面の玄関のほか、外来診療棟1階の玄関ホールと行き来することもできる。入ったことはないが、一般用(2017年時点で95席)と職員用(同82席)で空間が分かれている。
メニューは結構充実していた。(職員用は別かもしれないが、一般向けでは)アメリカンコーヒー350円、ブレンドコーヒー380円、ソフトクリーム350円、はすの実パンケーキ550円、中華そば600円、はすの実特製ラーメン800円、ハンバーグ定食750円、はすの実定食(エビフライ、ハンバーグ、カツ?)850円、カレーライス600円、きつねそば/うどん550円、稲庭うどん800円等々。モーニングセットやテイクアウトもあったようだ。
そのレストランはすの実が、2024年9月末で閉店した。最終営業日は9月26日。
9月下旬の「レストラン「はすの実」 スタッフ一同」名義の掲示「閉店のお知らせ」では、「突然のお知らせで恐縮ですが、弊店は諸般の事情により」営業終了・閉店するとされていた。「諸般の事情」とは、例によって食材や人件費の高騰で、採算が取れなかったのか。
10月以降は、9月で閉店した旨だけの掲示に替わっている。院内の他の場所や病院ホームページでの周知はなさそう。
10月下旬の外来受診の後、玄関ホールの記念会館通路近くで会計待ちしたところ、正午過ぎ30分ほどの間に3組ほどの外来患者(+付き添い)がやって来て閉店の掲示を見て、引き返したり、携帯電話で「レストラン、やめたんだと」と通話したりしていた。半日・1日がかりの通院になり、周りに飲食店が多くはない秋大病院にあって、レストランはすの実をアテにしていた患者、それが通院時の楽しみだった患者は、それなりにいたと思う。
そして、通院間隔が半年や1年という患者も少なくないはずだから、供食設備という大事なものがなくなったことを、確実にかつ長期間継続して周知しないといけないのではないだろうか。
職員用のほうは、引き続き使用できるらしい。ただ、食堂としてはやめて、場所だけ開放(弁当など持ちこんで食べるスペースとして)しているのかもしれない。9月までは、昼時には医師もけっこう行き来していた(今さっき診察してくれた先生と鉢合わせしたことも)。10月以降、医師はめっきり見かけなくなって、看護師やニチイ学館の事務の人たちがちらほら出入りするだけの感じ。
ところで、レストランはすの実を運営していたのは誰か?
大学生協ではなさそう。
一般財団法人 丁酉会(ていゆうかい)というのがある。医学部や病院の助成、職員・学生・患者の支援・福利厚生を目的とする団体。患者としては、病院向かいにある門前薬局(今は門内薬局ができちゃったけれど)や院内のローソンの運営(スタバは?)、待合スペースのテレビの寄贈など【3日追記・飲料自販機の管理も】で目にする。
たいていの医学部に同様の団体があるらしく、弘前大学医学部では一般財団法人 弘仁会(こうじんかい)があり、丁酉会にはないホームページが充実している。やはり、門前薬局、院内のローソンとドトールコーヒーショップを運営していて、さらに「弘仁会食堂」というのもやっている。
だから、はすの実も丁酉会運営かと思っていたが、違った。
「はすの実 閉店」などで検索したところ、ホテルアイリスのホームページがヒットした。スタッフ一同の張り紙と同じ内容がアップされていた。
ホテルアイリスといえば、由利本荘市本荘にあるシティホテル。本荘が地盤【7日追記・かつ本荘だけで事業展開している】だと思っていたので、驚いた。
アイリスのホームページの「会社概要」には「グループ施設」として、「田沢湖高原温泉郷「ロッジアイリス」、田沢湖高原温泉郷「ホテルグランド天空」、由利組合総合病院内「レストラン サンサーラ」、秋田大学医学部附属病院内「レストラン はすの実」」が挙げられていた。
どういう経緯で引き受けたのか、はすの実だけが秋田市で飛び地のように営業していた。それも営業効率を悪くしていたのでは。
新たな運営者がいれば、はすの実復活となるだろうか。
【3日コメントいただき追記】9月24日付で、秋田大学のサイトに「病院レストラン及び職員食堂の運営事業者を以下のとおり募集します。」との「公告」がアップされていた。運営委託期間は「令和7年1月1日~令和 10 年3月 31 日」なので、新たな運営者を選定して、2025年始の営業再開を目指しているようだ。(以上追記)
●Wi-Fi ひっそりと開始
以前の記事で触れたように、秋大病院の患者が利用できるネット接続は「外来・病棟では原則として、Wi-Fi設備はございません。」「無料Wi-Fiは、売店、コーヒーショップ、院内レストランで接続が可能です。」とされていた。
すなわち、病院が直接提供する入院病棟の個室のほか、各テナントが提供するローソン、スターバックス、はすの実のみで接続できた。
入院中や外来の会計待ちの暇つぶしで、通信料金を節約してネットを使いたい時は、ローソン前のベンチ(脳神経内科や放射線科などの待合が本来なのだろうけど、昼頃にはその患者は少なそう)で、ローソンのWi-Fiを使わせてもらっていた。だけど、ローソンのWi-Fiはつながりが悪い(電波が弱かったり、途中で切れたり)ことがけっこうあってイマイチだった。
ところが、2024年の途中から、外来棟、入院病棟とも、病院によるフリーWi-Fiの提供が始まった。
外来の診療科の掲示板で、その小さな張り紙を見つけたのは10月のこと。改めて病院のホームページを見ると、掲示と同じものが2024年8月13日付と思わしきファイル名でアップされていた。
パスワード入力が必要。動画や大サイズのダウンロードは遠慮する等、注意事項がある。
接続すると、とても快適。ローソンのWi-Fiなど比べ物にならない。認知されていなくて、接続者が少ないせいなのかもしれないけれど。
少なくとも外来フロア内なら、どこでも最強の電波強度で、途中で切れることもない。会計待ちだけでなく、診察待ちや中央検査部での採血待ち時も使える。玄関から外に出ると、すぐにつながらなくなるので、バス停や駐車場では使えないと思われる。
一部のアプリ(例えばビューカードアプリ)が接続できなかったり、プロバイダーのメールの受信などはできなそうだったりするが、ネットサーフィンをする分には問題ない。
利用可能時間は6時から21時とされ、入院病棟の消灯中は使えないことになっている。
とある情報筋によれば、消灯中は、Wi-Fiにつながりはするものの、「インターネット接続なし」の状態になるとのこと(さらに、入院病棟大部屋での電波強度も悪くないようだ)。
●はすの実 ひっそりと閉店
病院正面の左(西)に、2017年にできた2階建ての「秋田大学本道40周年記念会館」がある。2階はホール「本道記念講堂」で、1階が「レストラン はすの実」。
※この記事の通り、「本道(ほんどう)」は秋大が独自に(勝手に)命名した、医学部【3日補足・医学部本体と附属病院】の所在地。本来は広面字蓮沼など(複数の所在地にまたがる)で、附属病院としては蓮沼を主に使っている。レストランの名も、蓮沼にちなむ。
レストランはすの実は、会館正面の玄関のほか、外来診療棟1階の玄関ホールと行き来することもできる。入ったことはないが、一般用(2017年時点で95席)と職員用(同82席)で空間が分かれている。
メニューは結構充実していた。(職員用は別かもしれないが、一般向けでは)アメリカンコーヒー350円、ブレンドコーヒー380円、ソフトクリーム350円、はすの実パンケーキ550円、中華そば600円、はすの実特製ラーメン800円、ハンバーグ定食750円、はすの実定食(エビフライ、ハンバーグ、カツ?)850円、カレーライス600円、きつねそば/うどん550円、稲庭うどん800円等々。モーニングセットやテイクアウトもあったようだ。
そのレストランはすの実が、2024年9月末で閉店した。最終営業日は9月26日。
9月下旬の「レストラン「はすの実」 スタッフ一同」名義の掲示「閉店のお知らせ」では、「突然のお知らせで恐縮ですが、弊店は諸般の事情により」営業終了・閉店するとされていた。「諸般の事情」とは、例によって食材や人件費の高騰で、採算が取れなかったのか。
10月以降は、9月で閉店した旨だけの掲示に替わっている。院内の他の場所や病院ホームページでの周知はなさそう。
10月下旬の外来受診の後、玄関ホールの記念会館通路近くで会計待ちしたところ、正午過ぎ30分ほどの間に3組ほどの外来患者(+付き添い)がやって来て閉店の掲示を見て、引き返したり、携帯電話で「レストラン、やめたんだと」と通話したりしていた。半日・1日がかりの通院になり、周りに飲食店が多くはない秋大病院にあって、レストランはすの実をアテにしていた患者、それが通院時の楽しみだった患者は、それなりにいたと思う。
そして、通院間隔が半年や1年という患者も少なくないはずだから、供食設備という大事なものがなくなったことを、確実にかつ長期間継続して周知しないといけないのではないだろうか。
職員用のほうは、引き続き使用できるらしい。ただ、食堂としてはやめて、場所だけ開放(弁当など持ちこんで食べるスペースとして)しているのかもしれない。9月までは、昼時には医師もけっこう行き来していた(今さっき診察してくれた先生と鉢合わせしたことも)。10月以降、医師はめっきり見かけなくなって、看護師やニチイ学館の事務の人たちがちらほら出入りするだけの感じ。
ところで、レストランはすの実を運営していたのは誰か?
大学生協ではなさそう。
一般財団法人 丁酉会(ていゆうかい)というのがある。医学部や病院の助成、職員・学生・患者の支援・福利厚生を目的とする団体。患者としては、病院向かいにある門前薬局(今は門内薬局ができちゃったけれど)や院内のローソンの運営(スタバは?)、待合スペースのテレビの寄贈など【3日追記・飲料自販機の管理も】で目にする。
たいていの医学部に同様の団体があるらしく、弘前大学医学部では一般財団法人 弘仁会(こうじんかい)があり、丁酉会にはないホームページが充実している。やはり、門前薬局、院内のローソンとドトールコーヒーショップを運営していて、さらに「弘仁会食堂」というのもやっている。
だから、はすの実も丁酉会運営かと思っていたが、違った。
「はすの実 閉店」などで検索したところ、ホテルアイリスのホームページがヒットした。スタッフ一同の張り紙と同じ内容がアップされていた。
ホテルアイリスといえば、由利本荘市本荘にあるシティホテル。本荘が地盤【7日追記・かつ本荘だけで事業展開している】だと思っていたので、驚いた。
アイリスのホームページの「会社概要」には「グループ施設」として、「田沢湖高原温泉郷「ロッジアイリス」、田沢湖高原温泉郷「ホテルグランド天空」、由利組合総合病院内「レストラン サンサーラ」、秋田大学医学部附属病院内「レストラン はすの実」」が挙げられていた。
どういう経緯で引き受けたのか、はすの実だけが秋田市で飛び地のように営業していた。それも営業効率を悪くしていたのでは。
新たな運営者がいれば、はすの実復活となるだろうか。
【3日コメントいただき追記】9月24日付で、秋田大学のサイトに「病院レストラン及び職員食堂の運営事業者を以下のとおり募集します。」との「公告」がアップされていた。運営委託期間は「令和7年1月1日~令和 10 年3月 31 日」なので、新たな運営者を選定して、2025年始の営業再開を目指しているようだ。(以上追記)
●Wi-Fi ひっそりと開始
以前の記事で触れたように、秋大病院の患者が利用できるネット接続は「外来・病棟では原則として、Wi-Fi設備はございません。」「無料Wi-Fiは、売店、コーヒーショップ、院内レストランで接続が可能です。」とされていた。
すなわち、病院が直接提供する入院病棟の個室のほか、各テナントが提供するローソン、スターバックス、はすの実のみで接続できた。
入院中や外来の会計待ちの暇つぶしで、通信料金を節約してネットを使いたい時は、ローソン前のベンチ(脳神経内科や放射線科などの待合が本来なのだろうけど、昼頃にはその患者は少なそう)で、ローソンのWi-Fiを使わせてもらっていた。だけど、ローソンのWi-Fiはつながりが悪い(電波が弱かったり、途中で切れたり)ことがけっこうあってイマイチだった。
ところが、2024年の途中から、外来棟、入院病棟とも、病院によるフリーWi-Fiの提供が始まった。
外来の診療科の掲示板で、その小さな張り紙を見つけたのは10月のこと。改めて病院のホームページを見ると、掲示と同じものが2024年8月13日付と思わしきファイル名でアップされていた。
パスワード入力が必要。動画や大サイズのダウンロードは遠慮する等、注意事項がある。
接続すると、とても快適。ローソンのWi-Fiなど比べ物にならない。認知されていなくて、接続者が少ないせいなのかもしれないけれど。
少なくとも外来フロア内なら、どこでも最強の電波強度で、途中で切れることもない。会計待ちだけでなく、診察待ちや中央検査部での採血待ち時も使える。玄関から外に出ると、すぐにつながらなくなるので、バス停や駐車場では使えないと思われる。
一部のアプリ(例えばビューカードアプリ)が接続できなかったり、プロバイダーのメールの受信などはできなそうだったりするが、ネットサーフィンをする分には問題ない。
利用可能時間は6時から21時とされ、入院病棟の消灯中は使えないことになっている。
とある情報筋によれば、消灯中は、Wi-Fiにつながりはするものの、「インターネット接続なし」の状態になるとのこと(さらに、入院病棟大部屋での電波強度も悪くないようだ)。
募集公告が9月24日付で、3か月のブランクができているわけなので、少々ドタバタした印象もあります。
昔は病院の食堂って、中通の旧日赤はじめ、地下が多かった気がしますが、秋大もそうだったのですね。イヤタカなら引き受けそうですが、今はアイリスだったとは意外でした。
Wi-Fiは、昨年末の患者アンケートで要望が複数件上がっていました。弘前大学病院では昨年開始したそうです。
Yahooとかポイントサイトなどに表示される動画広告は、通常通り再生されてしまいます。お願いベースで制限はかかっていないのか、それともYouTubeなどはサイトごと制限しているのでしょうか。動画はともかく、radikoは入院生活の暇つぶしに使えたらいいでしょうね。
WI-FI開始されましたか。相当遅い開業でした。
動画お断りが出ていたらYUTUBEはアクセス制限されているのかな?
だったらradikoはどうなのだろう?
ダメならVPNをかませて・・などと妄想がツタのように伸びます。
でも入院どころか通院もしていない私が気にしてもしょうがないですね。
この手のWI-FIはradikoだと東京判定になる事が多いのだそうです。
大学病院では無いのですが近くのクリニックに通院し始めてお昼にはすの実に行ったら閉まってて驚きました。
あの近くはラーメン屋さんは多いのですが定食屋さんはあんまり無い印象。
大きい病院で食堂が無いのは秋大病院くらいでしょうか。
レストランの募集をかけているのでまた営業するかも知れませんね。(ネットでPDFファイル形式でヒットします)
委託期間が3年間なので「はしの実」は更新せず止めたのかも。
改築される昔に地下一階に食堂があって美味しかったです。
確かイヤタカグループでやっていたと聞いたことがありました。
すごく元気なおばさんが切り盛りしてこちらも元気を貰いました。