広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田であのパンを発見!

2011-09-11 21:07:45 | ランチパック
青森・秋田・山形などで展開するイオン系列の「マックスバリュ東北」の各店舗では、毎月第2日曜日に、全商品が5%引きなる「バリュ・デー」が開催される。
今日がその日だったが、ヤマザキランチパックの定番商品(ツナマヨなど)が98円(の5%引き)とのことなので、マックスバリュ茨島店(以前の記事)へ行ってみた。

98円のランチパックは、おそらく100個単位で山積みになっていたのだが、僕はそれは買わなかった。もっと魅力的な商品があったから。
買ったのはこの2つ
左はおなじみ、たけや製パンが受託製造している「ヤマザキクリームパン」。普段は98円、底値で78円かと思うが、今日は88円(の5%引き)。
そして右が、なんと! 「工藤パン イギリストースト」!!!
「TK(たけや)」製のパンと工藤パン
青森のローカルパンである、イギリストーストが秋田で売られていたのだ!
イギリストーストに限らず、工藤パンの製品が秋田で(というか青森県外で)売られること自体、とても珍しい。
※「工藤パン」は秋田のたけや製パンに相当する企業(どちらもヤマザキと提携している)。そして「イギリストースト」は秋田でいえば「アベックトースト」的位置付けの“県民食”。以前の記事

マックスバリュ茨島店では、ランチパックの山の近くにイギリストーストが積まれており、「『秘密のケンミンSHOW』で紹介された青森の・・・」というPOPとともに、ノーマル版と派生商品2種(たぶん以前紹介した「ブレンドコーヒークリーム」と新商品「女峰ジャム&マーガリン」)の計3種類が、いずれも98円(の5%引き)で売られていた。青森での特売価格と同じだから、安い。
数は数十個くらいだろうか。ランチパックほど数が多くないので、あまり目立たなかったが、発見した時は感動した!
レシート
レシートにも「工藤 イギリストースト」と表示される。(上の行の半角「クリームパン」はメーカー名もないのに)
POSデータ(バーコードと商品名の対応)はマックスバリュ東北管轄各店で共通だろうから、特別なことではないのだろうけど、これにも感動。
(僕はいつもセルフレジで精算している。すっかり慣れたし、通常レジより待ち時間が短い。レジ袋辞退スタンプは、“監視係”の人が押してくれる。ちょっと戸惑うのが、下に写真があるリンゴなど、形が不規則な商品に貼られたバーコードを読み込ませること。まだコツが分からない)

青森の一部スーパーでは、たけやの和菓子やバナナボートが売られているそうだが、パンに関しては、工藤・たけや間の縄張り意識があるのか、越境する例は知らなかった。
考えてみれば、マックスバリュ東北は、青森・秋田・山形に店舗展開しており、パンは各店舗ごとに地元から仕入れているそうなので、全体で見ると工藤・たけや・ヤマザキの3社いずれとも取り引きがある、数少ない企業といえる。その利点を活かしたのだろうか。
でも、マックスバリュ茨島店は、「扱い商品点数を絞り込み、大量に仕入れる」ことで低価格化を狙う店舗(実際、マックスバリュ他店より若干安い価格に設定されている商品がある)。そんな店が、わざわざ隣県からパンを仕入れていいの? って気もしなくもないが、個人的にはうれしいです。
今回のことは、特例なのか、変化の始まりなのか分からないが、今後に期待したい。
これからも売ってくれるのかな?
ちなみに、たけや「アベックトースト」は、通常の売り場(常設の棚の方)に118円(通常価格だと思うが、高い)でひっそりと並んでいた。


そういえば、当ブログでは、ノーマルなイギリストーストの中身は紹介していませんでした。ここで以前青森で購入した商品の写真を使ってご紹介しておきます。
イギリストースト(焦げ目がついているようにも見えるけど生)
アベックトースト同様、「トースト」という名なのにトーストされておらず(トーストパンを使ってるという意味だろう)、マーガリンプラス何かを2枚の食パンの間に挟んでいる。
アベックトーストとの外見上の相違点は、食パンがやや薄めの山型であること、1包装につき1組(2枚を貼り合わせて1組)入っていること。(アベックトーストは四角い食パンが2組=4枚入っている)

貼り合わさったパンを剥がすと、
マーガリンの中にグラニュー糖が輝く
マーガリンも砂糖もたっぷりなだけに、457kcalとなかなか(以前紹介した派生商品は300kcal台後半だった)。

食パンが苦手な僕でも食べたくなるのが、イギリストースト。
秋田県民なのに、アベックトーストよりもイギリストーストが好きな変わり者としてはうれしい、意外なところでの再会だった。

【18日追記】翌週18日にマックスバリュ茨島店に行ったところ、イギリストーストはもう置いていなかった。
【29日追記】27日に、イオン御所野店(旧ジャスコ)で、ノーマルとイチゴマーガリンが各98円で売られていた。山積みではなく、他のパンに混ざって少量置かれていた。(同店はイオン秋田中央店(旧サティ)に比べると、菓子・惣菜パンの種類が豊富な印象。)
【10月14日追記】10月14日に、ローソン秋田保戸野原の町地店でイチゴマーガリンが110円で売られていた(他は在庫切れだった可能性もある)。通常のパンコーナー内であり特設コーナーではないが、「青森のSoul food」とかいう小さなPOPが付いてた。
また、昨年以前は秋田のローソンではどこも扱っていなかった、ヤマザキランチパックのツナマヨやタマゴもあった。
【11月17日追記】ドン・キホーテでも売られていた。こちらの記事末尾で触れています。
【11月20日追記】マックスバリュ茨島店で、イギリストースト3種類が再度売られていた。
※期間限定の派生商品も秋田で売られていた。2012年1月の製品
【2012年3月20日追記】イオン秋田中央店でも菓子パン98円セールでイギリストースト3種類が売られているのを確認。


ネットで見つけた情報によれば、仙台市若林区の「生鮮館むらぬし」という店では、たけやや工藤パン、両方を売っているらしい。どうやって仕入れていて、どのくらい需要があるのだろう。


マックスバリュの青果コーナーには、
赤い早生リンゴが並んでいた(青森産「未希ライフ」と秋田産「つがる」)
秋です。
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大館駅

2011-09-09 20:59:20 | 秋田のいろいろ
7月に青森に行った時の途中の話題を、遅ればせながらアップします。
青森県境に近い、秋田県大館市のJR大館駅について。※2008年10月にも一部取り上げています

大館駅は、人口7万人の大館市の玄関口(中心市街地とはやや離れている)で、奥羽本線と花輪線が乗り入れる。特急列車を含めて定期列車はすべてが停車し、普通列車は大館が始発/終着のものが多く、それ以外でも長時間停車する列車もある。
乗務員の基地である大館運輸区やJR貨物の駅も置かれていて、列車運行上重要な駅。
2010年度の1日平均乗車人員は1110人(降車は含まない)。街の規模、通学の利用が相当あること、秋田や弘前との間の公共交通機関が鉄道しかない(高速バスなどがない)ことを考えれば、思ったよりも少ないと感じる。
JR東日本の資料に基づいて秋田県内の駅で比較する(見落としがあるかもしれません)と、秋田駅(11369人)に続いて土崎、追分、横手、大曲、羽後本荘、大館、新屋、羽後牛島、能代、湯沢、角館、東能代という順。

2008年の記事ではホームと食べ物だけだったので、今回は駅の建物や設備を中心に紹介します。
冒頭の写真のように、大館駅は、横に長くて平べったい、いかにも「国鉄の駅」といった風情の駅舎。(←当ブログでよく使う言い回しです)出入り口はこちら側(南側)にしかない。
Wikipediaによれば、火災で消失したため、1955(昭和30)年末に建てられた駅舎のようだ。先代の秋田駅舎よりも5年ほど古いことになる。
2階建てのようだが、一般人が立ち入りできるのは1階だけ。2階は駅前広場に面して窓がずらりと並んだ一種の“ガラス張り”の廊下(?)になっていて、窓に旅行商品などの宣伝が貼られている。
大館運輸区は別棟のはずだが、2階には何が入ってるんだろう?
上の写真、左端はJRのコンビニ「NEWDAYS」。
右奥の白と黄緑の構造物は、新しくできた屋根付きの歩行者用跨線橋。裏側にある県立大館国際情報学院(2005年開校の大館商業高校を再編した中高一貫校)などのある駅北側へつながる。
【2014年4月21日追記】和歌山県のJR西日本・紀勢本線の新宮駅舎も、2階がガラス張りで横に長い、大館駅とよく似た構造。1952(昭和27)年竣工だから、ほぼ同時期。


大館といえば、秋田犬(あきた“いぬ”。あきた“けん”じゃありません)。
あの「忠犬ハチ公」も大館生まれで、1924(大正13)年にここ大館駅から列車で東京へ運ばれたそうだ。
ハチ公といえば銅像で、ハチ公の銅像といえば東京の渋谷駅を連想する方が多いはずだが、大館駅にもある。
見づらいですが、こちら
渋谷のハチ公像は、晩年の姿に忠実に左耳が垂れているそうだが、こちらは両耳が立っている。若い頃の姿ということか。
ハチ公像が設置されたのは、渋谷駅は1934(昭和9)年、大館駅は1935年。しかし、いずれも戦時中の金属供出で姿を消した。
終戦後、渋谷では1948年に再建されて、それが現在まで親しまれているわけだが、大館に再びハチ公が姿を現したのは遅く、1987年だった。

ところで、上の写真を見ると、ハチ公像の後ろにも、何か銅像がある。それが、
「秋田犬の像」
1964年に設置された、親子の秋田犬の銅像。題字は1955年から1979年まで秋田県知事を務めた小畑勇二郎氏によるもののようだ。
僕は「秋田犬の群像」という名だと思い込んでいたが、正式には「~の像」だった。でも、例えば大館市役所のホームページ(http://www.city.odate.akita.jp/dcity/sitemanager.nsf/doc/hachi)でも、「忠犬ハチ公の若い頃の姿を中心に「秋田犬群像」が大館駅前に建設されました。」とあるように、「群像」と呼ぶこともある。おそらくハチ公(単独の)像と区別するために「群像」とするのだろう。

群像の前にハチ公が設置されたため、現在は2つの秋田犬の銅像が重なってしまっている。
そのため、たしか、群像をどこかへ移転させようという計画というか構想があったような話を耳にした記憶がある。それはだいぶ前のことだったので、結局は立ち消えになり、引き続きハチ公と群像が揃って大館駅前を見守ることに落ち着いたのだろうか。

今まで意識していなかったけれど、大館のハチ公が置かれている場所。
ハチ公の視線の先は駅正面出口
渋谷駅で飼い主を待ち続けたハチ公と同じく、大館駅の銅像も、降りてくる人たちを「出迎えて」いるのだった。
屋根上の大時計も味わいがある。
冬の光景

もう1つ、大館といえば「花善」の駅弁「鶏めし」も有名。(秋田駅などでも購入できるけれど、できたてはまた格別)
2つ上の写真に戻りますが、2つの銅像の後ろ(道路を渡った向こう)にある黒い建物がその花善(玄関周辺がリニューアルされたかな)。作り立ての駅弁のほか、お食事処もあって「鶏めし御膳」などが食べられる。
同じ写真の左に見えるのが、秋北バスのバス乗り場。すぐ近くに秋北バスの本社があり、そこがやや大きい「駅前バスステーション」、中心部に「秋北バスターミナル」があるので、駅前は単なるバス停といった感じ。いちおう、高速バスなども停車するが、乗降は少なく、すぐに折り返して出て行くことが多い。


駅の中へ。入ってすぐ右が、
びゅうプラザ兼みどりの窓口
もう10年ほど経つかと思うが、みどりの窓口とJR東日本の旅行会社「びゅうプラザ」が一体化したものに改装された(中で窓口は分かれている)。
この部分だけ今風で、ちょっと場違いの雰囲気がするけれど、このように改装したということは、当分駅舎改築はないということだろうか。

正面入口のまっすぐが、自動券売機と改札口。
節電消灯中
タッチパネル式の近距離券売機が2台と、いつの間にか指定席券売機が1台設置されていた。
改札口は自動改札化されていない。秋田県内の主要都市の駅で自動改札でない駅って、大館と湯沢くらいだろう(横手は新駅舎になれば・・・?)。
したがって、列車発車の10分ほど前に案内放送が流れ、駅員がボックスに立って改札が始まるという、昔ながらの東北や北海道の駅の改札スタイルが見られる。

そんな事情もあり、待合室で改札開始を待つ人が多い。
改札口に向かって左側(びゅうプラザの向かい)が待合室。最近の駅のと比べると、かなり広い。
こちらも節電のため消灯中
待合室が以前より余計にだだっ広くなった気がしたが、以前この辺りにあった食堂(2005年まではそば屋)が2007年、売店が2010年にそれぞれ閉店していたのだった。
これにより、駅内から飲食店はなくなったが、売店の方は末期は隣のコンビニ「NEWDAYS」と同じ所が経営(JR東日本秋田支社の子会社「ジェイアールアトリス」)しており、重複していたのを整理した形になるので、あまり不便ではないだろう。待合室後方にも出入り口があり、そこがトイレやNEWDAYS前への近道。
売店の跡地は、上の写真の奥(線路側)、ポスターや写真のかかった壁付近だが、ベンチが置かれて待合スペースが拡大されたほか、観光案内所のカウンター(写真左端の白いもの)ができていた(2011年1月13日からとのこと)。

待合室内にはテレビがある。しかも2台。
右側と左側
節電のためと称して、電力消費が多い昼間だけ点けるのもおかしい気がするけど。

地デジ推進のため、NHKが総合テレビ専用の薄型テレビを、全国各地の駅や公共施設に設置しているが、右側のはそれだと思われる(NHKのロゴが貼ってある)。
ただし、薄型以前にも、同じ場所にテレビがあったような記憶もある。
そのすぐ左(待合室全体で見ると真ん中)にもテレビがあって、これはブラウン管のアナログテレビ(行ったのはアナログ放送終了前)。
「テレビもラジオもABS秋田放送」(ABS秋田放送のロゴが古臭いが、今もこれが現役)
ABS固定のテレビ。アナログ放送が終わった7月24日以降、どうなっているのだろう。※地デジ化後の様子(記事中ほど)

この状態、2台のテレビが近接して設置され、両方とも音が出ているわけで、ウルサイ!
どちらかを視聴するにしても、それなりの集中力が求められる。
広い待合室なのだから、もっと離して設置できないものでしょうか。


ところで、駅の男子トイレの手洗いにあった、注意書き。
「雑巾の水洗いは禁止します」
清掃担当者向けなわけはないから、外部からわざわざここに雑巾を持ち込んで洗ったり絞ったりする人がいるってことなんだろうか?


改札を通って、ホームへ。
1番線が奥羽本線上り、2番線が下り、3番線が花輪線と一部奥羽本線(大館始発の特急つがるなど)の乗り場。
1番線
1番線は改札口直結で、幅が広い。これも国鉄の駅らしい造り。
2008年に紹介したように、1番線の広さを活かしてオブジェなどを置いている。
左は常設の「ハチ公神社」。そして右に窓がある
この窓、現在は観光案内所が(この壁の裏側の)待合室内にあることの表示と、案内所の通風の役目しかしていないようだが、売店があった当時は、ここからも商品を購入できたのだろう。
大館駅のホームには、売店や立ち売りはなく、自動販売機しかない。

2・3番線への階段付近へ進むと、今度はドアがある。

賢明な方はお分かりかもしれないけれど、
コンビニ「NEWDAYS」への出入り口もホームにあるのです
ドアには鈴が付いていた。
このドアから店の外へ出ることはできない旨の掲示がある
札幌の円山動物園のセブンイレブン同様、外部からも出入りできるし、有料区画(駅や園)の入場・入園者も利用できる構造になっているが、改札口や入場門とは異なり、相互の出入りはできないわけだ。

このドアの利用者がどのくらいいるか分からないが、大館で長時間停車する列車の客や、待ち時間が長いけれどきっぷの都合で途中下車できない人には便利なシステムだし、1つの店舗で内外両方の客に対応できるから、店側にしても好都合だろう。
僕も、5分ほどの停車時間を利用して買い物したことがある。車内販売もない列車だったので、助かった。

花善の鶏めしの表示があるが、常時あるわけではないようだし、場合によっては向かいの製造元に電話をかけて届けてもらうこともあるようだ。だから、短い停車時間で鶏めしを買うのはやめた方がよさそうだし、通学時間帯などと重なればレジが混雑しているかもしれないので、注意。
※鶏めしは花善へ直接電話予約すれば、ホームまで届けてくれます。

大館駅のNEWDAYSでも、Suica等の交通系電子マネーでの決済が可能。(ホームの自販機では使用できないはず)
コンビニ弁当や雑誌など一般的なコンビニの品揃えのほか、お土産もけっこう揃っている(銘菓「明けがらす」や「煉屋バナナ」もたしかある)。
2008年に待合室の売店で購入した「なると餅」も、コンビニに場所を移して販売されており、変わらない味だった。
前回は6個入り(700円)だったけど、今回は3個入り(350円)しかなかった


マイクロソフトのかな漢字変換システム「MS-IME」で、「ちゅうけんはちこう」と変換すると、「中堅ハチ公」だって・・・「ベテランハチ公」なんてのもいるのでしょうか。

【2017年4月29日追記】その後の変化。
2017年3月をもって、びゅうプラザが廃止。
2017年に花善の本社・食堂が新築。従来の建物は1957年築だった。
2021年頃までに、駅舎の改築・観光施設設置計画あり。2つの像は移設される見込み。
【2018年3月25日追記】2018年4月1日の変化。
自動改札機設置(この記事後半に写真)。みどりの窓口の営業時間が6時~21時から8時~19時に短縮。
2019年正月の状況
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青い森鉄道

2011-09-07 20:27:53 | 津軽のいろいろ
※この記事の内容は津軽地方のことではありませんが、便宜上「津軽のいろいろ」カテゴリーにします。
三沢駅から、旧JR東北本線だった第3セクター鉄道「青い森鉄道」に乗り換えて青森へ。

(ミニではなくフル規格の)新幹線開業後の「並行在来線」のあり方として、最近はJRから経営分離されて第3セクター鉄道化されるのが一般的。
昨日まで特急が行き交っていたのに、新幹線開業の日からは普通列車だけの運賃が割高な路線に変わってしまうことになる。ショートカットする新幹線の路線からは取り残され、交通アクセスが悪くなってしまう街もある。

盛岡以北の東北本線もそうで、2002年の盛岡-八戸開業時には岩手県側が「いわて銀河鉄道」、青森県側が「青い森鉄道」となった(この段階では八戸以北はJRのままだったので、東北本線が分断されていた形)。
その後、昨年末の新青森開業時に、八戸-青森間も青い森鉄道となった。(途中で接続する八戸線や大湊線は、JR経営のまま)
青い森鉄道の営業距離は121.9kmになり、現在運行されている第3セクター鉄道としては最長(2006年に廃止された「北海道ちほく高原鉄道」はもっと長くて140.0km)。

ちなみに、北海道方面と首都圏を結ぶJRの貨物列車や寝台特急は、第3セクター鉄道に乗り入れ運転する形で、引き続き走っている。(JRから3セク両社へは、線路使用料が支払われる)
東日本大震災で太平洋側の道路・鉄道網が寸断されて、首都圏から東北地方へのガソリンや灯油の供給が滞った際には、比較的復旧が早かった上越線・羽越本線・奥羽本線・いわて銀河鉄道を経由して盛岡へ向かう、日本海側・青森を迂回する緊急輸送列車が運行された。もちろん青い森鉄道もその経路となり、大きな役割を果たしたのだが、そのことを知る人は多くないだろう。


この記事で紹介する区間周辺の略図。主要駅のみ
※この記事では、三沢以北を紹介するので、八戸以南の岩手県境部については割愛します。
八戸以北の青い森鉄道は、八戸・三沢・青森と青森県の主要都市を結ぶ。東北新幹線のルートとずれているので途中に新幹線の駅はない。運行されているのは普通列車(一部快速)のみ。一部列車は周辺のJR線に乗り入れる直通運転をしており、奥羽本線・大湊線直通のハイブリッド車を使った「リゾートあすなろ下北」も走る。
※「リゾートあすなろ下北」は、全席指定で青い森鉄道内のみの利用は不可(=乗る駅か降りる駅どちらかがJR線内でないといけない)


この区間のダイヤを全体的にざっと見ると、青森駅から青森市郊外の「浅虫温泉」駅やその先の大湊線と接続する「野辺地(のへじ)」駅で折り返す列車が何本か設定されているため、青森市近郊では、1時間に1本前後が運転されている。
一方、青森から野辺地より先、三沢・八戸方面では、1~2時間に1本程度。(三沢-八戸間の短区間列車も若干ある)

青い森鉄道完結の普通列車は全列車が2両編成で、ワンマン運転。
車両の性能としては2両編成を複数つないで4両以上での運転もできるが、現在は車両数に余裕がないためできないという。
その結果、朝のラッシュ時にJR時代は4両で運転していた電車も、3セク化で2両になってしまい、三沢-八戸間での混雑が激しくなったと苦情が出て、何とか車両をやり繰りして、列車を1本増発したことがあった。



青い森鉄道の車両はこれ(他にもJRの車両などが乗り入れる)。
「青い森701系電車」三沢駅にて
正式な形式名として「青い森」と日本語が入るのが、ちょっとおもしろい。
だけど、何のことはない、秋田地区(奥羽・羽越本線)でもおなじみ、JR東日本「701系電車」と同型。
「青い森701」形はJR東日本で言うところの「クモハ701」形(=モーター付き、トイレなし。対になるモーターなしトイレ付きの形式は青い森700、クハ700)
鉄道の発足時に新しく製造したものが1本(2両×1編成)と、JR東日本から譲渡された車両が8本(2両×8編成)ある。JRからの譲渡車両は、かつて盛岡や青森に所属し、東北本線を走っていた車両で、「701系」から「青い森701系」に改名(改形式)したことになる。

下の写真の八戸行きの電車はJRから譲渡された車両で、水色をベースに青い森鉄道のキャラクター「モーリー」が散りばめられた外観に変更されている。
【7日23時追記】“青い”森鉄道なんだから、水色でなく青色にすればよさそうなものだが、いわて銀河鉄道のイメージカラーが青というか紺色なので、重なるのを避けたのだろうか?
モーリーです
↑車両正面下の連結器カバーには薄れているが「JR」のロゴがある(秋田支社のものと同タイプ)。ここまでは気にしていないのかな?

譲渡されてまだ塗装が変更されていない車両もあった。
新青森にて。ワンマンなのに車掌が乗ってる? 秋田支社仕様と異なり、パンタグラフが大きいのも特徴
JR東日本秋田支社のピンク色帯の色違い、盛岡支社の青紫色の帯はそのままに、小さめのモーリーを描いている。JRロゴの上には、青い森鉄道のロゴを貼っている。
これは暫定的なデザインで、順次、水色に変更されているようだ。

変更前の車両
「青い森700-6」の下に、JR当時の形式と製造番号「クハ700-1005」が浮き出ていた。(水色に塗装変更されると表示位置が変わり、元の表記は見えなくなると思われる)




今回乗った列車は、三沢発10時41分の八戸方面から来る青森行き。三沢-青森間75.0キロを1時間11分で走る(停車時間含めて計算する平均速度である「表定速度」は63.4km/h)。
三沢駅の下り時刻表は、9時07分、10時41分、13時05分。三沢-浅虫温泉間では、1時間半ぶりの列車で、次は2時間以上後ということになる。
三沢の駅名標
蛍光灯が入った電照式の駅名標(吊り下げて設置するタイプ)も含めて、JR当時の枠をそのまま活かしたと思われるが、文字サイズは若干小さくなっていると思う。

三沢でだいぶ降り、同じくらいが乗車。それでも車内は若干空席がある程度で発車。車内は秋田と同じロングシート(窓を背にして座るいわゆる通勤電車タイプ。自社発注の1本だけは、そうでない座席も一部あるようだ)。
701系電車の車両としての最高運転速度は、110km/h。
しかし、秋田地区では線路の状態が悪いため、奥羽本線の秋田-大曲間でしかフルスピードでの走行ができない(他区間は95km/h)。秋田の701系はせっかくの車両の性能を活かし切れていないことになる。
ところが、こちらはさすが元東北本線。多くの区間で100km/h以上で走行していたようだ。
秋田の電車に乗り慣れた者の感覚としては、びゅんびゅん飛ばしているように感じた(表定速度からすると奥羽本線とそんなに違わないが、普通列車としては速い方だと思う)。


三沢から25分ほどで野辺地に到着。
降りる人もいるが、大量に乗車してきた。
青森へちょっとお出かけというような地元の人(若者とお年寄りが多いかな)のほか、野辺地止まりのJR大湊線の快速列車から乗り換えてきた大きな荷物の旅行客などで、通路もほとんどふさがった。ぎゅうぎゅう詰めまではいかないが、車内の移動は難しい状況。

僕は列車の前の方にいたのだが、野辺地駅から制服を着た女性が乗り込んできた。最近、地方鉄道で増えている「アテンダント」だ。
青い森鉄道では、アテンダントは各駅に所属し、駅での案内と車内での案内の両方を行っているらしい。そういえば三沢駅の券売機の辺りにも立っていた。(他の鉄道では、車内での案内だけを行うところも多い)

アテンダントは野辺地発車後、運転席に入ってマイクを使って、自己紹介と「ご不明の点があればお尋ねください」などとアナウンスをしたが、放送が終わると、乗客のスペースに戻って立っていた。
途中駅では、車内を見渡して降り損ねている客がいないか、ホームに下りて乗り損ねている客がいないか確認していたようだ。(ワンマン運転なので、無人駅では降車客からのきっぷ・運賃収受を車内で行うが、これは運転士が担当し、アテンダントはノータッチ)
アテンダントは車掌などの乗務員ではなく、あくまで案内役であり、列車運行に対して何の権限もなく、それ以上のことができないのは分かるし、この混雑では車内を巡回するわけにもいかないのも分かるが、正直言ってジャマなような・・・

唯一、走行中に後ろから女性客がやって来て、「このきっぷで新青森まで乗車できるか」といったようなことを聞いていたようだが、「新青森駅の改札口で精算を」と答えていたようだ。アテンダントは乗車券の販売もしない。
乗車券は売らないが、9月5日からモーリーのピンバッジの車内販売は行っているらしい。やるべきことが違うような・・・

ちなみに、「あおいもり鉄道」と言う時のアクセント。僕は「お」にアクセントを置く(「葵」と言う時みたいに)ものだと思っていて、それだと「青イモリ鉄道」みたいに聞こえるなと思っていた。
でも、このアテンダントさんは「お」と「り」2か所にアクセントを置いて発音しており、「青い/森」と確実に認識できた。これならイモリにはならない。
秋田では官民問わず何でもかんでも地元の名称に「こまち」(新幹線、球場、宿泊施設等々)を付けたがる傾向があるが、その青森版が「青い森」(信用金庫、公園、アリーナ等々)。最近は両県とも落ち着いてきたかな。



野辺地を過ぎると、車窓に海(陸奥湾)が見える。
僕はここを通るのは2回目だが、前回は夜だったので見えなかった。
初めて見る車窓を楽しみにしていたが、通路に立つ人越しにわずかに見えただけだった。

野辺地から25分で浅虫温泉。ここから先が青森市内で、あと20分ほどで青森到着。
浅虫温泉からも多くの客が乗ってきた。降りた人も多少いたので、混雑度は少し増した程度だったが、ベビーカーの赤ちゃん連れも乗ってきて、大変そう。


終点の青森到着前にアテンダントが放送をするかと思ったら、しなかった。
ワンマンの自動放送では、乗り換え列車のホームや時刻までは案内できないのだから、終点到着時こそ、利用の感謝と乗り継ぎ案内(特に新青森での接続など)を肉声でした方が親切で好感が持てると思うのだが。



観光シーズンの休日だったので、恒常的にこのような状態なのかは分からないし、鉄道側の車両数や財政的にも余裕がないのだろうが、もう少し増発するべきだと思う。(1列車当たりの車両を増やすよりも、短いままで便数を増やして乗車機会を増やした方がいいと思う)
JRから車両を借りるなどできないのだろうか。

本数が少ないこと以外にも、ダイヤ上に改善の余地を感じた。
例えば、午後に青森から三沢・八戸へ向かう場合。
青森駅発時刻は13時30分八戸行き、14時30分野辺地止まり、15時25分野辺地止まり、15時53分快速大湊行き(野辺地からJR乗り入れ)、16時12分八戸行き
となっている。
野辺地より先へは13時半を逃してしまうと、16時過ぎまで2時間半以上も空白がある。
まあ、JR奥羽本線の秋田-大館間でも、八郎潟や東能代より先では2時間ほど列車がない時間があるから、似たり寄ったりかもしれないが、東北本線は以前は特急が毎時間あったことを考えれば、不便になったと言えよう。

さらに、ダイヤをよく見ると、その空白時間を埋めている短区間列車の青森発14時30分野辺地行きは、終点野辺地に15時14分に到着する。
その野辺地では、大湊から来た快速「しもきた」八戸行きが15時10分に発車している。
野辺地周辺の時刻
つまり、青森からの列車が着くわずか4分前に八戸行きが出て行ってしまうのだ。
乗換えの手間が生じるとしても、あと4分何とかすれば、三沢・八戸へ行く列車が1本増え、1時間半以上早く到着できるのに。
とても“意地悪な”ダイヤだ。

野辺地で両列車を接続させることはできなかったのだろうか。
JRであれば、特急列車優先だったり、支社間の連携が悪かったり(←良いことではないが)して、このような意地悪ダイヤになってしまうことはたまにある。
でも、野辺地のケースは(JRからの乗り入れ列車とはいえ)1つの鉄道の中でのこと。列車本数も多くない中、4分程度の時刻なら、青い森鉄道だけの権限で何とでもできるはず。
八戸発16時06分の新幹線があるので、大湊方面からの接続を考えているとか、大湊線内からの通し客が多くて車両の輸送力がギリギリだとか、何らかの理由があるのかもしれないが、ともかく意図的に乗り継ぎを悪くしているようにしか思えない。
【8日追記】大湊線から来るJRの車両は、「キハ100」というやや小型の(車体長が短い)気動車が使われているはず。ワンマン運転だからその車両が1両か2両での運転となる。とすれば、やはり収容力の問題だろうか。

また、八戸駅での東北新幹線、仙台・東京方面との接続も、あまり考えていないように思える。(以前少し触れたように、三沢駅での十和田観光電鉄との接続も悪いが、それはとうてつの事情のような気もするので置いておきます)
【12月23日追記】12月16日の発表によれば、2012年3月のダイヤ改正において、午後の時間帯の青森-八戸直通列車の増発(上記上りでは14時台に新設)や八戸での新幹線接続の改善などが行われるとのこと。


もう1つ、新青森への直通列車が少ないのも不便。
青森駅を境に、青い森鉄道とJR奥羽本線・新青森を乗り入れる直通列車は2本だけ(リゾートあすなろは除く)で、他は青森駅で乗り換える必要がある。
これでは、青森駅より東側(浅虫温泉など)の青い森鉄道沿線住民が八戸へ行こうとすれば、上記の通り不便なダイヤの青い森鉄道で行くか、2度も乗り換えて(青森駅と新青森駅)新幹線で行くことになる。(バスを使う手もあるけど)

新青森駅には、十和田湖など観光地へのバスが乗り入れ、確かにアクセスが向上した。でも、より近い青森市内からのアクセスがこれではいけないと思う。
青森県では、新幹線開業後の「二次交通」の利便性を高める方針だったと思ったのだが・・・
新青森のホーム容量の限界もあるのだが、同じ青森市内なのだし、もう少し直通列車が多くてもいいと思う。




青い森鉄道の経営は楽ではないだろうから、そのためにひとりでも多くの客に利用してもらう努力をするべきだと思う。こんなダイヤでは、青い森鉄道が自分で自分の首を絞めていることになるし、「やる気」があるのかと勘ぐりたくさえなる。
同社は青森県を始め、沿線の市や町が出資している。住民の足として、あるいは地元を訪れる観光客のアクセス手段として、もっと便利にしようという気持ちはないのだろうか。

例えば秋田の3セクの秋田内陸縦貫鉄道や由利高原鉄道、あるいは青森の各私鉄も同じ境遇で苦労しているが、それら各社の多くは本当に人口が少なくて需要の少ない地域を走っていて、血のにじむような経営努力をしている。
一方、多少は人口が多い場所を走っていて一定の需要はあるはずだし、貨物列車の運行収入が入るなど、環境的には恵まれていると思える青い森鉄道ではどうなのだろうか。
そういえば、節電のご時勢、JR東日本(秋田支社)や十和田観光電鉄では、車内の蛍光灯を間引き点灯していたが、青い森鉄道の列車は通常通り、フル点灯だった。




三沢駅に話が戻りますが、
ホームの地面に、かつて走っていた新幹線接続特急の乗車位置表示が残っていた。
 
青森・弘前方面「つがる」/青森・函館方面「スーパー白鳥」と草
「つがる」は剥がそうとして、途中であきらめたのだろうか。「スーパー白鳥」は剥がそうとすらしなかったのか。
701系以外の車両がこのホームに停まることは、今後あるのだろうか。

駅名標の隣には
古めかしい「名所案内」
十和田湖や小川原湖の最寄駅のようなことを書いているが、今、この駅で降りてそこへ観光に向かう人など、皆無ではないだろうか。
小川原湖へのバスがあるように記載されているが、現在はないはず。十和田湖へも、青森または八戸駅発着のバス、あるいは十和田市経由で向かうのが普通。
いっそ、「十和田市現代美術館」にでも書き換えた方がいい。観光客を呼びたいのなら。



一度利用しただけの者が厳しいことばかり書いて申し訳ないが、新幹線開業によって不便になってしまった「影」の部分を見せ付けられた、青い森鉄道での移動だった。

山形新幹線や秋田新幹線は在来線のレール幅を広げただけの「ミニ新幹線」なので、普通列車もJR経営のまま(同じレールを使うのだから当然)。ダイヤや運賃も、ほぼミニ新幹線化前のものが受け継がれている。
ミニ新幹線は遅くて使い物にならない、秋田は東京からいちばん時間の掛かる東北の県庁所在地になってしまったという声もあるし、そもそも普通列車の利用者数などたかが知れているのだろうが、地域住民の足である鉄道を維持するという意味では、これも1つの正しい選択だったのではないかと、思ったりもした。


以下、余談。
三沢駅北側の踏切を示す、(運転士向けの)踏切番号表示
以前紹介したように、秋田支社管内では白地に青文字だが、こちらは緑色地に白文字。
おそらく、JR当時のままで、盛岡駅辺りからの通し番号ではないだろうか。
盛岡支社はだいぶ前から、この規格の表示板を設置しており、秋田支社が追随した形。


青森駅のホームをつなぐ跨線橋(おそらく青函連絡船があった当時からある)は、以前と大きな変化はないようだった。(JRと青い森鉄道で分かれたりしていない)
ホームへの下り口の発車標
明朝体で表示されているが、「新青森」の3文字だけはゴシック体。(他のホーム用のも同様。英字は他と同一書体)
1駅隣の新青森で終点ですよ、ということを分かりやすくしているのだろうか。


青森から乗り換えた奥羽本線の電車は、青い森鉄道と同じ701系だけど3両編成(3両編成の701系は秋田支社にだけ存在する)。ゆったりと座ることができた。
青い森鉄道と違って95km/hしか出せないし、青い森鉄道と違って車内の蛍光灯が間引き点灯されていたけれど、安心して乗車できたのは、僕が奥羽本線に乗り慣れているという理由だけではなかったはず。

長くなりましたが、今回の青森訪問記は、これで終わります。
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竿燈の知名度

2011-09-05 23:53:11 | 秋田のいろいろ
「ネプリーグ」という月曜19時台のフジテレビ系のクイズ番組がある。(スポンサーの関係等でフジ系列局でも放送時間が異なる場合あり)
お笑い芸人「ネプチューン」の3人+ゲスト2名のチームとゲスト5名のチームが対戦する形式。
出される問題は、チームごとに別々で、「誰もが知っていて当たり前の超常識問題(公式サイトより)」。

「問題は誰もが知っていて当たり前」かどうかはともかくけっこうためになるし、他の番組で多用されているCM前の繰り返しや無関係なトークがなく、今の時代としてはなかなか楽しめる番組だと思う。


今日放送分の問題に、こんなものがあった。
日本のお祭りの写真を5つ示し、それぞれの祭りの名称を(口頭で)答えろというもの。
5つの写真は、岸和田だんじり祭、よさこい祭り、阿波おどり、青森ねぶた祭、そして秋田竿燈まつりだった。(たぶん)

回答したのは、ネプチューンチームの方。
ルールは、5人の回答する順番があらかじめ決まっていて、5つのどれを答えてもよい。5人全体の制限時間は決まっているが各人の制限時間はなく、正解しないと次の人に回答権が移らない。
だから、基本的には、前半の回答者が難しいものを答え、後半の回答者を楽にさせてやるのだが、誰にも分からないものは後回しにされてしまい、5番目の回答者が悩んだ挙句、時間切れとなるケースもある。


この問題では、竿燈が「難しいもの」となってしまった。
他の回答者は他の4つを比較的たやすく答えて竿燈が残り、最後の原田泰造氏が答えられなかった。
時間切れ後のフリートークでは、他の4人の中には「秋田の」ということまでは分かった人もいたようだが「祇園祭じゃないし・・・」「提灯まつり?」などという声が出るばかりで、「竿燈」という言葉はついに出てこなかった。

回答の順番でなかったもう一方のチームは、東国原英夫氏、石原良純氏などの「インテリ軍団」。
「分かりますか?」と水を向けられると、こちらの5人は「竿燈」と口を揃えた。


かくいう僕も、だんじりやよさこいは分からなかった(知ってはいるが、似ているものと混同して断定できない)のだが、竿燈の知名度・認知度ってしょせん、この程度なのだ。

最近は、豪華客船ツアーが毎年来たり、各地で出張披露されるなど、昔よりは秋田の竿燈が知られている。
でも、知っているのは知っている人だけで、知らない人はやっぱり知らないのだ(←当たり前)。
あるいは、名前だけは知っているが、どんなものか知らないから写真を見ても名前が出てこないのだろう。そういう意味では、「知名度」はそれなりにあるが「認知度」が低いということ?
東北や秋田にそれほど関心のない人にしてみれば、東北の祭りといえば「ねぶた」だし、秋田の祭りは「なまはげ」程度の認識なのだろう。


竿燈は独自性があり、秋田らしい行事で、見た人の満足度も高い祭りだと思う。地元の者としては、より多くの人に竿燈を知ってほしい。【6日追記】PRに際しては、「知らない人が多い」ということを念頭に置き、謙虚な姿勢になって丁寧に宣伝するべきだと思う。
そして、既に竿燈を知ってくれている人、竿燈を見ようと秋田を訪れてくれる人、感動してまた訪れようと思ってくれる人ももっと大事にするべきだと思う。万人に知られていなくても、知っていて来てくれる人がほんとうに喜んで楽しんでくれる祭りというのもありかもしれない。
どっちにしても、竿燈はもっともっとがんばる余地がある(イベントとしての「竿燈まつり」の宣伝・運営の面で)と感じた、ネプリーグでした。
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深夜等矢印運用なし

2011-09-04 21:12:07 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部方面~有楽町~国道13号線(古川添交差点)を結ぶ県道28号線。
その古川添交差点の1つ手前(通りの愛称としては「南有楽町通り」)のイオン秋田中央店(旧秋田サティ)前の信号機のお話。※交差点自体は無名。

奥が国道、後方が秋田市中心部、右がイオン
この交差点は、南北方向が県道、東側は楢山地区の住宅地へつながる市道、西側はイオン正面の駐車場出口とつながっている。
片方が店の駐車場という私有地であるのがやや珍しいが、形としてはどこにでもある十字路交差点。

現在は、矢印信号が設置されている。
県道側は南北両方とも青信号の後に右折矢印が出て、市道・イオン側では青信号の前に左折矢印が出る。(矢印の出るタイミングは各方向とも同時)

ここ数年、秋田県警では、従来矢印がなかった交差点に、右折矢印信号を追加設置している。右折事故や渋滞防止が目的だろう。
このイオン前では、右折に加えて、狭い道側の左折も設置しているのが、これもまたやや珍しい。
イオン駐車場から秋田市中心部側へ左折する車が比較的多いこと、県道を横断する歩行者もやや多いため、歩行者が青になる前に車をある程度左折させてしまうことを目的としているのではないだろうか。

その交差点に、最近(おそらく先々週後半から先週の間)、冒頭の写真のように「深夜等矢印運用なし」という表示板が設置された。
 
県道側(上の写真左)、市道・駐車場側(同右)両方の信号機に設置されていた。

つまり、夜の間は矢印信号を使わないよということのようだ。
「夜間押しボタン式」「夜間感応式」などは、全国どこでも見かけるが、こんな表示もあるとは初めて知った。
検索してみても、全国的に設置されているような情報は見当たらなかった。とても珍しいものなのかもしれない。

以前は矢印が夜間も点灯していて、今回初めて矢印の夜間使用を停止したのか、あるいは以前から夜間停止していたものの表示がない状態で、今回はその表示板を後から設置したのかは分からない。
でも、イオンが閉店する23時以降は、イオンへ出入りする信号機はほぼ無意味なわけだし、幹線道路の通行をスムーズにするために矢印を使わないのは妥当と言える。(実際には何時から何時まで矢印を使わないのか分からないが)



でも、この「深夜等矢印運用なし」という言い回し、なんていうか、若干、分かりづらい。

まず、「深夜等」というのが変わっている。「夜間」でなく、なぜ「深夜」で「等」が付くのか?
イオンの閉店が23時だから、その頃は「夜」じゃなくて「深夜」だということだろうか。
「等」は、朝方も停止するだろうから「早朝」を含めてということ? それともイオン休業日も停止するってこと?(今は年中無休だから違うか)

そして、「矢印の信号機を使わない」という意味を指す、「矢印運用なし」という言い回しも固いというか分かりづらい。こんなの教習所や免許講習でも習わないだろう。
じゃあ、どんな表現にすればいいんだと聞かれても困りますが。

秋田県警では、一時期「視覚障害者付加装置付」という表示があった。(音響式、視覚障害者用信号機付のことだが、現在はまた以前の「視覚障害者用~」に戻ったようだ)
それが正式な用語なのかもしれないが、運転中に一瞬で読解されなければ意味がないこと、運転者にはいろんな人がいることを考えれば、完結明瞭に越したことはないし、そもそもこんな表示自体いらないのかもしれない。

※別の似たような表示、警察庁が示していた表示の参考例についてはこちらの記事(下の方です)
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秋田との意外な関係

2011-09-03 23:47:46 | 秋田のいろいろ
テレビや新聞の受け売りで恐縮ですが、秋田と意外な関係があるもの・人について、個人的備忘のためにアップします。

●遠くで汽笛を聞きながらと秋田
7月30日にテレビ朝日系で放送された「朝だ!生です旅サラダ(大阪の朝日放送制作)」で、堀内孝雄氏が秋田を訪れていた。
堀内氏が「アリス」時代の1976年9月にリリースされた、「遠くで汽笛を聞きながら」のレコードジャケットの写真が、秋田で撮影されたものだという。
うっすらと雪が積もった朝焼け(?)の田舎の駅のホームの写真で、まっすぐに伸びる単線の線路や田んぼと思われる周囲の雪原、ホームの柱に電球が1つ灯っているのが印象的。
堀内氏はその場所を探して、訪れるべく、秋田へ来たのだった。

撮影場所探しそっちのけで秋田市内などを観光したのは遠回りだったが(←ご本人も突っ込んでいたが)、JR奥羽本線の横手駅にたどり着き、駅員に写真を見せると「これは醍醐駅ですね」とあっさり判明し、堀内氏が列車で降り立った。
横手駅から上り側に2駅隣(十文字の1つ手前)の横手市平鹿町(旧平鹿町)「醍醐(だいご)」駅で撮影されたものだった。


ジャケット写真では、線路の上に架線(電線)がないのだが、すなわち1975年10月に電化開業する前(正確にはその前の電化工事着工前か)の撮影ということになる。
現在は、もちろん架線が張られて、たしか電柱類はコンクリートに変わるなどしていたが、ジャケット写真のアングルは基本的に大きな変化はなかった。(写真には写っていないが、駅舎は建て替えられている)

秋田とは直接関係がないであろう名曲のジャケットが、秋田で撮影されていたとは知らなかった。昭和の、国鉄の鉄道の風景写真としても、貴重な記録かもしれない。

【2012年6月9日追記】2012年6月9日の朝日新聞「be(土曜版別刷り)」、「うたの旅人」でこの歌が取り上げられ、醍醐駅のことや写真が掲載された。
醍醐駅は「レコード会社のデザイン室にストックされていた写真の中から」偶然選ばれたもので、堀内氏は昨年の旅サラダに出演するまで「秋田県らしい、ということしか、番組で訪れるまで知らなかった」そうだ。
旅サラダの「放送後、アリスファンの間ではひそかな話題になったが、地元でも当時のいきさつを人はほとんどいない。」そうで、横手市内のレコード店員(61)は、発売間もない頃に女性客からジャケットの写真が醍醐駅であることを聞いたことくらいしか覚えていないという。

なお、記事冒頭では「2両編成のワンマン電車が」発車していく描写がある、一方、その横に掲載されている、夕闇迫る醍醐駅を発車していく電車の写真に写っているのは、車掌が乗務する3両編成の電車。(「N-2」という編成番号表示や、車掌の帽子のつばが少し見えている)
本文と写真が連動している必要はないのだろうし、2両も3両もたいして違わないけれど、ちょっと紛らわしい。

【2012年11月29日追記】2012年11月29日の秋田魁新報、県南地域面のコラム的な「地方点描」欄で、「醍醐駅」というタイトルでこのことに触れていた。「夕闇迫る雪景色の中」だそうだ。
「民放の紀行番組で、昨年7月に放映された。」とはあるが、さすがに朝日新聞土曜版のことには触れていない。



●アズミ大臣と秋田
※以下は特定の政党や政治家を支持するものでも、批判するものでもありません。

昨日発足した、ノダ内閣。
その財務大臣が、アズミジュン氏。
ミンシュ党の国会対策委員長で、宮城県石巻の自宅が震災の津波の被害を受けるなど、報道されることが多かった。(個人的には、話し方が新沼謙治氏に似ていると思う。彼は岩手県大船渡出身だけど、同じ三陸だから?)
アズミ氏にはそこまでしか知識がなかったが、今日の秋田魁新報社会面で、秋田と関係があることが分かった。

アズミ氏は、かつてNHKの記者だったそうだ。(それにしては話し方が垢抜けないような・・・)
そして、「1985年から約5年、秋田放送局に勤務した」のだそうだ。
記事では触れていないが、アズミ議員の公式サイトの経歴によれば、秋田が初任地。(サイトでは「秋田“支局”」となっているが、「秋田“放送局”」ですよ。自分の元勤務先の名前ぐらい、正確にお願いします。※NHKの放送局と支局は、明確に区別される別物)
その後、東京の政治部に異動し、1993年にNHKを退職している。

秋田に“アズミ記者”がいたのは、ぜんぜん印象になかった(アナウンサーと違ってあまりテレビに出ないし)。
ちなみに、現在「おはよう日本」キャスターの阿部渉アナウンサーが、初任地の秋田放送局にやって来たのが、1990年。入れ違いだったのだろうか。
内藤啓史(現名古屋局)、大沼ひろみ(今年から福井局の管理職!)両アナウンサーとは同職していたかもしれない。【4日追記】「ニュースウォッチ9」のナレーションをしている福井慎二アナウンサーも、秋田局にいたことがあり、たぶんこの頃だと思う。


さらにそれだけでなく、アズミ氏の夫人が、秋田市出身。
素子さん(48)という人(アズミ氏本人は49歳)で、旧姓・小林。「(夫人は)同局の元キャスター。同局在職中に知り合い、アズミさんが初出馬後、結婚した。」とのこと。
(アズミ氏の初出馬は1993年らしいが、その時は落選している)

NHK秋田のコバヤシモトコさんといえば、覚えている。
新聞では、現在の呼称に従って「キャスター」としているが、当時は「アシスタント」と呼ばれていたはず。NHKの正式な職員ではなく、期間を定めた契約職員のこと。
現在の契約キャスターは比較的長年(5年前後)同じ局に在籍したり、他県出身者もいるし、正職員のアナウンサーと同じ業務(1人でニュースを読むなど)をしているし、応募・採用前におそらくアナウンス学校みたいなところで基礎を身に着けているのだろう、初めてテレビに出るにしては皆さん上手。
しかし、当時は、地元出身者が1~2年だけ、男性アナウンサーと組んで夕方のニュースをちょっとだけ読むといった程度の扱い(まさにアシスタント)であり、あまり練習する機会もなかったのか、初めはたどたどしく、やっと慣れてきたかと思った頃に別の人に代わってしまっていたと記憶している。
そんな中、子どもながらに上手いなと思ったのか、僕の印象に残っていたのが、コバヤシモトコさんだった。たしか、秋田局での出演最終日に、「4月からは東京(のNHK)でラジオに出演します」とあいさつをしていたと思う。(【5日追記】秋田局アシスタントから東京のラジオへ移った人がいたのは確実。コバヤシさんじゃない可能性もあるが、たぶんコバヤシさんで間違いないと思う)
実力が認められて東京から声が掛かったのだろうと思っていたけれど、アズミ氏の後を追いかけて行ったことになる(あるいは逆にアズミ氏が追いかけた)のか。
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ミニDCと臨時列車続報

2011-09-01 22:04:04 | 秋田のいろいろ
先日のJRの秋の臨時列車の記事の続報です。

まず、いきなり話がそれますが、以前から話は出ていたけれど、昨日からの報道や秋田支社からの発表によれば、10月から12月まで、秋田県がJR東日本の「重点販売地域」に指定され、主に首都圏からの観光客誘致を図っていくという。
詳細は秋田支社のプレスリリースで(PDFファイル):http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20110831.pdf

2013年秋の「デスティネーションキャンペーン(DC)」を控え(実施が決定したらしい)、その前哨戦となる「ミニDC」的位置づけのようだ。
本番のDCは北海道から九州までJR全社共同で行うが、ミニDCは東日本単独で行うらしい。
秋田県大型観光キャンペーン“うめっすな! 秋田た・び・ご・ろ”」という名称や、ピンク色のナマハゲみたいなキャラクター「ちびっコ なまはげ がおたくん」、ポスター類も既に決まっている(上記JRの資料に掲載)。

県では、首都圏や秋田市で食のイベントの開催などを行うようだ。
JR側では、パック旅行やハイキングイベント、6日前までの予約で「こまち」が半額になる「えきねっと」の「お先にトクだ値」が設定されるほか、臨時列車も運転される。
その臨時列車というのが、前回紹介した列車たち(のうち秋田支社管内かつ秋田県内分)であったのだが、その話はちょっと置いておきます。

ハイキングの「駅からハイキング」の16コースのうち、11月5日に秋田駅発で「鎮守の森と新川の渡船場跡を歩く」というのがあった。これって、川尻の総社神社や秋田運河(旧雄物川)の新川橋近辺のことだろうか。シブイコースだけど、おもしろそう。
12月に弘前(青森県なのになぜか含まれている)や八郎潟のコースもあるけれど、雪が降らないかな・・・

特別企画乗車券(おトクなきっぷ)が2種類発売される。
いずれも2日間有効で、10月1日から12月31日までが利用期間(年末の混雑期も使えるのか)。発売は9月20日から。
秋田内陸線を経由し青森と角館・田沢湖を結ぶ「青森・田沢湖縦貫パス」が2600円、「秋田内陸線と県内のJR線の一部を利用できる「秋田マタギの里パス」が3000円(いずれもこども半額)。
資料には、「フリーエリア内のJR線と秋田内陸縦貫鉄道線の普通・快速列車が自由に乗り降りできる」ということ程度しか記載されておらず(リーフレットの画像らしきものも掲載されているが、判読不可能)、詳細は不明。
どちらも内陸線内は全区間で利用できそう。
JR区間では、前者は田沢湖-角館、鷹ノ巣-青森なのだろうか?(憶測です)
後者は、鷹ノ巣-東能代-秋田-大曲-角館という、内陸線を含めて一周となるコースではないだろうか。何年か前にも「マタギの里周遊きっぷ(3000円)」というのが出ていた。


で、この資料では、結局、臨時列車の詳細はあまり分からなかった。
そんな中、交通新聞社が運営するサイト「どこなびドットコム」の時刻表検索の存在を思い出した。時刻表を出版するJR系出版社だけあって、ここの時刻表は更新が早く、ローカル臨時列車の時刻表ももれなく掲載されているので、頼りになる。(他のサイトでは、臨時列車が載らなかったり、明らかに間違っていることがあるので注意)
ところが、7月21日でどこなびは閉鎖され、同社運営の「鉄道・旅行情報ウェブマガジン『トレたび』」に統合されていた。

でも、統合後も迅速で正確な時刻表検索は健在。
秋田支社の秋の臨時列車も、既にしっかり掲載されていた。
詳細に興味のある方は各自検索していただくとして、ここでは一部だけをご紹介します。

まず、問題の快速「ぐるっと鳥海」号。
やはり、“時計回り”(←前回は失礼しました)に一周する、秋田(奥羽本線)新庄(陸羽西線)余目(羽越本線)秋田のルート。秋田発7時44分、秋田着17時49分。
仙台支社と秋田支社の発表で、列車名、ダイヤともそれぞれ異なっていたが、秋田支社発表が正しかった。
途中停車駅は、
奥羽本線内:和田、刈和野、大曲、横手、十文字、湯沢、横堀、新庄
陸羽西線内:古口
羽越本線内:余目、酒田、象潟、羽後本荘
の13駅。

停車時間が長めの駅を挙げると、
横手8時58分~10時30分
新庄11時56分~12時02分
古口12時18分~12時30分
余目12時55分~13時30分
酒田13時42分~15時53分
なお、酒田→秋田間の時刻は、現在運行中の「リゾート鳥海」のダイヤ(酒田15時53分→秋田17時56分)とおおむね同じ。

まず、停車駅を見ると、奥羽本線内でこまめに停車し、羽越本線内で大雑把な印象。鳥海山にいちばん近い駅であろう、遊佐(リゾート鳥海は停車する)くらいには停まるかと思ったが。
奥羽本線の刈和野や横堀は、かつては急行列車が停まっていたはずだから、それを思い起こさせる。刈和野には、こまちの前身である特急「たざわ」の一部列車も停車していた。
でも、秋田市(旧河辺町)の和田駅には急行などが停まっていたことはなかったかもしれないし、快速も停まらない。各駅停車でない列車が和田に停車するのは、初めてかもしれない。

そして停車時間。
横手で1時間半も停まる。上記JRの資料には「横手駅前での歓迎イベントや市内観光」ができるとのことなので、新駅舎開業を記念して、いろいろ行うのだろう。
陸羽西線に入る山形県の新庄では6分停車。おそらく経路上唯一の駅弁販売駅だと思うが、買うのなら急がないと。
陸羽西線の途中駅、古口は12分。反対方向の定期列車と行き違いするためでもあるが、資料には「最上川の船下りを体験できる旅行商品を設定」とあるので、その利用者を降ろすのだろう。(船のりばは古口駅近く)
しかし、船下りをした人が、列車に戻るには、おそらくバスにでも乗らないとならないはず。そのためなのだろうか、酒田周辺でも長時間の停車がある。
羽越本線に入る余目駅では35分、そして酒田駅ではなんと2時間11分も停車!
酒田停車中に、秋田行きの特急と普通列車が1本ずつ追い抜いていく。


もう1つ、羽越本線のトロッコ風列車、快速「鳥海風っこ」号(秋田-象潟)も見ておく。
上り下りとも「リゾート鳥海」と近い時間帯。(すなわち、上記「ぐるっと鳥海」とも近い)
停車駅は、上下とも羽後牛島、新屋、羽後本荘だけ。いずれも停車時間は1分以下。
特急が停まる西目や仁賀保は通過(これはリゾート鳥海も同じ)し、秋田市内の羽後牛島と新屋には停まる。(ドアを開けない停車は他にもあると思われる)
どういう意味・目的で停車駅を区別しているのだろう。
トロッコ(風)列車なのだから、もう少しのんびり・ゆっくりしてもよさそうだけど。ずっと走っていると、風に“当たって”具合が悪くなりそうだし。

※記事中にあるイベントや列車等の値段、日付、時刻等については、利用時に公式な時刻表や窓口等でご確認いただくよう、お願いします。
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