秋田県のたけや製パン鏡餅に続いて、青森県の事情。
越後製菓・サトウ食品のほかに、たけや製パン製鏡餅(秋田県産もち米使用)がスーパーで売られる秋田県同様、青森県では工藤パン製鏡餅(青森県産もち米使用)が売られる。透明な袋に入ったものは、たけやと工藤パンそっくりで、見分けがつかないことだろう。
2021年の正月用(2020年末製造)で、工藤パンの珍しい鏡餅を知った。しかも、それが秋田市内のイオン(総合スーパーのイオン=旧ジャスコ・サティ)で売られていた。2021年末も売られており、イオンに並ぶ鏡餅ではそれ1点だけが工藤パン製だった。
2020年末に購入した。500円ほど。
上がピンクで下が白。紅白の鏡餅!!
ネットで調べると、金沢ではこのような上が赤い紅白の鏡餅が一般的とのこと。昔、金沢で年越ししたことがあったけど、気付かなかった。加賀藩主前田家の風習(ただし下が紅)にちなむらしく、越後製菓でも紅白バージョンを製造している。石川県内でも能登などは普通の白2段なんだそうで。
青森県で、紅白の鏡餅を伝統的に供えるという情報は見当たらなかった。
秋田県でも紅白鏡餅の風習はなく、秋田のイオンでの売れ行きは良くなかった。
工藤パンはどうしてこんな鏡餅を作って、イオン東北はどうして秋田の店舗で売ったのか。
ツイッターによれば、この正月、青森放送(RAB)のラジオスタジオで、この紅白鏡餅を飾っている。それを見て考えたのは、紅白だとなんとなくよりメデタイ感じがして、いわゆる「映える(ばえる)」ことを狙っているのか…
たけやの絵入り袋の鏡餅と同じく、餅を透明フィルムで包装し、脱酸素剤とともにさらに袋に入れて密閉した形態。
内側のフィルムは「内装」と呼ぶようで、外袋から出して内装だけの状態では、ひび割れやカビが生じる旨注記がある。
表示は「餅がのどに詰まらないように注意してお召し上がりください。」など懇切丁寧。
「紅白お供え餅 1号」280g
製造所は青森市油川のほうの第二工場。
前回の記事のたけや「鏡餅1号」は200gだったから、2社で号数の規格は一致しない。たけやでは「特2号」が290g、520円と、工藤パンの1号に近い。
米を炊く時の単位に「合」があるが、米1合から餅300g程度ができるとのこと。工藤パンの1号は1合に近い値ではあるが、謎の号数。
栄養成分は100g当たりで、白217kcal、紅216kcalなど微妙に違う。
鏡餅の上下のバランスって、こんなだっけ? 色が違うせいか、なんか不思議に見えてしまう。
たけやと違って、工藤パン公式ホームページには「季節のおすすめ」というページにひっそりと簡単に鏡餅の情報が掲載。
それによれば、同社の鏡餅は次の9点がラインナップされている。
「お供え餅」:小、1号、2号、3号、小(みかん付)、1号(みかん付)、2号(みかん付)。
「紅白お供え餅」: 1号、小(みかん付) 。
みかん付というのは、餅の上にプラスチック製のそれを載せて、袋を密閉した商品。ダイダイだと思っていたがミカンだそう。「(※みかんはイミテーションです。)」とも。たけやでは見たことがない。
前回紹介した、たけやの袋に絵柄を印刷したものは工藤パンではない。
ほかに切り餅が4商品。「杵つき切り餅(7入) 」の白、よもぎ、「切り餅(白)6入 」、「紅白切り餅(6入)」。※2018年末に、弘前でよもぎ切り餅を買ったが、6個入りだった。
紅白切り餅は、2021年末に秋田市内のマックスバリュで売っていた。
たけや製パンでは、切っていない新聞紙の半分くらいののし餅を見かけるが、このようなカットしてパックした切り餅は、ないかもしれない(たけやさんには、自社ホームページでの情報公開、というか宣伝をお願いしたい)。【1月8日追記】マックスバリュに、たけやのカット済み16切れ入りの切り餅があった。のし餅にはハーフサイズも。
青森ならではで、工藤パンの正月商品といえば「口取り菓子」。
工藤パンでは干支など単品の上生菓子も作っているが、青森では縁起物をかたどった上生菓子をセットにしたものが好まれる。工藤パンでは品数の違いで松・竹・梅・福・松竹梅(←これで1つ)のセットがあるようだ。あんこ好きにはたまらない。
2019年正月に「松」、2020年正月に「竹」を紹介した。
青森から進出したハッピー・ドラッグの秋田市内の店舗でも、工藤パンの口取りセットを売っている。竹と梅を仕入れるのが定番のようで、今回は竹を590円(値引かれる前だった)で購入。中身は2019年と同一だった。
2021年は梅を買っていたのだけど、アップしていなかったので、この機会に。こちらもたぶん今回と同一。
工藤の和菓子 口取り 梅
値下げされて200円。第二工場製、6個入り。計710kcal。
梅、海老、マロンあん、雲平(緑)、さくらんぼ、鯛。
工藤パンの口取りセットは、お菓子の組み合わせの違いが、名称と価格の違い。
ただ、松のねりきりは松セットだけ、竹のねりきりは松、竹、松竹梅だけに入るなど、ある程度、商品名との整合性も考慮していそう。ちなみに、さくらんぼのねりきりは、竹以外の全セットに入る。
梅セットには大きな平たい梅の花のねりきりが入っているが、他のセットには入らない貴重品(?)。中のあんこが透けていて、色的にアポロチョコレートを連想させられる。
越後製菓・サトウ食品のほかに、たけや製パン製鏡餅(秋田県産もち米使用)がスーパーで売られる秋田県同様、青森県では工藤パン製鏡餅(青森県産もち米使用)が売られる。透明な袋に入ったものは、たけやと工藤パンそっくりで、見分けがつかないことだろう。
2021年の正月用(2020年末製造)で、工藤パンの珍しい鏡餅を知った。しかも、それが秋田市内のイオン(総合スーパーのイオン=旧ジャスコ・サティ)で売られていた。2021年末も売られており、イオンに並ぶ鏡餅ではそれ1点だけが工藤パン製だった。
2020年末に購入した。500円ほど。
上がピンクで下が白。紅白の鏡餅!!
ネットで調べると、金沢ではこのような上が赤い紅白の鏡餅が一般的とのこと。昔、金沢で年越ししたことがあったけど、気付かなかった。加賀藩主前田家の風習(ただし下が紅)にちなむらしく、越後製菓でも紅白バージョンを製造している。石川県内でも能登などは普通の白2段なんだそうで。
青森県で、紅白の鏡餅を伝統的に供えるという情報は見当たらなかった。
青森らしい鏡餅としては、ダイダイの代わりにリンゴを載せるという話がちらほら。伝統的な習慣ではないようで、青森商工会議所青年部が「青森りんごを飾る鏡餅推進運動」を2003年正月から行っているもの。2021年末も、同部が青森駅前で小型品種「アルプス乙女」を配布している。
大きい鏡餅を飾る企業などでは普通のリンゴを載せればいいけれど、一般家庭サイズではバランスが悪くなり、アルプス乙女は入手しづらいこともあって、そこまで広まっていないようだ。
大きい鏡餅を飾る企業などでは普通のリンゴを載せればいいけれど、一般家庭サイズではバランスが悪くなり、アルプス乙女は入手しづらいこともあって、そこまで広まっていないようだ。
秋田県でも紅白鏡餅の風習はなく、秋田のイオンでの売れ行きは良くなかった。
工藤パンはどうしてこんな鏡餅を作って、イオン東北はどうして秋田の店舗で売ったのか。
ツイッターによれば、この正月、青森放送(RAB)のラジオスタジオで、この紅白鏡餅を飾っている。それを見て考えたのは、紅白だとなんとなくよりメデタイ感じがして、いわゆる「映える(ばえる)」ことを狙っているのか…
たけやの絵入り袋の鏡餅と同じく、餅を透明フィルムで包装し、脱酸素剤とともにさらに袋に入れて密閉した形態。
内側のフィルムは「内装」と呼ぶようで、外袋から出して内装だけの状態では、ひび割れやカビが生じる旨注記がある。
表示は「餅がのどに詰まらないように注意してお召し上がりください。」など懇切丁寧。
「紅白お供え餅 1号」280g
製造所は青森市油川のほうの第二工場。
前回の記事のたけや「鏡餅1号」は200gだったから、2社で号数の規格は一致しない。たけやでは「特2号」が290g、520円と、工藤パンの1号に近い。
米を炊く時の単位に「合」があるが、米1合から餅300g程度ができるとのこと。工藤パンの1号は1合に近い値ではあるが、謎の号数。
栄養成分は100g当たりで、白217kcal、紅216kcalなど微妙に違う。
鏡餅の上下のバランスって、こんなだっけ? 色が違うせいか、なんか不思議に見えてしまう。
たけやと違って、工藤パン公式ホームページには「季節のおすすめ」というページにひっそりと簡単に鏡餅の情報が掲載。
それによれば、同社の鏡餅は次の9点がラインナップされている。
「お供え餅」:小、1号、2号、3号、小(みかん付)、1号(みかん付)、2号(みかん付)。
「紅白お供え餅」: 1号、小(みかん付) 。
みかん付というのは、餅の上にプラスチック製のそれを載せて、袋を密閉した商品。ダイダイだと思っていたがミカンだそう。「(※みかんはイミテーションです。)」とも。たけやでは見たことがない。
前回紹介した、たけやの袋に絵柄を印刷したものは工藤パンではない。
ほかに切り餅が4商品。「杵つき切り餅(7入) 」の白、よもぎ、「切り餅(白)6入 」、「紅白切り餅(6入)」。※2018年末に、弘前でよもぎ切り餅を買ったが、6個入りだった。
紅白切り餅は、2021年末に秋田市内のマックスバリュで売っていた。
たけや製パンでは、切っていない新聞紙の半分くらいののし餅を見かけるが、このようなカットしてパックした切り餅は、
青森ならではで、工藤パンの正月商品といえば「口取り菓子」。
工藤パンでは干支など単品の上生菓子も作っているが、青森では縁起物をかたどった上生菓子をセットにしたものが好まれる。工藤パンでは品数の違いで松・竹・梅・福・松竹梅(←これで1つ)のセットがあるようだ。あんこ好きにはたまらない。
2019年正月に「松」、2020年正月に「竹」を紹介した。
青森から進出したハッピー・ドラッグの秋田市内の店舗でも、工藤パンの口取りセットを売っている。竹と梅を仕入れるのが定番のようで、今回は竹を590円(値引かれる前だった)で購入。中身は2019年と同一だった。
2021年は梅を買っていたのだけど、アップしていなかったので、この機会に。こちらもたぶん今回と同一。
工藤の和菓子 口取り 梅
値下げされて200円。第二工場製、6個入り。計710kcal。
梅、海老、マロンあん、雲平(緑)、さくらんぼ、鯛。
工藤パンの口取りセットは、お菓子の組み合わせの違いが、名称と価格の違い。
ただ、松のねりきりは松セットだけ、竹のねりきりは松、竹、松竹梅だけに入るなど、ある程度、商品名との整合性も考慮していそう。ちなみに、さくらんぼのねりきりは、竹以外の全セットに入る。
梅セットには大きな平たい梅の花のねりきりが入っているが、他のセットには入らない貴重品(?)。中のあんこが透けていて、色的にアポロチョコレートを連想させられる。