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☆病原体の多くは、特定の細胞や臓器に感染する
*インフルエンザウイルスは、気道の上皮細胞に感染を起こす
(膀胱や肝臓に感染することはない)
*肺炎球菌は肺炎を起こす
*大腸菌O-157、大腸炎を起こす
☆病原体の「感染先」が決まつている理由
*病原体の表面にある分子が宿主動物の特定の細胞の上に結合するから
*「鍵」と「鍵穴」の関係
☆インフルエンザウイルスの場合
*外側にはヘマグルチエンという分子が存在する
*気道の上皮細胞の膜上に存在する特定の糖鎖に「鍵」と「鍵穴」の関係で結合する
*糖鎖構造は気道の上皮細胞以外には存在しない
☆肺炎球菌は、外側に細胞膜があり、その上にリン脂質構造が存在する
*気道上皮細胞上の特定の構造に、リン脂質が結合する「鍵」と「鍵穴」
☆大腸菌の一種O-157の場合は異なる
*O‐157は、ウシ、ヒツジ、ブタなどの大腸に棲みついていることがある
*動物の糞で汚染された食品を食べる
*O-157がわれわれの大腸に入り込む
*上皮細胞や内皮細胞を含むさまざまな細胞に感染する
*O-157は普通の大腸菌とは異なる
*ベロ毒素とよばれる強力な毒素を作る
*毒素は血管の内側を覆う内皮細胞に強く結合して破壊する
*血管から血液が漏れやすくなり、毒素は大腸から全身を巡る
*この毒素は腎臓の細胞にも強く結合する
*腎臓の細胞を破壊し腎不全という困った状態が起こる
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☆イギリスで行われた調査
*インフルエンザに関し、マスク着用だけでは予防効果はほとんどない
☆世界保健機関発行の感染予防マニュアル
*「マスクによる上気道感染の予防効果」エビデンスがないと書かれている
☆ウイルスとマスクの網目の大きさ
*インフルエンザウイルスの直径は0.1マイクロメートル位
*通常のマスクの網目は10マイクロメートル以上
*マスクの網目はウイルスの100倍以上も大きい
☆空気中を漂うウイルスをマスクだけで防ごうとするのは無理
☆くしゃみのように、飛沫の中にウイルスが含まれている場合
*マスクが飛沫をひつかけてくれる可能性があります
☆WHOのウイルス拡散予防の資料により
*インフルエンザウイルスが手に触れる
*5分以内にその感染力が100分の1から1000分の1に減るとのこと
☆マスクに効果があるとすれば
*他人に対してウイルスをまき散らす機会が減る
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☆日本のグループによる研究結果
*水道水でうがいをした群と対照群と比べて、上気道感染を起こす率が約3割減る
*ヨード水でうがいをした群では対照群と有意な差がなかった
( ヨード水が口腔内の常在菌まで殺してしまったからかも)
☆このデータが、風邪予防策としてうがいを勧める根拠にもなっている
☆同じ研究グループが、インフルエンザ様疾患のみに絞った結果
*水道水でうがいをしても、ヨード水でうがいをしても差が見られなかった
*インフルエンザ様疾患のようなより重い感染では予防効果はない
*通常のうがいでは、うがい液は口腔内と喉の一部分にしか届かず
*鼻粘膜、上気道の大部分や下気道には届きません
☆ウイルスを除去する効果には限りがあります
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☆ロンドンの研究者の報告
*手洗いは、気道感染のリスクを2割程度下げる
*手洗いだけ、単独ではこのぐらいの効果のものなのだと思う
☆手洗いだけでは、完全な予防にはならない
*他に病原体が侵入してくる道筋を絶たない限り感染は防げない
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☆手洗 いをする、アルコールなどの殺菌剤で消毒をする
☆部屋の温度や湿度を上げる
☆マスクをする
☆感染者には近づかない
☆ワクチン接種を受ける など
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☆からだの特定の部位には、常に存在している細菌がいる
*腸の内側に存在する大腸菌、口腔内の連鎖球菌、皮膚の表面に存在するブドウ球菌
*細菌の数からすると1000兆個にものぼります
*われわれのからだの全細胞数が約37兆個です
☆常在細菌叢が外敵に対する組織の抵抗性を決めるのにとても大事
*たとえば、細菌性下痢のときに抗菌薬をむやみに投与する
(腸炎が悪化するのは、常在細菌叢を構成する細菌の数や種類が変わる結果)
☆からだの表面や内腔には常に細菌が存在する
*常在細菌叢は簡単には体内に侵入しないしくみがある
*体内に侵入した細菌に対してはそれを排除するしくみがある
☆最近はやりの「抗菌グッズ」など、どのくらいの意味があるのでしょうか?
☆からだには常在細菌叢が存在し、これが大事な役割をしている
*むやみに世の中をきれいにしても仕方がないように思われます
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病原体の侵入・拡散を防ぐからだのしくみ(3)
(『免疫力を強くする』記事より画像引用)