🌸すべての記憶は「偽物」である3
⛳ トラウマとPTSDのやっかいな関係
☆わたしたちは因果関係を探している
*脳の「基本設計」なにか悪いことが起きると
*なにか原因があるはずだと無意識に考える
☆神話や宗教などは
*「実存的不安」を抑えるためにつくられたのだろう
☆リベラルな社会では子どもへの暴力が忌避されると
☆リベラルな社会では子どもへの暴力が忌避されると
*幼児が怯えたり、性的なことに関心を示すと
*虐待が疑われるようになった
☆実際に性的虐待を受けた子どもたちを調査した
☆実際に性的虐待を受けた子どもたちを調査した
*33%になんらかの恐怖心があり
*53%にPTSDの一般的な症状があり
*28%に不適切な性行動が見られた
*対象となった子どもの3分の1にはなんの症状もなかった
☆同じような虐待を受けても
☆同じような虐待を受けても
*それが精神医学的な症状につながるケースと
*そうでないケースがあることを示している
☆研究者は結論付けている
*『性的虐待を受けたの症候群』は存在しない
*心に傷を負ったあとの過程はひとつではない
*性的虐待と心理的な症状のあいだに単純な因果関係がないのなら
*性的虐待と心理的な症状のあいだに単純な因果関係がないのなら
*特定の症状を一律に性的虐待の結果と見なすことはできない
⛳アメリカ社会では思い込みが原因で
☆無実のひとが長期に投獄される悲劇が繰り返し起きている
☆「辛い体験の記憶が心理的な症状を生み出す」という
☆「辛い体験の記憶が心理的な症状を生み出す」という
*因果論は、ほんとうに正しいのか
☆高所恐怖症は、子どもの頃の転落体験が無意識に
☆高所恐怖症は、子どもの頃の転落体験が無意識に
*「内面化」されたのだと考えられていた
☆研究より仮説とは逆に
*転落体験のある子どもの方が、高所恐怖症になりにくかった
*その原因は、因果関係が逆だからだ
*その原因は、因果関係が逆だからだ
*転落を経験すると、もう 1度転落したらと考えて
*高いところが怖くなる→高所恐怖症になるのではなく
*もともと不安を感じにくい→高いところを怖がらないので
*もともと不安を感じにくい→高いところを怖がらないので
*転落を経験する→″不安の欠如″は変わらないので
*大人になっても高所恐怖症にはならないだった
☆PTSDも同様に、単純な因果関係では理解できない
☆PTSDも同様に、単純な因果関係では理解できない
*「トラウマ的出来事に遭遇したひとがPTSDになる」のではなく
*もともとトラウマ体験をもちやすいタイプであり
*このひとたちは子ども時代も大人になってからも
*このひとたちは子ども時代も大人になってからも
*トラウマ体験をする確率が高く、PTSDになりやすい
☆トラウマ体験をしやすいパーソナリティ
☆トラウマ体験をしやすいパーソナリティ
*「外向性」と「神経症傾向」とされている
*外向性が高いと、強い刺激を求めてリスク行動をとりやすい
*神経症傾向が高いのは「悲観的」なタイプ
*あらゆる出来事をネガテイブに解釈する
*この組み合わせにより、辛い思いを感じやすいひとが
*もっとも「トラウマを体験しやすい」
☆90%の人が人生のどこかの時点で潜在的トラウマ体験に遭遇し
☆90%の人が人生のどこかの時点で潜在的トラウマ体験に遭遇し
*8%は人生のどこかでPTSDと診断されるほどの症状が現われた
☆PTSDの罹患率は国や文化によってかなりのちがいがある
☆近年の心理学では、レジリエンス(反発力)が注目されている
*がんのサバイバーが典型だ
*困難な状況を乗り越えると人間的により成長したり
*ストレスに強くなったりする場合があるという
*努力や訓練によってレジリエンスを獲得したというより
*努力や訓練によってレジリエンスを獲得したというより
*神経症傾向が低いひとがトラウマ体験を成長につなげている
☆すべてが遺伝で決まるわけではないが
☆すべてが遺伝で決まるわけではないが
*行動遺伝学は人生のあらゆるところに遺伝の長い影が落ちている
☆生得的にトラウマになりやすいひとと、なりにくいひとがいる
*もはや否定することはできないだろう
⛳「トラウマ体験は実際に起きた出来事なのか」の疑問もある
☆現実の体験でないことを自覚していることはあり得る
*家族が死亡した場面に居合わせることはできなかったが
*家族が死亡した場面に居合わせることはできなかったが
*そのときの様子が繰り返し脳裏に浮かぶというのはよくある話だ
☆強盗に襲われそうになり、被害はなかったものの
*相手が凶悪犯だということをあとで知ってトラウマになった
☆大学生を対象にアメリカで行なわれた調査
☆大学生を対象にアメリカで行なわれた調査
*トラウマ的な記憶があると申告した者の内15%
*その記憶が実際に起きたことを誇張していると認めた
*無意識のうちに記憶を書き換えているケース多いのだ
☆「トラウマは偽物だ」ということではない
☆「トラウマは偽物だ」ということではない
*しかし「すべての記憶は偽物」だ
☆近年の脳科学のもつとも大きな発見のひとつ
☆近年の脳科学のもつとも大きな発見のひとつ
*脳には記憶が「保存」されていないことだ
*脳はビデオカメラのように、起きたことを正確に記録していないことだ
*脳はビデオカメラのように、起きたことを正確に記録していないことだ
*いつでも再生できるようにしているわけではない
*なんらかの刺激を受けたときそのつど記憶が新たに想起され
*再構成され記憶はある種の「流れ」であり
☆脳は記憶を思い出すたびに書き換えられているのだ
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『バカと無知』
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『バカと無知』



記憶は思い出すたびに書き換えられる
(ネットより画像引用)