🌸すべての記憶は「偽物」である5
⛳PTSDをめぐる短い歴史
☆わたしたちは、今「心の病」を当たり前のものとして語っている
*ヨーロッパに「狂気」という概念が生まれたのは啓家主義時代
*対象者を病院に監禁するようになった
*「早発性痴呆」と呼ばれていた統合失調症(精神分裂病)であった
*「早発性痴呆」と呼ばれていた統合失調症(精神分裂病)であった
☆当時は原因も治療法もわからず、
*患者は劣悪な環境で拘束・監禁されているだけだった
*患者は劣悪な環境で拘束・監禁されているだけだった
*フロィトは、精神分析学で心の病を科学の枠組みで語るようにした
☆精神医学を大きく進歩させたのは戦争だった
*南北戦争、米西戦争、ボーア戦争、日露戦争で
*精神医学的負傷に関する多くの症例が記録されていた
*精神医学的負傷に関する多くの症例が記録されていた
☆決定的なのは第一次世界大戦
☆「シェル(砲弾)ショック」が関心を集めた
*実際に負傷しなくても激しい爆発の近くにいると
*実際に負傷しなくても激しい爆発の近くにいると
*「神経の不安定性」が引き起こされるとされた
*症状の多くは、麻痺や関節の動きが制限される筋拘縮
*身体の歪み、一時的に耳が聞こえなくなる、目が見えなくなる
*疲労、不眠症、めまいなども見られた
☆シェルショックの典型的な症状を示す患者の多く
*前線やその近辺にいなかったことだ
*仮病を疑われ、「臆病以外」と処分されたケースも多かった
⛳第二次世界大戦後のシェルショツク
☆シェルショツクに特徴的な症状はまれになる
*代わり頭痛、めまい、疲労、集中力の欠如などに変化した
☆アメリカ軍における「神経衰弱」の症例の3分2
*前線に展開された兵士ではなく
*米国内にいる訓練中の兵士で占められていた
☆ベトナム戦争では、戦闘中のストレス反応はまれだった
☆ベトナム戦争では、戦闘中のストレス反応はまれだった
*アメリカがベトナムから撤退したあと
*帰還兵の戦争関連者のトラウマの有病率が上昇した
☆ベトナム戦争で戦闘中のストレス反応が見られなかったのは
*両大戦に比べて戦争の「強度」が低かったからだ
*多くの兵士は激しい戦闘に巻き込まれることなく
*軍務を終えることができたが
*その間、強い不安と緊張にさらされていた
☆心的外傷を体験をしていない兵士のほうが
*心的外傷後の精神症状に苦しめられていた
⛳軍事精神医学の研究結果
☆「トラウマ体験が精神症状を引き起こす」の因果関係を調べた
☆男性のベトナム帰還兵約48万人のうち
*3割の兵隊は、いずれかの時点でPTSDを発症している
*帰還兵の約8割、25年経過してもPSTDで悩んでいる
⛳PTSDは、個人の経歴・文化的差異を隠す
☆文化人類学者指摘している
*PTSDが個人の経歴の差異や文化的差異を覆い隠す
*「万能の診断」になっていると
*「医師と患者が共同で、特定の症状やその説明を形作っている」とも
☆PTSDの精神的な問題を抱える人々診断されることを望む
*PTSDの診断はメンタルヘルス業界に巨大な収益機会をもたらした
*先進国で「トラウマ産業」が隆盛をきわめることになる
*PTSDの診断はメンタルヘルス業界に巨大な収益機会をもたらした
*先進国で「トラウマ産業」が隆盛をきわめることになる
☆日本でも、トラウマは
*映画、小説、アニメなどのサブカルチャーで頻繁に描かれ
*PTSDはいまやごくありふれた病気になった
☆専門家のなかに、PTSDやその他の疾患に関する用語
☆専門家のなかに、PTSDやその他の疾患に関する用語
*苦痛や不幸を正当化する権利を主張するための
*手段と化していることを懸念する声もある
*どれが真正のPTSDなのか決めることは不可能だ
*PTSDは「病者の大国」の市民権となった
*どれが真正のPTSDなのか決めることは不可能だ
*PTSDは「病者の大国」の市民権となった
☆いまでは誰もがトラウマを抱えた「被害者」なのだ
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
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⛳出典、『バカと無知』
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⛳出典、『バカと無知』
PTSD個人の経歴・文化的差異を隠す
(ネットより画像引用)