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「自由」よりも宗教を求めた現代人

2023年01月01日 | 宗教
🌸「自由」からの逃走

⛳自由よりも服従を求めた近代人
 ☆フロムは、自由からの逃走のメカニズムとして
 ☆「権威主義」「破壊性」「機械的画一性」の3要素を挙げる.
 ☆権威主義とは
 *個人が自らに欠けている力を獲得するため
 *自我の独立を捨て、自己の外側のものと自己を融合させようとする傾向
 *メカニズムは服従と支配の努力という形で表われる
 ☆破壊性とは
 *自分と比較するすべての対象を除去しようとするもの
 *結果、孤独と無力が生む不安から逃れようとする
 ☆機械的画一性とは
 *個人が自分自身であることをやめ
 *文化的な鋳型にあたえられるパーソナリティを、完全に受け入れる
 *他の人間たちが期待する状態になりきる
 *結果、孤独や無力を恐れる意識を持たない「自動人形」になる
 ☆フロムは、近代化を遂げた国々全体にあてはまることを論証してる
 *その様な社会が直面しているものは興奮を約束した
 *個人の生活に意味と秩序とを確実にあたえた
 ☆政治的機構やシンボルが提供されれば
 *どんなイデオロギーや指導者でも受けいれようとする危険である
 ☆結果と、ドイツ国民の支持がナチスに独裁的な権力を与えた
 *ホロコーストという惨劇を生んだのである

戦後の日本だ新宗教が拡大した理由
 ☆近代の人間が自由からの逃走し、全体主義を求める傾向を示すのか
 ☆フロムは、自由の逃走のメカニズムを示した
 *自由が孤立や無力に結びつくことによって
 *強大な権力に服従し、支配される方向に向かってしまった
 *究極の権力への近さが、
 *その人間の社会的な価値を定め安定した地位を与えてくれるから
 ☆近代の人間が、いったん解放されたはずの宗教の世界へ
 *再び救いを見出すメカニズムの分析も同様の理由である
 ☆戦後の日本社会、新宗教の拡大という現象が見られた
 *戦後家を継げない人間たちが、都会の労働力の供給源となった
 *就職先は中小企業や零細企業に限られ地位は安定せず
 *彼らは、慣れない都会において、孤独と無力を感じぎるを得ない
 *そこに救いの手を差し伸べたのが、新宗教の教団である
 *新宗教の信者となれば、 多くの仲間ができ、孤独から解放される
 *新宗教は新しい信者に対して信仰という強固な基盤を与え
 *無力感から解放される道も示した

 ☆信仰に誇りを持つことができたからこそ
 *彼らは、同じような境遇にある人間たちに
 *教えを広めていく活動に邁進した、新宗教は拡大したのである

自由よりも宗教を求める現代人
 ☆このメカニズムは、戦後の日本社会だけではなく
 *経済発展を続けている国には今でもあてはまる
 ☆韓国も首都ソウルヘの一極集中が起こり、多くの人間が故郷を去った
 *彼らはソウルにおいて孤独で無力な状態に置かれた
 *彼らを救ったのが、キリスト教である
 ☆大衆に広がった韓国のキリスト教
 *土着のシャーマニズムと習合したハイブリッドである
 *日本人がイメージする信仰を追求する知的なキリスト教ではない
 *その点では、日本の新宗教に近い
 ☆中国でも、近年ではキリスト教の信者が増えている
 *韓国と似たような状況を呈している
 *現在、キリスト教の信仰は中国社会に広まっている
 ☆韓国や中国で広まったキリスト教
 *プロテスタントの福音派と呼ばれる新宗教的なものが多い
 ☆カトリックの国ブラジル等の中南米諸国
 *経済発展にともない、福音派が拡大する現象が起きている

 *地方ではカトリックの信者だった人間
 *労働力として都会に来ると福音派に改宗してしまう
 ☆バチカンに強い危機意識を持たせるまでになっている
 ☆都市へ出ていくことは、自由を得ることである
 *地方では、どの国においても地域共同体が発達し安定しているが
 *地方では、代わりに自由はない
 ☆人々は、自由に憧れ、都会へ出ていくのだが
 *多くの人間はその自由を孤独や無力としてとらえ
 *巨大な組織に所属することで
 *その状態から脱出しようとする、自由からの逃走である
                       (敬称略)                                     
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『AIを信じるか、アッラーを信じるか』





「自由」よりも宗教を求めた現代人
(ネットより画像引用)

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